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#わたしの執筆スタンス 主語のデカイ話をわざと書いてみた

だいすーけさんの企画に参加します。

私の執筆スタンスの1つは「1つの文章にテーマをたくさん盛り込まない」です。
なので、複数ある執筆スタンスの中から1つだけお届けします。

今日の #わたしの執筆スタンス

主語のデカイ話を書かない


一般的に嫌われていますよね。「主語のデカイ話」をすること。
「日本は〜」とか「男性は〜」とか「女性は〜」とか、そういう話の切り口です。
思考のトレーニングとして「〇〇には××の傾向がある」など考えることはあります。でもそういう思考の産物をnoteとして外に出すことはほとんどありません。

どうしても主語のデカイ話は、自分ごととして実感を持ちにくいです。だって存在するのか分からない人々の話を書くのですから。書いていて楽しくありません。

でも、今日はためしに「主語をデカく」書いてみます。#わたしの執筆スタンス に背いたnoteがどうなるのか。
背いても私らしさは保てるのだろうか。これは勝負です。主語をデカくしながら、可能なかぎりマリナ油森テイストを盛り込んでみます。
できるかなぁ。たぶん、マリナ油森らしくない文章になると思う。


では、チャレンジスタート。ファイッ!!

以前のnoteにこんなことを書きました。

ちょうど同時期に、顔出しアイコンを使用している女性noterさんのコメント欄が、noteの内容と関係ない文言で埋まっているのを見ていました。
「○○ちゃん、今日も元気そうだね😄」
「○○ちゃんは可愛いから大丈夫だよ🤗」

女性ユーザーに定型文のような一方的な挨拶を送る男性、SNSの各所で見られる現象です。フェミニスト(女性解放推進論者)とミソジニスト(女性嫌悪の方)との衝突でもよく取り上げられる題材ですね。

これ何が不快なのかを言語化できない方も多いですし、不快だと言われて反発を覚えてしまう方も多いと思うのです。
思考の遊びを交えながら、不快な気持ちを深掘りしてみましょうか。



不快な気持ちの正体、端的にいうと

アンタ「私」と会話する気があるんかえ?

です。

これだけで女性側はピンと来る方も多いと思いますが、ピンと来ない方のなかには「可愛いね😄」は会話のきっかけじゃないか、と主張される方もいらっしゃるかと思います。


性別を逆にしてみましょう。

男性ユーザーがnoteに渾身のエッセイ、または小説を書いたとします。
そこのコメント欄に毎回、書いた内容と関係のない
「アイコン素敵ですね😄」「おはようございます、今日も○○さんがかっこよくて元気が出ちゃいました🤗」
が並んだらどうでしょうか。
たまに、じゃないぞ。毎日、毎回、同じ人からだ。

嬉しいです。恋が芽生えるかもしれません。
そうですか。

いや、ちゃうねん。
ちがうねん。


うーん、単純に性別を逆にしただけではピンと来ない気がしてきました。
男女のジェンダー的違いのせいでピンと来ないのかもしれない。
日本はまだまだジェンダーギャップが激しいので、単純に性別を逆にしただけの例え話はもしかしたら分かりにくいかも。


女性の場合、評価の対象になりがちなのは「容姿」「若さ」「女性であること自体」です。そういうのやめようね、と言っても、まだまだそういう評価軸は蔓延しています。残念ながら。

男性の場合、評価の対象になりがちなのは「年収」「肩書き」でしょうか。

例え話を出さずとも、この時点でイラっとするのが予測できたと思います。

男性ユーザーがnoteに渾身のエッセイ、または小説を書いたとします。
そこのコメント欄に毎回、書いた内容と関係のない
「いっぱい稼がれていて素敵です😄」「○○の仕事をされているなんてカッコイイですね憧れます🤗」
が並んだらどうでしょうか。

……そんな状況、見たことも聞いたこともない。
余計にピンと来ねぇなこの例え。
面倒クセェなジェンダーギャップ。


日常会話が舞台ならば分かりやすいでしょうか。

あなた(男性)がする趣味や好きなエンタメ作品の話を聞いていた女性がとにかく話を反らしてきます。
「〇〇さんってきっとお金持ちですよね。」
「〇〇さんってどんな役職なんですか。」

え、マジ会話を切り上げたい、ってなりませんか。
実際にお金持ちで高い地位にいる人でも、褒められたー!と有頂天になって嬉々としてそっちの話をし始める人はそんなにいないと思います。

むしろ、え、この人おれの話聞いてる?と感じるのではないでしょうか。
この人、おれの収入と肩書きにしか興味ないのかな。って。


「今日も可愛いね🤗」と言われて、うっ、となる女性の気持ちが分かりましたでしょうか。
褒めどころをくすぐるつもりの話題を出して会話のきっかけにしていた方は、もしかしたら「おはようおじさん/年収にしか興味ないのかな女子」になっていたかもしれません。
相手の中身をみて、「相手 対 自分」の会話を楽しめるようになるといいですね。

以上、わざと主語のデカイ話をしてみた記事でした。
書いていて「うわー、実感を持てない、存在するかどうかわからない人が登場する文章を書くの、めちゃくちゃストレスーーーー!」と思いました。
執筆スタンスに背いた文を書くの、マジストレスフル。


ちなみにマリナ油森と交流してくださっている方とは、ちゃんと人と人との交流を持てていると実感しています。
変に「もしかして私のこと……?」とならないようにお願いします。

こういうこと書かなきゃいけないから嫌なんだよ、主語のデカイ話をするのは……。

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