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安心しておやすみ

(悲しいのと辛いのとにくいのとでごっちゃになっていた自分へのお手紙のようなもの)

私が、感じたこと。
これは、本当なんだ。私のなかで、生まれている感情なんだ。
どんな明るい過去も、どんな優しい言葉も、どんな事実も、そういうの、何があろうと、全部ひっくるめても、どうしようもなく、心から湧いた感情がある。きれいじゃないしかっこうよくないし、どちらかというととてもみっともない類の感情がある。

「いい人」に、なろうとしないで。
いいんだよ、良心的で、誰も彼も傷つけない、「いい人」にならなくていい。そんな皮をかぶらなくても、あなたはきちんと、眉間の皺より笑い皺の多い、素敵なおばあちゃんになれる。大丈夫。むしろ、その気持ちを押し潰して、「無かったこと」にする方が問題だ。だって、あるんだから。それはもう生まれているんだから。全然小さくなって消えたりせずに、いまだに心の中で大きく大きく、叫んでいる気持ちなんだから。しょうがないよ。あるものはある。なかったことになんてするな。

1年後、10年後、30年後も、私は私の頭を撫でるよ。
大学生の私だったら抱きしめる。

「がんばったね」
「辛かったね」
「悲しかったね」
「大丈夫」
「きっと大丈夫」
「あなたの未来は大丈夫」
「まだ見ていないけれど、絶対におしまいには『めでたし』とつくから」
「大丈夫」
「安心して」

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