2024-03-13: 最近の身近な衣服の話
月初は相変わらずバタバタしていて、ふと気づけば三月も半ばに差し掛かっている。やば。
本年は閏年とはいえ、やはり二月はその他の月より短いわけで、私のような締め切り業はこの一日二日に随分泣かされる。
「ああ、あと一日あればもっと余裕があるのに」と毎月思う。しかし、再現性のある形で反復的にそんな状態に陥るのならば、無意識下に私自身が左記のような状況下へ、自らを追いやっているに違いない。
対策も特に講じないのだから、修羅場を月々再演してしまうのだろう。反省(しているのか?)。
ところで、花粉が舞い桜が花をつける時期であるからして、気候が温暖な日も目立つ一方、春一番二番三番と、連日のごとく強風吹き荒む関東平野の今日このごろである。
そうなると、日々の衣服の選択がやにわに難しくなるわけで、気候の変化にクローゼットが出遅れる格好となる。
そんな春先の衣服にまつわる雑談。
UNITED ARROWSのドルマンスリーブジャケット
近隣のUA(green label relaxingではない)で化繊のジャケットを買った。
ドルマンスリーブとドロップショルダーが特徴的な、ちょっと着物風のカジュアルジャケットである。
私の服ではない。奥さんへのプレゼントだ。
先月、バレンタインのチョコレートを貰ったので、ホワイトデーに際してかねてより奥さん欲しがっていたテーラードジャケットを見繕う。
都内に出れば色々あるだろうが、ちょっとその余裕はなかったので、何軒か回って購入したのがこれ。値段も手頃だった。
奥さんは着丈の短いジャケットを欲しがってたのだが、あいにく、そのような商品は見つからず。
そもそもテーラードジャケットをほぼ着たことがない人なので、カジュアルに羽織として使えそうな本品を選んだ次第。
こういうオーバーサイズのドロップショルダーなジャケットは、そもそも自分の趣味である。
同じ売場に出てたUNITED ARROWS & SONS by DAISUKE OBANAのジャケットもドルマンスリーブだった。UAはドルマン推しなのか。
私は数年前に偶然買ったgraphpaperのテーラードジャケットを一張羅よろしくずっと羽織っているが、今年は新しいのを買ってみたい。
以前書いたようにFUMITO GANRYUでも良いが、アルチザンも着たいし、うーん。
OPPOSE DUALITYのLSカットソー
イソノー、OPPOSE DUALITYって知ってるか?
2024SSから始まったブランドである。
デザイナーである髙木氏の経歴が面白く、セントマーチンズ卒でCCP(キャロルクリスチャンポエル)でデザイナーを経験したそうだ。
CCPといえばアルチザンブランドの雄であり、私もパンツを持っている。「カッコいいけど、アレ着れるか?」と、私の身辺では誰もが口を揃えて言うような(色々と)ハードル高めの服作りに定評がある。
海外のアルチザンブランド出身の日本人デザイナーといえば、taichimurakamiの村上氏はm.a+のパタンナー出身だし、ジュンハシモトの橋本氏は旧Carpe Diemで働いていた。
CCP出身の日本人デザイナーって、髙木氏以外にいるのかしら? 世界的に見れば、DEEPTIのデザイナーであるDEEPTI BARTHさんが、CCPの右腕的存在だったと言われている。
そんなOPPOSE DUALITYのカットソーを、オンラインで買った。
しかし、なぜカットソー?
もちろん、値段が(比較的)手頃というのも理由だが、同時展開されていたパンツは実店舗で試着した結果体型に合わず、ジャケットは手持ちのtaichiimurakamiと雰囲気が被るので見送った……という背景がある。
多分、ファーストである2024SSはAW以降に対してかなり定価抑えめだと思うので、全体的にお得感はあったのだが(原価高騰している昨今ですし)。
カットソーはけっこうゆったりしたパターンで、着丈は短め。
パンツがとんでもなく丈が長かったので、これは意外。
44しか売りに出てなかったのだが、46や48は存在するのだろうか?(パンツはこの3サイズ展開を確認している)
アルチザン出身らしく、無地で一見シンプルに見えるカットソーはその実、変形ラグランでありロックシームが走り回っている。
これが腕の肌に当たるのが、そこそこ肌触りを悪くしていると感じるのだがそこはご愛嬌か。
腕の内側にシームが当たってちょっと着心地を悪くしているLSカットソーというと、Carpe Diemの元デザイナーであるMaurizio Altieri氏がかつて主催していたLMアルティエリのカットソーを思い出す。
LMアルティエリのヘビーコットンカットソーが今も私の手元にあるが、ちょっと脇下のパターンがOPPOSEと似ているのだ。
LMアルティエリのカットソーは、なんだかんだ言って大好きなので、OPPOSEがこういうカットソーを毎シーズン作ってくれるのなら私は嬉しい。
m.a+とかはちょっとタイトすぎるし、そもそも値段が高すぎる!
MARNIの再構築スウェットとDRIES VAN NOTENのイージーパンツ
近隣の古着屋で見つけた二着。
「服買うぞ!」と意気込むと大概は空振りで退店することが多いのだが、なにか用事のついでで立ち寄ると、服というのは思わぬ出会いがあるものだ。
この日はMARNIの着丈長めな再構築スウェットと、DRIESのイージーパンツを買った。
業務時間含めて一日の大半を自室で座って過ごすので、ラクな服に手が伸びやすい。
服として鑑賞するのは好きだが、CCPのような服を買っても、いったい私の実生活においていかなるシーンで着られるのだろうと思い悩む。
MARNI、あまり着たことがない。20代はカルヴェンなんかと一緒に着ていたかな。かれこれ十年ほど、MARNIのレザーキーケースを愛用しているけど。
DRIESは始めて手を出した。避けていたわけではないし、数年前に昔の担当さんが着ていたDRIESのスウェットを見て「DRIESいいなー」と思いもしたが、結局購入には至らなかった。気分である。
服を買ったら古い服は定期的に断捨離すべきだと思うが、つい「洗い替えがなくなるから……」と思ってクローゼットにぐちゃっと詰め込んでしまう。
衣替えのタイミングで整理すべし。
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