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癸水(川)の特長

川、雨、露、雪、飲料水、灌漑水……粒の小さな水を象徴するのが癸水です。そのため、大きな水の集まりになるのに時間がかかります。

水は自分の行きたい方向に勝手に流れていきます。癸水や壬水には自由気ままな面がありますが、同じ水の質でも海や大河を表す壬水のように大きなうねりではなく、人目につかずゆるやかに流れていきます。したがって、自身の行動が周りに影響するほど目立った進み方は好ましくありません。

癸水は、日常生活のちょっとしたことも気にする傾向があります。仕事上の問題が私生活に影響することもあり、心が騒いだり、他人に心を踏みにじられるのは、癸水にとって最も苦痛といえます。文句、そしり、罵詈雑言の類は、他人以上に心の傷として残るのです。水は方円の器に従うといわれていますが、小さな洗面器や水筒に入れられては本領を発揮できません。本来、組織や集団でやっていくのが苦手で、長い時間をかけて自由に意識を働かせ、目的を完成、組み立てていくのが癸水の理想の姿です。

最初は数人の生徒を相手に勉強を教える家庭教師が、月日とともに大きな学習塾に変わっていくといった成長が望ましいのです。その実現は努力家でなければ不可能であり、目的をはっきり自覚できる癸水だからこそ成し遂げられます。大切なことは目的を早く確立すること。奥行きと広がりを身に付ければ、目立つような活躍をしていくことでしょう。