【熊VS人を取るか否か。】

例によって、第2段。。。

月夜に走る、自転車の家路。

私の近所は、熊が出没する田舎です。


以降、知人との会話。

知)気ぃ付けて帰れよ~。。。熊が出ンが。。。

私)嫌だぁ~(泣)。。。

知)(帰り支度)

私)いいもん!犬の鳴き真似して帰るもん!

知)熊じゃなくて、警察が出るぞ。

私)う~。。。

ワン!

知)お疲れ~。

私)ワ゛ン!


時折、犬の鳴き真似をして叫びながらの帰路。


山際に差し掛かると、ガサガサ、ダダダダと、物音と振動が響いた。

すかさず、

私)ワン!

あれはきっと、バンビちゃん。


民家に差し掛かったときには、

私)ワフッ!

ちょっと控えめに、綱を引っ張られ、勢いを咎められた犬みたいに鳴きながら帰った。


そう。もはや私は、〝鳴いていた〞んだ。

人であることを小脇に寄せた、月夜の一幕。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?