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ひとりごと|3月21日

起きると1人。両親はどちらも7時過ぎには仕事に行く。遮光性ゼロのカーテンから日差しが透けてベッドの上まで届いていた。実家で寝起きすると自分が子どもだと感じる。のんびり準備して朝ごはん。母がホームベーカリーで作った食パン、父がじゃがいも、きゅうり、アスパラなどを賽の目切りにしで作ったホットサラダ。味付けは塩、レモン、オリーブオイルか。バナナといちごも小皿に盛られている。しゃれてんな…。
のんびり食べ、在宅勤務開始までちょっと散歩でもするかというその瞬間、かたかた、がたがたという揺れ。地震だと気づくと同時くらいに緊急地震速報が鳴る。やばい。窓を開け放ってダイニングテーブルの近くに陣取る。割とすぐに落ち着くが心臓がしばらくばくばく言う。3.11の時も2階に私1人、1階に祖母1人と全く同じ状況で、嫌な既視感があった。テレビを眺めて呆けていたら散歩に出る時間はなくなっていた。

在宅勤務はMacとiPadのダブル使いなので充電器必須。昨日母にそっちにType-Cの充電ケーブルがある?と聞いたところ、父がそれ使ってるよとのことで持ってこなかったのだが、いざ挿してみるとぜんっぜん充電できない。これ純正じゃないじゃん。簡単に信じた私が迂闊でした。夕方までもつか不安だったがなんとかなる。0%から挿しっぱなしにしていたiPadは結局42%しか充電できなかった。

ZINEの編集会議がなくなったので、母と2人で夜ご飯を食べられることになった。お弁当用のおかずと、私が昼間準備していた鶏の南蛮漬け。サッカーの代表戦を観ながらつまむ。母、「プレーオン」を「クラブオン」と言い間違えていて嘘でしょと笑う。それはカードな。
最近ドラマ観てる?と聞かれる。あんまり観てないなあ、でも「作りたい女と食べたい女」はめちゃくちゃ良かったね、と答える。あー良かったね。(私)みたいな子いたね。会食恐怖症の子でしょ?自分でも思った。でも(私)は人とご飯が食べられないわけじゃないもんね。
そうだね。私は人とご飯が食べられないわけではなくて、人とご飯を食べると食べる量が極端に減るだけだね。母はこうやって私の「大丈夫なところ」をぎりぎり探してきたんだと思う。それは私のためでもあるし、きっとそれ以上に母自身のためでもある。母を安心させるための明るい話題を頑張って選ぶ私は、やっぱりまだまだ子どもだ。

また温かい湯に浸かってから寝た。

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