頼り頼られ踏み踏まれ

昭和うまれ、平成そだち、令和あゆみ。一個人としての疑問や感想、雑多なことをつらつら書い…

頼り頼られ踏み踏まれ

昭和うまれ、平成そだち、令和あゆみ。一個人としての疑問や感想、雑多なことをつらつら書いていきます。

最近の記事

東京ライフで初めてGに出会って泣いた件

東北生まれで大学進学とともに北海道へと北上したため、ゴキブリはブラウン管の向こう側の生き物だった。あるいは、ギャグ漫画に登場してくるモンスター。 田舎育ちではあったけれど、ゴキブリという存在の現実感はなかった。見たことがなかったのだ。 なんなら便所コオロギ(我が家ではぴょんぴょん虫と呼ばれる)の方が恐怖だった。奴らが飛びはねると、脚のステップ音が畳を鳴らし、嫌でもその気配に気付かされる。あの弾力のありそうな腹部もゾワゾワさせられる。 巨大なオニヤンマが茶の間でホバリング

    • Me Time(ミータイム)があるとなんだか頑張れる件

      「私たちって二人とも、Me Timeが必要だよね」 と、ルームメイトに言われて初めて「Me Time」という言葉を知った。 ルームメイトは外国人で、彼女が生まれた国のインターナショナルスクールに通い、大学はアメリカ留学をしたから、「Me Time」もアメリカで生まれた言葉だと思う。 Me Timeとは Me Timeとは、自分のための時間。何をして過ごすか自分で決めるし、自分がしたいことや心地よいことをして過ごす時間だ。 ルームメイトと私はどちらもマイペースなところ

      • 『雲の上のキスケさん』現象が起こった話

        鴨居まさねさんの『雲の上のキスケさん』という漫画がすごくすごく好きだ。初めて読んだのは10代だったので、アラサーのバリキャリ眉ちゃん(眉子)と漫画家のキスケさんの恋愛はとても大人っぽく感じられ、それでいてゆるさもあって、ドキドキしながら何度もこの漫画を読んだ。 20代になっても30代になっても、『雲の上のキスケさん』は私の本棚には欠かせない存在で、何度引っ越ししても、あの柔らかいトーンの背表紙が部屋の風景のひとつになっている。 本作は登場人物それぞれが非常に魅力的で、みん

        • 東北生まれ訛れないコンプレックス持ち

          東北生まれだと言うと「訛ってみて」とリクエストされることが多い。しかし私はあまり訛りがない。これはひとえに子どものころからテレビを長時間見て育ち、標準語のリスニング量が膨大になったからだと思っている。 『お●あさんといっしょ』だとか東京を舞台にしたドラマだとかを耳にする時間が多かった。中学生や高校生になれば、『ア〇トーク』のようなトークバラエティにハマり、標準語に加えて関西弁の比重も高まった。 朝のニュース番組だって、地方局でも標準語が基本。地域民へのインタビュー画像など

        東京ライフで初めてGに出会って泣いた件

          顔の小さい粉瘤を十数年越しに取ってもらった件

          大学生のときに、唐突に鼻に変な黒い点ができた。当時(十数年前)は今ほど私にインターネット活用スキルがなかったから、「不思議なものはまず調べる」という習慣もなく、変な黒い点のことを新手のニキビだと思った。 で、ニキビならさくっと潰せばなくなるだろう(ニキビも自己流で潰しちゃいけないのに)と思って、はや十数年。平成から令和へと時代は変わっても、黒い点はまだ鼻に居続けていた。 粉瘤との十年を超える付き合いさくっと潰すこともできず、ぽこっと小さく膨らんだまま、黒い点は鼻に存在して

          顔の小さい粉瘤を十数年越しに取ってもらった件

          ドーナツによるストレスチェックの精度が高い件

          子どもの頃からドーナツがあまり好きじゃなかった。ドーナツの香りが漂ってくると、「ヴッ……」となってしまうほどで、大人になった今でもドーナツは敬遠することがほとんどだ。 ほとんどだと言ったのには理由がある。 私はドーナツに限らず、揚げ物の一部が苦手だ。エビの天ぷら、唐揚げなどを筆頭に、トンカツやメンチカツも具合が悪くなってしまう。 特に、衣のボリュームが大きい揚げ物はてんで駄目。眉間の辺りからじわじわと頭痛が広がっていき、箸が進まなくなることが多い。 一方で、野菜の素揚

          ドーナツによるストレスチェックの精度が高い件

          女子同士って政治の話をするの?男はするよ、と聞かれた件

          大学生のとき、同じ学部の男子学生から聞かれたのがこの質問だった。 「女子って、女子同士でいるときに政治の話をするの?男はするよ。しないでしょ?」 こう聞かれて私はとても戸惑ったし、「なるほど、この人は私を見下しているんだ」と腹落ちした。というのも、私とその男子学生は同じ学部に在籍しており、その学部とは法学部だったからだ。 法学部は法律だけを学ぶ学部ではない。政治学や社会学も学ぶ。もっと言えば、一年生の時期は文系も理系も横断して履修できる授業が提供されており、幅広い教養を

          女子同士って政治の話をするの?男はするよ、と聞かれた件