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mio:セイヨウトチノキ(horse chestnut)

<ヨーロッパの街路樹でよく見かける樹:ホワイトチェストナット(マロニエ)>
すっかり初夏となったイタリアより、この見事に満開なお花が街路樹のように植わっている通りが近所にあり、いつも自転車で走りながらウキウキしています。
この美しいポンポンと白く咲いている花が遠くからでも見えるので、最初見た時何かと思って近づいて行ったのを覚えています。

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私の近所の大好きなセイヨウトチノキ通り(命名私)

<セイヨウトチノキ(学名:Aesculus hippocastanum L. トチノキ科トチノキ属 Hippocastanaceae )>

この木は別名ウマグリと呼ばれるため、栗と間違えられますが、実は栗(chest nut)ではありません。ウマグリと呼ばれているのは、馬の薬としても使用されていたことからの由来です。セイヨウトチノキの実はヨーロッパの栗によく似た種子が入っています。その為、フランスではこの樹はマロニエ(栗)と呼ばれています。花はよく見ると黄色とピンク色の絵の具が白いキャンバスの中にポツポツとデザインされているようで、近くで見ても美しい模様のようです。

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ポンポンと見事に咲いている。

<人にも影響を与える優れた樹>
歴史的には、セイヨウトチノキの種子は関節痛、膀胱炎、胃腸、解熱剤などに使用されていました。基本的にはむくみや炎症に効きますが、毒性物質も含むため短期間での使用となります。(昔は痔にも使われていたとか?!)
ヨーロッパの民間療法では、葉は咳、関節炎、リウマチの治療薬として使用されます。一方、種子は打撲、捻挫、背中の痛み、リウマチ性疾患、浮腫、前立腺炎、静脈瘤の治療のために使われています。
また石鹸成分を含むため、昔は洗濯をする際に使用していました。

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イタリア語ではIppocastano あるいは castagno d'India。

<バッチフラワーレメディーエッセンスとしても>
イギリスのバッチ博士という医師が完成させたフラワーエッセンスの中にもセイヨウトチノキ(ホワイトチェストナット)は出てきます。
このレメディーは頭の中でずっと同じ事を堂々巡りで考えてしまう人に、役立ちます。心配事への執着や、同じことがずっと頭の中から消えない時に、リラックスし、必要なことに集中でき、うまく頭の中を切り替えられるように思考の悪循環を断ち切ります。

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この花の時期の圧倒的なパワーは日本では感じたことのなかったもので、見ているだけで頭と心が必要な所へ自然と集中して向かっていってくれるような気がして心が躍り出します!

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