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kumiko : こびとの視点で


しばらく雨が続いていたり、用事が入っていたりして思うように動けない日々が続いていました。
少し息苦しさを感じていたのだと思います。

どこか広いところに行きたい!と急に思い立ち、お弁当を持ってひとり公園へと向かいました。
日が差すと緑が生き生きとして、影とのくっきりとしたコントラストが初夏を感じさせます。

日陰でシートを敷いてのんびり空でも見ようと思っていたのに、いつもの癖で地面の草花ばかりに目がいってしまいました。
まずは広い野原を歩いていると馴染みのかおを見つけました。
自宅の庭にも数年前からひょっこり現れ、今年はなぜかウォーターマッシュルームの水鉢から一本出ています。

美しい螺旋の ネジバナ : Spiranthes sinensis

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いろいろな螺旋のタイプがありよく見ると個性的です。これはおおきな流れが美しい。

その近くの草の中にひっそりと咲いていたのは極々小さなピンクの花。
調べてみたら ヒメヤブラン: Liripe minor でした。葉っぱの陰でまったく目立たない。普通に歩いていたら出会えなかったと思います。

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時々見かけるけど名前がわからない植物。ありふれているのでしょうか?
とても小さな白い花です。種がまたかわいい。                   

*追記 misaさんにヒントをもらい名前がわかりました。        ヤブジラミ : Torilis japonica        

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お花屋さんにあるような華やかな花もすてきだけれど、目を凝らすとあちこちにひっそりと咲く野の花がたくさんありました。
春から初夏にかけては、垣根の樹木にも小さな花がたくさん咲いています。地味で目立たないので、よくよく見ないと素通りしてしまいます。

以前の私は樹木の小さな花の存在にまったく気がついていませんでした。

ひとつ気がつくと視野が広がってあそこにも!ここにも!と見つけることができます。
新しい目を獲得して世界を見る。すぐ近くにあるけれど知らなかった世界。

こびとになってその視点で世界を見てみたら、今まで知らなかった小さな驚きや発見がもっと広がっていきそうですね!

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