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丁火(ともしび)の特長

丁火は太陽の丙火と違って、日常生活における火の働きをします。例えば神棚のろうそく、ガス、街灯、燈台など、単一で孤独な構造で成り立っています。ただ、鋭い感覚が備わっているため、光を当ててできた影の部分を見つけることが上手です。丙火は大きく広い世界観、丁火は小さな火の世界の効用といえます。

丁火は好ましい人たちには暖を取ってあげますが、好ましからざる人たちには冷たい印象を与えてしまいます。悪気はまったくないのですが、無意識のうちに選り好みしてしまいます。それは、あることに集中するあまり、目的外のことを切り捨てるという性格だからです。そのため、物事に対して目的を定め、集中し、完成していくことが大切です。

丁火は個として裁量できる働きが最も大切で、専門職などが最良といえます。集中力の強い丁火は、人間関係において相手側の気持ちを理解してあげる必要があり、好まない人に感情的な態度で相対することは慎むべきです。多くの人たちとの交流も、付き合い方を変えて適宜に所作できるのですが、一般的に気の合う人と一緒にいたほうが安全でしょう。

自身の好む領域を作って人をはっきりと区別したり、物に対する価値判断を区別したりすることも丁火の気質ですが、社会、世の中からみると感心できません。大切なことは、一度にたくさんの問題を抱えないこと、過ぎるとパニック状態になります。