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ウィルスはミサイルより怖い?!

この1~2週間のCOVID-19をめぐる集団心理をみていて、20世紀末にHIVが騒がれた時のいやーな気分を思い出した。今では、少なくとも表向きは(内心やホンネは別にあったとしても)LGBTだからといって市民権をはく奪されてはならない、という主張が広く認められているように思える。けれども当時、「エイズ」と同性愛者の性がイメージ上でどこか後ろ暗い絵として重ね合わされ、HIV+と同性愛者が一緒くたに忌避・排除の対象とされていた記憶がある。

今はやりのウィルスが中国発である、ということが微妙な影を落としているように感じられるのだ。大西洋を挟む世界(欧米)からみると裏側(ニューヨークと北京は時差がぴったり12時間)から出て、グローバルに存在感を増しているとてつもない大きな人口、彼らが作り出すおびただしい量の製品、それをどこかでうさん臭く感じる社会的心性と、ウィルスにかかりたくないというもっともな論理がシンクロしているように思われてならない。

ちなみに、1月7日のイランによるミサイル発射の翌日もペルシア湾を横切る定期便を維持していた某航空会社は、昨日からイランにおけるCOVID-19感染の発生のためにイランとのフライトをすべて止めた。ウィルスはミサイルより怖いらしい。

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