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mio:セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)

<ドタバタの不幸続きから解放されて、、>

ご無沙汰しております!
この頃本当にドタバタで、、仕事を失い、事故に合い、なんだか色々なものを手放した一ヶ月でした、、、(というより勝手に離れていく、、)
やっとこうしてパソコンの前に座るほどに落ち着いてきて、やけくそを通りこして笑うしかない日々です。(汗💦)

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イタリアはすっかり常夏の太陽サンサン

<絶望的な気持ちを助けてくれる植物>

さて、こんな時でも植物に助けられて、癒されて、生かされています。
今回の記事、何について書こうかさんざん悩みましたが、この期間偶然にもあちこちで花が満開で私をサポートしてくれた植物がいたのです。

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Erba di San Giovanni(イタリア名)

<セイヨウオトギリソウ(学名:Hypericum perforatum L. オトギリソウ科 Hypericaceae>

そう、イタリアの光をたっぷり含んだ夏至の時期に満開になるセントジョーンズワートでした。
私の近所や職場、植物園、道ばた、あらゆるところで咲いていました。
日本でも自分で栽培したり、勤めていたナーサリーでも販売したりしていましたが、野生のを見るのは初めてです。
せっかくなので夏至の時期にオリーブオイルにつけて侵出油を作りました。
このオイルがこの夏の日焼け、怪我、皮膚トラブル、あらゆるものに効いて自分でもびっくりしています。
セントジョーンズワートの侵出油は日本でも度々購入しては使用していましたが、こんなに効果はなかったように思いました。
野生の、しかもこの夏至の時期のものをちょうど浸けたから良かったのでしょう。

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西洋弟切草(和名はちょっと怖い)

<セントジョーンズワート=イタリア語でcacciadiavoli(悪魔を狩るの意)>

この植物はイタリア語では悪魔を狩る、あるいは不快な存在から家を守る、などという意味がありとても縁起の良い植物です。
また別名をerba dell'olio rossoと呼ばれていて、それはこの植物を油に浸けておくと油が赤くなる様からと言われています。

日本ではタンニンを多く含み、抗うつ作用(軽度および中程度の鬱病の病例に有効)がある植物、として知られていますが、実はとても有能な植物です。
イタリアでは伝統的な家庭のオイルとして夏至の時期に花を摘んで侵出油を作ります。(夏至の時期(6月24日前後)のセントジョーンズワートは1年の中で最も薬効の高い日と言われていて、太陽と植物のエネルギーがこのとき最大になるそうです)
私も今年初めて夏至の時期の花を摘んで油に浸けてみましたが、1ヶ月もすると油が赤くなってきて、本当に赤くなるんだー!と感動したのを覚えています。

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ちょうど浸けてから1ヶ月くらいたった後の淡く赤くなったオイル

この油はこの時期の私を本当にサポートしてくれました。
海にいって焼けてしまった痛んだ肌をすぐに回復させてくれ、また落ち込み気味だった私の精神的な健康にも役立ってくれ、常にリラックスする、力を抜くように手助けしてくれたように思います。
(*注:光毒性があるので、セントジョーンズワート油を塗ったあとには太陽の光を浴びないように気をつけて下さい)

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セントジョーンズワートの侵出油が入った手作りクリームも作りました

イタリアの田舎や丘陸地帯で多く見られる植物ですが、この時期あちこちで人々がこの植物を道ばたで収穫しているのを見かけました。(きっと侵出油を作るのかな?と私の頭で想像していました☺)
リキュールなどでも使用されていて、消化機能を活性化するために食後にこのお酒を頂いたりもします。
様々な効果がこちらでも言われていますが、日本であまり知られていない効果だと、寄生虫の退治に良いとか、成熟したお肌の引き締めに化粧品を作ったり、月経困難症や、更年期障害、夜尿症、胃炎、消化不良、胃潰瘍、大腸炎などなどと古い図鑑を出してくると記載してあります。

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パドヴァ植物園でもちょうど満開

こんなに助けてくれて、サポートしてくれて、本当にありがとう!
あなたはまさにセント(聖なる)植物だわ☺

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