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ひとりごと|7月9日

怪我後、なんとか寝られたようだ。隣の指と固定してぷらつかないようにした方がいいというのを見たため湿布を細長く切ってぐるっと巻いていた。うちにはテーピングはなかった。恐る恐る剥がすと少し腫れているくらいか、しかしそれ以上に歩くとズキズキと痛む。すごく痛い。かかとでしか歩けない。すごく悩む。タクシーで職場まで行こうか、手じゃないし頑張れるのではないか。悩んで悩んで事情を伝え少なくとも午前中は休ませてほしいという話をする。

一駅弱をタクシーで移動。乗り込んだ瞬間に近くて申し訳ないのですがと前置く。優しいドライバーさんだった。整形外科の受付して待機。夫が配達しているであろう雑誌が並んでいて不思議な気持ちになる。前に座っている年配の女性のものらしき杖が入口の方で倒れる、近くの人も動かないので足を引きずって元の位置に戻しに行く。その方がお礼を言った後しばらくして隣の席に移動してくる。私は『踊るように寝て、眠るように食べる』を読んでいた。この部屋冷房効きすぎじゃないかしら、今日は何曜日だったかしらと言う、話しかけられているのか独り言かわからなくて本を持ったまま曖昧に返事をする。お手洗いに行きたくなって、でも今席を立ったら周りの人には話しかけられたくない人に見えるんじゃないかと思ってしばらく動けず、でも動くしかなかった。帰ってきた後は違うソファが空いていたのでそちらに座る。悲しい思いをさせていないだろうかと少し後悔した。本はよく読めるようになった。
1時間少しして名前が呼ばれ、問診と触診(痛い!)後にレントゲン。痛いところに触られるのがの本当に苦手で簡単に吐き気がする。注射とか採血とかの方が全然マシ。痛みが増す感じではなかったのでそんな気がしていたけど骨に異常はなかった。体の末端にいけばいくほど痛覚は過敏になるので相当痛く感じていても実際は異常がないこともあるのだという。塗り薬と飲み薬を処方される。くまモンみたいな先生のデスクにくまモンのグッズが置いてあって最後の方はそれに釘付けになっていた。かわいい。

昼頃帰宅。どっちの選択をしても苦しいのはわかっていたけど今日は休むことに。多分会社員だった時はこんなにしんどくなかった。私に有給はなく、仕事を振ってもらえるかはあちらの裁量次第なのだった。それでも休む。明日以降しっかり動けるように、休む。返信が来るまで何も手につかなかった、返信が来てやっと息ができた。料理する気力がなくて昼はパンを食べる。午後はあらゆる手段で心を落ち着かせる。AirPodsポーチを編んで途中で目がわからなくなってしまい投げ出したが、悲しくはなかった。

夕飯、麻婆茄子、味付けめんま、きゅうりのあえものなどなど。夫作。私はなますを作りました。ZINE編集会議。そろそろしっかりやってくフェーズ。メンバーの1人が食あたり明けということだった。危ない季節。前は年柄年中お弁当持って行ってたけどここ数年は暑いし怖いし早起きできないし積極的に諦めている。
会議後、彼女が何であたったかという話がなぜか夫へのクイズになる。生物?いいえ。加熱する?いいえ。家で食べる?うーん、いいえ。作ったことある?あるけど、この家ではない。無限アキネーター。惣菜ですか?という質問に困る。惣菜、では、ないと思う。正解はいなり寿司だった。いなり寿司って主食だから惣菜のくくりではない気がするんだけど、蕎麦とおにぎり食べるタイプの夫にとってはおかずだったし惣菜だった。主食って言われたら米かパン、かつ酢飯とか菓子パンのような味がついたものではないやつだって。え、麺は?麺は麺らしいです。なんでよ、むずい。が、おもろい。ずっとこういう話だけしていたい。
お風呂に入る時間がどんどん遅くなって愉快だった。サクッと入って寝る。親指は少しマシになってきた。

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