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おかん留学/外国人から学ぶこと

まだまだ英語が通じないながらも外国人と毎日話していると、文化の違いなのか、考え方の違いに時々とても考えさせられます。


友達思いの精神

オランダ人が教えてくれたトランプゲームをした時の話。負けた人はワイングラスを飲み干す!という罰ゲームがありました。ゲームはかなり白熱してみんなベロンベロン状態。その中でイタリア人(A君)が負け続け、かなりしんどそうな状態になっていました。また負けてしまいまた飲み干さなければいけなくなったその時、別のイタリア人(B君)が「俺の友達の分は俺が飲む!」と言い出して、代わりに飲み干しました。あっという間の出来事。これをさらっとやってしまうイタリア人の友情。代わりに飲んだB君もかなり厳しい状態だったはず。男同士の友情?イタリア人同士の友情?よくわからないけど、そのジェントルマンぶりに惚れてしまいそうでした。

日本人でそんな男前な対処をさらりとこなせる人はいるかな?逆に陥れる人はいそうだけど…と思ってしまった私の心はだいぶ汚れているんだなと思ってしまいました。


ビール瓶をいとも簡単に開ける

栓抜きがなくても、スプーンやライターを使って、簡単に開けます。ポン!って気持ちいい音を出して。その時のドヤ顔がかわいい。やり方を教えてもらって私も何度もトライしたけど結局できませんでした。指、痛くないのか?!


包丁研ぎの知恵

マルタで買った包丁がよく切れたのは初日だけ。二日目には全然切れなくなりました。私が困っていたら、コロンビア人の友達がマグカップの裏で研ぎ出しました。切れなくなった包丁はマグカップなどの裏の面を包丁研ぎのように擦るとまた切れるようになるんですって!そして、ほんとに切れるようになりました!超嬉しい!



海に入るのは夏だけじゃない

海や川で浮き輪を使わなくてもぷかぷかと浮かぶことのできる外国人。そしてドイツ人は11月になってもマルタの海で泳いでいます。ドイツは寒いけど、マルタは寒くないから、海で泳ぐんだと言っていました。そりゃドイツや日本ほど寒くはないだろうけど、海に入るほど暑くもないと思うんだけどねー。そしてやっぱり上手に浮いています。


養子縁組

日本とは違って海外では養子縁組が盛ん(?)のようです。クラスメートのフランス人(40代女性)は、「フランス人とコロンビア人の2人の子供と養子縁組をして育てた」と話していました。「子供ができなかったのでそうしたのよ。最初は同じ国の子にしたんだけど、2人目は南米の子にしたの。その方が安かったのよ〜」と言っていました。家族写真を見せてもらったけど、みんな顔は似ていません(当たり前)。日本にいたら「あそこの子は本当の子供じゃないから」と言われてしまいそうだけど、そんなことはるかに通り越しているフランスはすごい。日本もそうなってほしいなと聞いて思いました。


自国が大好き

みんな自分の国・自分の街のことが大好きで、すごく愛を感じます。「俺の国はいいところだぞ!君の国にはジャングルはあるか?」といって写真を見せながらたくさん説明してくれます。例え、それがとても治安の悪い国であっても。

ヨーロッパ主要国の人はもちろん、そうじゃない国の人も自分の国に誇りを持っています。有名都市に住んでいる人だけでなく、小さな田舎街に住んでいるという人も「私の街はとても美しくて静かで暮らしやすい街だよ」「案内するから必ず遊びにおいで!」と言います。そして同じ国の人が集まると自分の国の歌を楽しそうにみんなで歌っています。その後に「日本ならどんな歌?」と聞かれ、しどろもどろになる私。日本の歌ってなんだ?

うちの国はこんなところがダメなんだとか、自分の国を自虐するようなことはありません。聞いたことがあるとしたら「街が日本みたいに綺麗じゃない」それくらいです。「日本は綺麗でいいね、うちの街は汚いのよ」と言ったフランス人がいるけど(←パリのこと)、でも彼女はそんなフランスが大好きです。


自分大好き

そして自分のことが大好きなんだなって思う人がたくさんいます。その無邪気さがとても可愛いです。だから殺人はあっても自殺はないと言ってました。いいんだか悪いんだか(笑)。でも自分で自分を殺すという発想がないようなことは言っていました。「日本はなぜ平和な国なのに、自殺をしてしまうんだ?」と言われました。何故だろう?でも自分を好きになれていない人は多い気がする。

外国人はなんでもかんでもプラスの部分を見るのが当たり前で、マイナスな部分は見ていない感じがします。パリの街が例え汚れていても、自分の国が治安の悪い国だとしても、それよりも他のいいところを見ています。

日本は、日本のいいところがたくさんあるのに、日本の悪いところばかりに目がいってしまっているような気がします。日本のいいところをもっと見て、日本を大好きになっていかないといけないなと思わされます。もちろん自分のことも。

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マルタの海を眺めていると自分の心が浄化されていくような気がします。この透き通る海のように。日本に住んでいる頃の自分の心は東京湾のような色をしていて、底が見えませんでした。マルタに来て、私の心が東京湾カラーからマルタカラーに変わりつつあるように思います。

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