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企画屋の頭の中 〜ジョージ・マロリーに聞いてみな

また、みんながなんとなく感じていたであろうモヤモヤを森本しおりさんが言語化してくれたー!

noteの「界隈」における問題提起はしおりさんのお家芸だな、もはや。(そしてズバッと言ってくれるしおりさんに私は全幅の信頼を置いている。相互に信頼関係があると思っているので、今回はスピード感優先で、ざっくりした口調・論調でお返事書くね。)
しおりさんは今回『noteで企画をする人の負担が大きすぎるのではないか』という問題提起をしてくれています。企画側として、私の見解を書くね。

最近、企画の周辺に対してモヤモヤしているんです。ちょっと一部に負担が集中しすぎていません…?これ、職場でも似たようなこと起きますよね。仕事ができる人に集中しちゃう問題。

でも、企画をしている人は「そんなに大変なら、やらなきゃいいじゃん」って言われたら終わりなので文句を言えない。私はとーってもモヤモヤするよ…!!

ありがとうありがとう、心配してくれてとても嬉しい。
でも森本しおり、君はひとつ勘違いをしているようだ。というか、界隈のみなさま、note社の方々もたぶん気づいていないであろう事柄について今から発言します。


私はですね。

企画も、note上の他の作品と同列だと思ってる。
noteで作ることができるのは、文章、イラスト、漫画、写真、音声配信だけじゃないのだ。
企画も、作品のひとつ。

どうだ。その発想はなかったでしょ。


しおりさんは、企画者の労力や時間に見合ったリターンがないことを心配してくれているけれど。

友達からお金を取りにくいのかもしれないけど、みんなで町内会のお祭り代を割り勘してると思えばよくない?幹事さんはちょっとおつりもらえたりするやん。

こちらとしてはnoteに渾身の作品を公開するのと同じ感覚で企画をやっているので、特に常に金銭的リターン(や、それに準ずるもの)は求めていないかなぁ。
エッセイや小説に対してサポートしてもらえると嬉しいのと同じで、企画に対してサポートしてもらえるとそれはもちろん嬉しいけど。
現実は企画にサポートいただけることは稀だけど、そんなもんだと思ってる。誰かが昔、noteで「楽しい」や「役に立つ」作品にはサポートがされにくいというのを書いていたのを読んだことがあるけれど、そうだよね。

だから、noteに公開されている無料の作品と同じように、企画も消費してもらって構わないのです。
この企画好きじゃないなぁと思えば参加しなくていいし、参加して「あー、楽しかった」ですぐ忘れてくれてもいいし、人生が変わるぐらいの影響を受けてくれてもいい。
そのあたりはnoteの他の作品と同じ。


個人が労力や時間を持ち出しでやる構造はおかしい。長持ちしない。

ここの心配もありがとう。
私は企画よりもよっぽど「長編小説」を書く方が無理なので。企画は楽しんでやれてるから大丈夫、小説を書く人が長編小説を書くのと同じ目で見てくれて大丈夫。
たしかに大変なことにチャレンジしているのだけれど、企画を主催することもまた他の作品づくりと同じで「作る喜び」が何にも勝るから。


企画の手間暇のインフレが起きてないですか?

まぁ、私が主催する企画「呑みながら書きました」に関しては参加作品数も回を追うごとに多くなってきたので、第3回主催代打のあきらとさんと今後はまとめのやり方を変えないといけないねぇ、と話しているところです。
今のまとめは実際のところ丁寧すぎるからね。

これから企画をやりたいと考えている人も。
私やあきらとさんの真似をする必要はないわけで。私たちもこういう形式の企画は勝手にやり始めただけだし、それにならう必要はないわけで。

登山に例えるとわかりやすいかも。
世の中にエベレストに登る登山ガチ勢がいるからって、高尾山に登るのやめとこ……とはならないでしょ。私は企画ガチ勢だけど、その存在が手軽な企画をためらわせることはあってはならない。
自分で考えて、自分に合った規模の山を見つけて、自分で装備を揃えて、好きな山に登ってください。

めちゃくちゃクオリティの高い作品を作る人がゴロゴロいるnoteで、それぞれみんな自分なりの作品を作っているのだからそれはわかっているはず。
企画づくりも、作品づくりと同じ。


私もぬくぬくと享受していましたが、最近になって申し訳なさがムクムクと湧き上がってきています。自分も何か力になれないかな?この企画も面白そうだから、参加したいけど負担かけちゃうから止めておこうかな。

気遣いの鬼か!大丈夫、安心して。企画は好きでやっています。

なんで、企画をやるかって。
そこにnoteがあるから。

そこにエベレストがあるからエベレストに登りたいと言った登山家ジョージ・マロリーがごとく、noteがあるからnoteで遊びたくなる、ただそれだけなんです。

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