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0923

流れるように過ぎ去る日々の中で、なにを愛おしみ、なにを味わい尽くしたいのか、五感を研ぎ澄ませて思考を重ねる。秋の夜風には、そんな風情がある。きがする。


ところでなんだか今年は、いわば4月くらいから、ずっと焦っているのでは・・?と思う。

きつかったプロジェクトからぬけてゆっくりして、ようやく時の流れを自分のものにできたからには、全部自分の思うようにせねば、とか、もっとこうしなきゃ、とか、こうであらねば、形にしなくちゃ、すすめなきゃ、だってそうしたいから、そうでありたいから。

そうやってがつがつとして、なんとなく、自分だけ走ってる感じ。それで空回りして人とすれ違って。そういうのも必要だったのかもしれないけれど、もしかしたら今、少し自分自身をペースダウンさせる時かもしれないなあなんて思う。別に何も生みださなくったっていいじゃない。

向こう側から予期せぬ何かがやってくるのを、気長に待ちたい。その間にわたしはちゃんと、むやみやたらに他人に縋りつかずに、自分を自分でやり過ごす。乗りこなそうともがくのではなくて、ただやり過ごしてみたい。

毎日なにかの達成感を得たいだとか、自己実現したいとか、何歳までに一人前になりたいとか、キャリアをグリップしたいとか、今年の計画通りに海外に行って何かを得るんだとか、なんかいろいろの理想が強すぎて、けっこうがんじがらめだ。だからといって毎日挫折するとか、仕事上の誰かが怖いとかも嫌だけれど。

でもなんにしたって、日々なんていうものは大抵なんてことないものだし、もしそのなかで何か光るものに出会えたらラッキー、というくらいなのだ。今年はあと3か月で終わるみたいだけれど、肩の力抜いてのんびり構えてみたい。ここにいると気持ちがいいとか、あの辺りがいい匂いだとか、そういう感覚だけつるつるにしておいて、ほかはふにゃふにゃでもいいと思うことにする。


そういうことを、なんとなく思ったのは、
今日水族館で、人間おかまいなしの生きもの(空(くう)を見つめて微動だにしないペンギンや、悠々と水中を駆け巡るイルカたち)を眺めていたからかもしれない。なかなかいいよなあ、彼ら。