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駅伝鉄の観戦記 ニューイヤー駅伝2024

 2024年の幕開け、ニューイヤー駅伝を今年も見に行くことにした。

 今回から区間割りが変更となり、2区から4区の割り振りが変わり、どこを見に行こうかとある程度目処をたてていたところ、12月30日の区間配置決定を見て、1区と4区、7区を見ようと決めて出かけた。

 1区は前橋の群馬県庁から高崎市役所まで。以前、新前橋駅から歩いて行ったこともあったが、今回は、高崎で見ることにした。高崎駅を出ると、市役所への道は交通規制中。何かと思えば、だるま市とのこと。何年か前にやはり高崎で1区を見たが、そのときはだるま市を見た記憶はない。だるまの町高崎としては、駅前でだるま市をやるのはいいのかもしれない。
 高崎市役所まで来ると、中継所の看板が見えた。

選手の到着を待つ高崎中継所

 相変わらず高崎市役所は立派な建物だ。そこを過ぎ、空いているところを見つけて、選手の到着を待つ。反対側にはプレス工業の応援団のみなさんが陣取っていた。

 選手通過予定の15分ほど前、センターラインにカラーコーンが並べられ、選手を迎え入れる準備が進められる。

 交通規制予告のパトカーが通過すると、いよいよ選手がやってくる。耳にはイヤホンを突っ込み、ラジオ中継を聴いて状況はある程度把握していた。先頭がばらけてはいるが、なだれ込んで中継所に入りそうだ。風が強いというラジオからの実況て聞いていたが、このあたりは風はあるものの、それほどでもない。

小さいけど先頭がやってきた

 自分のいる側は中継車など車両が通過していく。反対側車線を選手が通過していく。41チーム今回は参加していることもあり、なだれ込んで通過していく。ここは、箱根駅伝とは違うところだ。ラジオの実況を聴きながら、選手に「ラスト!」と声を掛ける。
 反対側にいるプレス工業応援団のみなさん、どのチームにもまんべんなく声をかけていたが、さすがに自チームの通過の際には一際大きな声援を送る。以前東日本実業団駅伝を見た際に、自チームが通過したあとそそくさと移動していった応援団を見ていたせいか、好感のもてる応援だった。
 
 最後はロジスティード、旧日立物流が通過していく。ラジオではブレーキみたいなことを言っていたが、足取りは重そうだがそこまでのブレーキには感じなかった。
 
 1区ということで、あっという間におしまい。ただ、最後尾が離れていたため、少し急いで駅へ向かわないといけない。だが、歩道には観戦客のみなさんが駅方向に向かうので、歩きにくい。途中から走り出し、高崎駅の改札を抜ける。10:07発の両毛線伊勢崎行きに乗る。座席はほとんど埋まっており、立って発車を待つ。駅伝観戦をする人が多いのかな、という印象だ。この列車の終点まで乗るのだが、意外と前橋での下車が多く、座ることができた。
 
 伊勢崎では東武伊勢崎線に乗り換える。両毛線から乗り換えた人が多く、ニューイヤー駅伝追っかけの人もそれなりにはいるのが分かる。
 折り返しの館林行きの東武伊勢崎線が到着し、座ることができた。その横には数人のグループが座り、クーラーボックスからお酒と氷を出し、酒盛りが始まった。ロングシートの電車の中でやるとは、なかなかの強者達。すでにお酒が入っている様子で、眠り始めている人もいる。この人たちも話を聞いていると駅伝応援の皆さんのようだ。

東武伊勢崎線太田駅にて

 太田でかなり下車があった。駅伝観戦の皆さんが降りたと見られる。
 
 太田駅から駅伝コース方面に歩く。以前は駅前に風俗街が広がっていたが、逆に寂れてしまった感がある。コースの国道407号線に出ると、銀行の集まる一角があり、歩を進めると太田市役所に出る。太鼓の音が聞こえ、広場のようなところでは、キッチンカーなどが見える。盛り上がろうとする太田市の頑張りが垣間見える。
 太田では4区から5区へのタスキ渡しが行われる。4区はインターナショナル区間として唯一外国人選手が走れる区間。はじめは5区を見ようと思っていたが、ホンダの4区が東京国際大学出身のヴィンセントが走るということで、こちらを見ようと思い、市役所前を過ぎもう少し南へと歩を進める。

太田市役所と中継所


 観客の切れ間を見つけて、ここで見ることにする。ラジオでは、4区にタスキが渡っているところだった。
 高崎に比べて風が強い。カラーコーンも倒れるほどだ。観戦する方も大変だが、向かい風をついて走る選手も大変だ。もし以前の区間割りならここは4区24キロのエース区間、かなり失速していたかもしれない。今回は外国人区間、まだダメージは少ないかもしれないがどうなるか。
 事前通過のパトカーが過ぎると、カラーコーンが片側2車線の道路の間に置かれた。選手を迎え入れる準備が進む。
 トップは2区からトヨタが守っている。そのままやってきそうだ。

中継車が来た

 いつの間にか周りにJR東日本の応援のみなさんが取り囲んていた。のぼりやスティックバルーンを持った皆さんがいる。ちょっと居づらいが先にいたのは自分なので、場所をキープして、やってきた選手に声援を送る。ここでもトップはトヨタだ。

 その後は、ホンダのヴィンセントが来た。箱根をわかせた外国人エースは軽やかに過ぎていった。テレビでは見ていたが、生で見ると背が高く、身長を生かした走りをしていた。
 ここは外国人選手が走れる区間なので、続々と外国人選手が走り抜ける。顔が小さく、ふくらはぎが細く、軽やかな走りをする選手たちをまじまじと見ていた。
 数チームは日本人だけで闘う。そういった選手たちはおそらくかなり抜かれてはいるだろうが、中継所まであと少しなので、声援を送る。
 1区と変わらず、ロジスティードが最後尾で通過していった。このあとは伊勢崎へ戻るのだが、時間は調べていなかった。駅へ着くと、ちょうど伊勢崎行きが止まっており、ダッシュで乗り込む。来るときに見た顔もあり、駅伝観戦の皆さんはアンカーを見るのかなと思う。


東武伊勢崎線から赤城山方向を望む

 伊勢崎ではちょうど始発の高崎行きの両毛線に接続していた。この列車に乗って、前橋へと向かう。
 ラジオから流れる実況では、トップは変わらずトヨタのようだ。
 前橋駅に着いた。まだ時間はありそうなので、駅構内で昼食を済ませる。その間に気分が変わってきた。このまま帰ろうかな、と。ほぼトヨタで決まりそうだし、というのと、なんだか疲れてしまったのがその理由。改札口を見ると高崎行きの列車が10分くらいてやってくる。
 ならば、と改札に入り、帰ることにした。高崎で新幹線に乗り換え自宅へ戻ったが、その後スマホから緊急地震速報が流れ、ユラユラと長い揺れを感じた。
 能登半島地震だったのだが、ニューイヤー駅伝自体は無事に終わって良かったと思ったものだ。

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