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【要約&感想】子育ては心理学で楽になる

今回は、メンタリストDaiGoさんの本です📚

来年子供が産まれるので、子育てに役立つ情報を得たいと思って読みました🙌💓

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【要約】

~なぜ子育てに心理学が必要なのか~

・アメリカの教育雑誌「チャイルド・ディベロップメント」によると、「親の心理状態が荒れていると、親子の間で穏やかな関係を作ることが難しくなり、子供の感情的な成長が阻害される」と結論づけられている。

・上記のように、親がイライラしているのは、子供の精神衛生上、非常に良くないことは分かったが、日々子育てに苦労している親御さんは、つい子供に対して感情的になり怒ってしまうのが現実であろう。しかし、ここで問題なのは、親の怒りに子供が屈してしまうことである。こうなることで、子供は親の言うことに無抵抗で従うようになってしまい、完全に親に支配された状態になってしまうと、自分の意思で自分の人生を切り開いていくことが難しい存在になってしまうのだ。

・「今よりも、もっと〇〇してほしい」という願望は、親の想いであって、子供にとっては「こんなに頑張ってもまだ足りないのか」という絶望感と、「期待に応えられない自分はダメなのか」と自己否定感に繋がるだけである。親に認めてもらえなかった子供は、心が満たされないまま育ち、自分が完全な存在だと信じることが出来なくなってしまう。

・解決しなくてはならないのは「なぜ親の言うことが聞けないのか」「なぜ子供が自分の言うことを聞いてくれないのか」である。子供の立場になって考えてみよう。なぜ「やらなければならないことがある」と分かっているのに、やる気になれないのか。それは目の前にある楽しい方を選んでしまったからである。どんなに楽しそうなことや、面白そうなものが目の前にあったとしても「やるべきことは、きちんとやる力」、つまり「意志力」が子供には必要なのだ。

・高圧的に従わせるのも、自主性に任せて放っておくのも良くないとすれば、どうすればいいのか。解決法は2つ。それは「子供が聞いてくれるような言い方、導き方をすればいい」「子供に対して、イライラしてしまうという一番大きな問題については、イライラしなければいい」である。

・スタンフォード大学で行われた「マシュマロテスト」というものがある。これは、4歳の子供を対象に、「マシュマロを一つ置いてから、マシュマロは好きな時に食べてもいいが、実験者が戻ってくるまで食べずに我慢出来たら、もう一つもらえる」と約束してから部屋を出ると、子供はどうなるのか、そして、この実験後数十年間にわたり、実験に参加した子供たちを追跡したら、子供たちの人生はどうなるのか、という実験である。その結果、マシュマロの誘惑に耐えられた子供は、数十年後は、成績が高かったり、成長後も友達や教師に好かれる、給料の高い仕事に就いている、など社会的に成功している傾向が高かったのだ。つまり子供のころから、衝動や誘惑に負けないよう自分をコントロール出来れば、成功した人生を歩める可能性がとても高いことを証明していると言えるだろう。

~意志力(ウィルパワー)を身につけよう~

・そもそも、意志力とは何なのだろうか。意志力とは、周囲の影響を強く受けるものである。つまり周囲に意志力が強く、何かに向けて努力し、挑戦する人がいれば、その影響を受けて自分も意志力を試すチャレンジを始めることが出来る。だが、反対に意志が弱く、すぐに楽な方に流されてしまう人が周囲にいては、自分の意思がある程度あったとしても、それをやり通すには大きな困難なのだ。

・「子供に勉強させたい」「子供に変わってほしい」と思うなら、まずは、あなた(親)が変わることから始めよう。あなたが誘惑に負けないように、自分の決めたことをやり遂げ、意志力をコントロール出来るようになれば、意志力は子供にも伝染する。

・子供がウィルパワーを身につけると、自分のウィルパワーに基づいた行動をするため、ストレスを感じずに物事を最後までやり通すことが出来る。

・ウィルパワーも体力や筋力と同じように、使えば無くなり、回復まで時間がかかるものなのだ。そのため、何か目標を立てる時は自分が最優先したいことに絞り、それに向けてウィルパワーを投資するのが有効的な使い方といえる。

・ウィルパワーを鍛える方法として「あれ」「それ」という指示代名詞をやめる、否定語を一切使わないという簡単なトレーニングから始めてみよう。今までは「あれはダメよ」と使っていたのを、「TVばかり見ていると、目が悪くなるんじゃない?」というように。正確な文章で話すことを意識するだけで、多大なコントロール力が必要になり、ウィルパワーが鍛えられるのだ。

・子供の悪習慣は、自分で修正させるために必要なのは、親からの「命令」や「お説教」ではない。まず、やるべきことは、いきなり本人を変えようとするのではなく、子供を取り巻く環境を変えるのだ。環境が変わると習慣が変わるので、子供本人の考えが変わっていくのだ。子供は、自分の力で変わることが出来る。親はそんな子供を見守り、もし助けを求めてきた時に手を差し伸べられるようにしておくだけで十分なのである。

~子供が集中できる勉強法とは~

・子供の一日の学習時間は、学年×10分と言われている。子供に90分の勉強をしてもらいたいと思ったら、「ボモドーロテクニック」がおすすめである。これは、25分集中したら、5分休憩し、再び25分集中するというもの。もし、90分の集中タイムに寄り道したいと思ったら、メモをする習慣をつけさせる。そのメモには「〇〇したい」という願望ではなく「〇〇をする」という予定の言葉で書くのだ。お待ちかねの休憩時間が来た時にメモを見ると、なぜか「別にいっか」という気持ちになっているはず。「予定」としてメモしたことが、やらなくていいことになってしまうのだ。

・カレンダーを使って、勉強を積み重ねてみよう。方法は、カレンダーと、シールを用意し、その日にやるべき勉強が終わったら、シールを貼る。寝るまでに終われば、青シール、夕飯までに終われば金シール、など色を変えると、さらに効果的。これは、子供が好きなスタンプラリーと同じで、全ての日をシールで埋めて「コンプリート」したくなるはず。見事、目標を達成したら、ご褒美をあげるのだ。ただし、最初から与えるのではなく、おやつのグレードをアップ、外出時にデザート、好きな動画を見てもいい、といったように少しずつレベルを上げ、最終的に欲しいものが得られるようにするのもポイントである。

~やる気を引き出すコミュニケーションとは~

・子供とよく会話している家庭は親子関係が良好であるが、どんな言葉で、どんな言い方で子供にアプローチするかによって、子供は大きく変わる。ここでは、親の言葉が変われば親子のコミュニケーションが変わり、子供が変わるのだ。

・行動科学に基づいた方法として以下のものがある。「朝になると『お腹が痛い』といって学校を休もうとする」「塾に行ったふりをして行かない」など、子供がやらなければならないことをしなかった時、例えば「休んだら先生からすぐ家に電話をかけてもらうようお願いしておく、友人にお見舞いに来てもらうなどして『休んだら大変なことになる』状況を作る」という方法である。これは嘘を取り繕うために面倒な思いをすることで、態度を改めさせることを目的としている。つまり「下手に休むと大変なことになる」ことを想い知らせ、「もう仮病なんでこりごり」な状況を作るのだ。

・上記のように、様々な対処法があるが、大切なのは「どれだけ子供の話を聞いたか」ということである。どうして休みたいと思ったのか、仮病に隠れた理由を見つけるのが先決である。ところが、いざトラブル(この場合は仮病)が起きたときに「何があったの?話してみて」と聞いたところで「いじめられていて辛い」「塾の授業が難しくて、自分が惨めになる」と、本当のことを打ち明けてくれるとは限らない。「何でもない」「本当にお腹が痛い」と嘘を重ねるのだ。それだけでなく、子供の心には「親は分かってくれない」「どうせ話しても無駄」という説防寒を植え付けることになりかねない。親子関係の断絶とは、このような些細なところから生まれるのだ。これを防ぐ唯一の方法が親子コミュニケーションである。

・しかし、多くの親がやりがちなのは「親子コミュニケーション」の名を借りたお説教。先の例でいえば「学校に行きたくない気持ちが分かるよ。でも学校を休むとね…」と理詰めで諭すことである。子供の気持ちに寄り添おうとせず、親の意見を押し付ける行いは、子供が心を閉ざす最大の原因である。大切なのは、黙って子供の話を聞くこと。親はあえて、「話さない」が正解。どんな話でも傾ける親だから子供は、信頼感を持てるのだ。もちろん、親として伝えたいメッセージある。しかし、親が「伝える」のは子供の話を十分聞き、子供が「全て話せた」と満足してからである。

~子供が心を閉ざしてしまう言葉とは~

●「後にしてくれる?」

→子供が「ねえ」と話しかけてきたら、話を聞いてあげましょう。学校に行く前をと帰宅したばかりの時間に話したいことは「思いつめた末の告白」の可能性が非常に高いく、このチャンスを逃すと二度と話してくれない可能性がある。勇気を振り絞ったのに「後にして」と言われてしまうと、目の前で扉が閉じられたようなもの。子供が話しかけてきたら、表情や様子を見て、後回しにしていいか分かるはずである。もし、話しかけられた時間が忙しかったら「ちょっと待っててね」と約束の言葉を交わして、後ほど話を聞いてあげよう。

●「~しなさい!」

→人は誰かに命令されたり強制されたことほど、破りたくなります、「~しなさい」はやる気をなくす言葉。「片づけなさい」ではなく「散らかってるね」「片づけてくれると助かるな」など子供が自主的に動き出す言葉に置き換えよう。

●「当然」

→親の言うことに子供が抗議したとき「子供なんだから、言うことを聞きなさい」「そんなの当たり前でしょ」といった言葉の裏側には「子供は当然親の言うことを聞くべき」という考えがある。子供からすると「何も言い返せない」状態なのだ。このような状態が続くと子供は思考停止の状態が続き、子供は自分で何も決められない操り人形のような無気力人間になってしまう。

~子供のやる気を引き出す言葉とは~

・憎まれ口をぶつけられると、親も傷つくだりう。「もう知らない!」と言いたくなるような時もある。しかしそんな時は「子供が親の愛を試している」「ママは何を言っても自分を好きでいてくれるかどうかを知りたいのだ」と考えてみよう。親の最大の役割は「愛されたい、認められたい」と願う子供の心を叶えてあげることなのだ。

●「どうしたの?」

→子供は基本的に「分かってほしい」と願っているもの。「どうしたの?」と声をかけることは「どうか分かって」というメッセージを発している子供に対して「いつもあなたを見てるよ」というメッセージを返すことと同じである。親の気付きが、ちょこっとしたことで自信を失いがちな子供を勇気づけてくれるのだ。ただし、「何かあったんでしょ。話して」と矢継ぎ早に告白させようとするのは、親の鬱陶しさを強調するようなもので、頑なに心を閉ざす原因になりかねないので時間をおくことがポイント。

●「なぜ?」

→子供が、親の「してほしくないこと」をしてしまったら、「ダメでしょ」「何してるの」という叱責の言葉ではなく、「なぜそういうことをしたのか」聞いてあげましょう。決して問い詰めるのではなく、責めるのではなく、シンプルに「あなたがどうしてそういうことをしたのかママは知りたい」という態度で子供の心に問いかけてみましょう。「なぜ?」の使い方で子供の感情を引き出し、心を解放させるのだ。

●「どうする?」

→主体性のない大人にならないために、子供の頃から「自分で選び、決める」習慣を身につけることが重要である。何を着るか、何を食べるか、次はどこに行くか、など、あらゆることに対して「どうする?」と聞いてから答えさせるのだ。たとえ、子供の回答が、ハッキリしたものではなくても重要なのは「今の自分の気持ち、自分の意見」を言わせることである。

●「わかるよ」

→わかるよ、を使う例として、以下のような流れです。「叩いたのはなぜ?」「おもちゃを使ったの」「〇〇ちゃんが使っていたおもちゃを?」「うん」「分かるよ、悔しかったんだね」この場合なら、「でも叩くのはいけないこと」を伝えるのだ、あるいは「叩かずにおもちゃを取り返す方法」を一緒に考えるのも良い。親の言うことを聞こうとしない子供に対して「分かるよ、面倒だもんね」と一旦受け入れることで、親のイライラも和らげる効果もあるのだ。

●「そうだね」

→子供は未熟なので、間違いが多く、ミスもたくさん。つまり「子供のやることは、ほぼ間違い」なのである。しかし、親は、子供の言動に対しては「ダメ」「違う」など否定の言葉が自然と多くなってしまうのが現実。そんなときは「なぜそんなことをしたのか」と子供に聞いてあげよう。そのうえで「そうだね、〇〇がしたかったんだね」と気持ちを受け入れてあげよう。間違いだらけの子供は、否定されることに敏感であり、否定の言葉を浴びせられ続けると「自分のやってることはいつも間違い」と子供は卑屈になってしまう。

●「すごいね」

→親が子供に対して、何よりもしなければならないのは、「あなたは今のままでいい」と、子供の全てを受け入れ、肯定すること。肯定されて育った子供は、自ら努力を重ね、新しいことに挑戦する勇気を持つのだ。この時のポイントは「すごいね」は子供の努力を褒めること。100点を取ったことがすごいのではなく、自分から勉強したことがすごいのだ。なので、勉強をしていたら「1時間もやってすごい」と量を褒めるのではなく、「集中ぶりがすごい」と質を褒めることも重要なポイントである。

●「ありがとう」「ごめんなさい」

→何かしてもらったときは「ありがとう」と言う。自分が悪いことをしたときは素直に「ごめんなさい」と言う。シンプルなことだが、まずは親たちが、子供の前で「ありがとう」「ごめんなさい」の正しい使い方を見せる必要がある。親が子供の前で素直になることが、よりよい社会を作っていく一歩なのではないだろうか。

~子供の将来の可能性を広げよう~

・行動心理学では、人が何かを始めようとする時に心を突き動かす「好奇心」を「キュリオシティ」と呼ぶ。子供が何かを始めるとき、必要なものは動機である。しかし親が出来るのは「子供が興味を持ちそうなもの」を見つけるまでであり、跡は子供の心に任せるしかないのである。もし「これをやらせたい」というのがあれば、実際にやっているところを見せるなどして、その魅力に触れさせて「面白そう」という気持ちを起こさせるのが失敗しない秘訣である。様々なものを見たり、触ったりすることで、興味を惹きつけられるものに巡り合うはずである。

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【感想】

正直、私は子育てに良いイメージがありません。笑

子供は可愛いだろうし、親にとって何物にも代えられない宝物なのだろうとは思っています。しかし、その愛おしさを上回るほど、大変なんだろうな、と思っていました。

なので、自分が子供を授かったとき、嬉しさよりも不安の方が、遙かに大きかったのです。

「私みたいな未熟な人間が親になっていいのかな」「母親業なんて、私に務まるのかな」「ちゃんと子供を愛してあげられるのかな」などなど不安は書き出せません。。。

ですが、本書を読んでみて、「子供を変えさせるのではなく、まずは親が変わること」が大切なのだと学びました。

簡単に出来るわけではないと思いますが、感情のコントロール、ウィルパワーを身につける。そして、子供の鏡である親が、見本となって行動する。自分の子供とはいえ、「自分」以外の存在になるので「他人」です。

「他人は変えられない」「他人に変わってほしいと思うなら、まずは自分を顧みる」人間関係で当たり前であり、重要なことです。これは、友人や職場の人間関係だけではなく、子育てでも使える考え方なのだなと感じました。

まだ実際に、我が子は産まれていないのですが、本書を読んで、今までマイナスに感じていた子育てが楽しみになりました✨

今までは「我が子を愛せなかったらどうしよう「自分のせいでグレたらどうしよう」と、とにかくマイナスな気持ちが強かったのですが、子育てに関して、気負いしすぎず、子供が困ったときに手を差し伸べてあげられる母になりたいなと思いました(*^^*)

きっと想像以上にドタバタの子育てになると思いますが、子育ても仕事も楽しみたいと思います♡今から我が子に会えるのかと思うと、ワクワクです(*^^*)



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