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真面目に遊ぶ

「日本人は真面目すぎるから、ボールで真面目に遊ぶことを伝えていきたい」

ソフトバンクホークスの宗リンこと、川﨑宗則選手の言葉です。

川崎選手は昨年までメジャーリーグでプレー。

シカゴカブスで世界一を経験し、今季から古巣のソフトバンクに戻ってきました。


この言葉は日本とアメリカにおける「ピークの持って行き場所の違い」を物語っています。

日本では練習から100%。

周りの選手やコーチに「取り組む姿勢」を認めてもらうべく、早出早打ちが日常茶飯事です。

とにかく「がんばっていることを周りに見せる」ことが大切で、集中のピークを練習にもってくる選手が多くいます。

一方のアメリカでは、結果を出している選手こそが正であるという考え方を持っています。


これは野球だけの話ではありません。

日本人はとにかくプロセスを大切にします。

たとえ結果は同じでも、より”一生懸命にがんばっていた人”が高く評価される傾向にあります。

だから、一生懸命にがんばっている自分を周りに見てもらうべく、長時間労働を自ら行う人が出てきてしまうのです。


「一生懸命であること」「真面目に取り組むこと」

これって、ある意味「逃げ」の要素が含まれていると私は思っています。


結果が出なかったときも

「いやー、あいつは一生懸命にやっていたから」

と言ってもらうための伏線。


大切なのは結果です。

そして同じ結果であれば、どんな準備をしていたかは関係ありません。

日本人がもっと「遊ぶ」ためには、評価の仕方から変えていく必要があると思います。

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