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ひとりごと|2月19日

ホテルに泊まっていたらカードキーとリモコンを間違えて持ち出して閉め出されるという夢を見た。目が覚めるまで夢だと気づかず(夢の途中で夢だと気づいて無理やり起きることがままある)、目が覚めてからその内容の平和さと間抜けさに感動した。人が死なないし自分も殺されない、なんて素晴らしい…。カードキーとリモコンは普通似ても似つかないが、私が握りしめていたのは実際に家にあるスピーカー用のぺらくて小さいリモコンだったので納得。寝ぼけ眼で現実のそれを見ていると夢との境目が曖昧になるようだった。

仕事に向かう。天気が悪いと寒そうに感じる現象。小さい布団くらいはありそうなマフラーしか持っていないので首防御のためにスカーフを巻く。この前運転見合わせで電車に閉じ込められた人のポストを見てから出がけに緊張するようになった。気分が少し下がるも一旦外に出てしまえばそんなことを気にする暇もないくらい情報が多い世界だ。今日も無事に職場に着く。

昼休み、書店でのトークイベントに申し込んだ。配信はあるが対面での参加は初。「その日、その場所、その時間」によるプレッシャーから一度は迷ったものの、やはりこれは逃せないと決心。財布からそろそろとクレカを取り出して番号を入力する。いつも日記を読んでいるみなさんの誰かもいるかもしれないな、などと思う。

夕方に仕事終わり。ぱっと見ただの曇り空だったのにいざ外に出ると顔がふわっと濡れるくらいの雨。少しの雨でも傘を差さないと嫌な癖に荷物を減らしたくて今日は置いてきてしまった。朝に首に巻いていたスカーフを帰りでは頭に巻く。ほっかむりスタイル。パリジェンヌと言いたいところだが私がいるのは雑多な学生街で、どちらかというととぼとぼ歩く赤ずきんだった。

爆弾級の低気圧によりぼーっとする頭のままYouTubeを見つつ夕飯を作っていたら上からぴょんと通知。一瞬で消えた名前を見間違いかと思うも開くと間違いじゃなかった、とても素敵なお誘い。えーっと声が出る。5秒で仕事中の夫に怒涛のLINE。昼にまさに考えていたの方たちのことで、驚いて嬉しくてふわふわした気持ちでふわふわと料理を終えてふわふわしたまま食べる。心が本当に丸くなり、今自分の心は確かに丸いなと思いながらスケジュールアプリでその日に桜🌸を咲かせた。

夫がランニングに出ている間に『レーエンデ国物語』を読み終える。ファンタジー初心者でも十分に楽しめる筆力の強さがあった。ファンタジーへの慣れ云々というよりロマンチシズム耐性がハマれる度合いの鍵を握っていたかもしれない。非現実的な設定に意識を取られがちになるけれど核はそこにはないんだな。いやそんなこともないのか?やはり初心者っぽい感想。

昨日洗って今朝から乾かしていた万年筆のコンバーターにインクを詰めて、今週中にやることを書く。漢字がいいなと思って選んだ単語があまりに現実的で、あああああ。
寝ちゃお。

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