ときのそら1stワンマンライブ「Dream!」を見て、ライブってすごいなと思ったお話
初めまして、これがnote初投稿になりますとみーです。このページを開いて頂きありがとうございます。
こちらの記事は僕が2019/10/6(日)にVeats SHIBUYAで行われたときのそらワンマンライブ「Dream!」についての感想をつらつらと述べたものです。ひたすらにライブに関する話を延々と書いているため、期待した内容と違っていたらすみません。
今回のライブについて、素敵な記事を書いている方々がたくさんいらっしゃいます。特に感情を揺さぶられたものは下にリンクを貼らせていただいているので、もし纏まったライブレポートが読みたいという方は是非そちらをご覧ください。
さて、長々とした前置きはこの辺りにしましょう。ここからは当日のライブについてとんでもないボリュームで語っていこうと思います。
当日のVeatsSHIBUYAは満員御礼、開場前から辺りはそらともと思しき人たちで溢れていた。皆そらちゃんのことや午前中に行われたホロライブでいどり〜むの話などvtuberの話をしたり、写真を撮ったりコール確認をしてライブを心待ちにしている。僕も友達といよいよだね!とやや緊張しながら話していた。
そこへ、えーちゃん(ときのそらの親友であり裏方担当)のアナウンスが流れ始める。注意事項を話すたびに返事が聞こえ、噛んでしまった時も「可愛い〜!」や「がんばれ〜!」というあたたかい声で会場が包まれており、そらともの優しさが伝わってきた。
アナウンスが終わると、そらちゃんと関わりのあるvtuberの友人たちからの応援メッセージが流れ始める。まりなす(仮)、朝ノ瑠璃ちゃん、響木アオちゃん、かしこまりちゃん、天神子兎音様、銀河アリスちゃん、ヒメヒナ、萌実ちゃん、YuNiちゃん、富士葵ちゃん、電脳少女シロちゃん、ミライアカリちゃん……皆今回のライブテーマである"Dream"についてそれぞれの想いを述べ、笑いを混ぜつつ会場を盛り上げていく。
個人的な感想だが、特に電脳少女シロちゃんのメッセージには心を打たれた。彼女も.Liveという組織に所属しており、活動を始めた最初の頃はなかなか思うように行かず思い悩んでいた時期は長かったが今では多くの後輩を抱える大先輩でありこのvtuber界を見守ってくれているかのような大きい存在だ。そんな彼女から、自分の個性や活動内容について思い悩みそれでも自分を貫き前を向いて歩んできたそらちゃんへ送られた"Dream"は「そらともの皆や大切な仲間と一緒にそらちゃんが願う世界を作り上げて欲しい」というものであった。この時点で僕はすでに目が潤んでおり、映像を見ていた周りのそらともさんたちもそれに応えるように声を上げていた。
応援メッセージが流れた後少し間が空き、えーちゃんによるアナウンスが改めて行われた。
そして会場は暗転し、ついに...
ーーときのそらワンマンライブ「Dream!」開演ーー
星の輝く夜空をバックにチクタク…という時計の音が聞こえ始める。
それに続くように流れる綺麗なメロディとそらちゃんの過去映像。そこには初の生放送で、見えていますか?聞こえていますか?と不安げに視聴者へ問いかけ、夜空に輝く星を夢見る1人の少女がいた。
初の生放送視聴者数は13人、もちろんコメントなども今と比べると少なかったに違いない。しかしこの映像が流れた時
「見えてるよ〜!」「聞こえてるぞ〜!」
そんな言葉があちこちから聞こえた。
―見てごらん。2年後の貴女はこんなにもたくさんのファンや友人に囲まれ、夢を支えられ、前を向いて歩いているよ―
この歓声はあの日生まれた小さな星に届いているだろうか。いや、届けなければいけない。そんなふうに思った。
それから生放送の映像が次々と映し出され、中央に「叶えたい夢はなんですか」の文字が。それは今でも変わらない、彼女がこれまで幾度も口にしてきたあの"夢"であることに疑う余地はないだろう。そらとも全員が、その夢を改めて心に刻み込んだ後にカウントダウンが始まる。さぁ、夢のような時間の幕開けだ。
1曲目「ヒロイック・ヒロイン」
ステージに立った少女は堂々とした出で立ちで、不安など微塵も感じさせない登場を果たした。そらちゃんがそらとも全員に対して声をかけたのをきっかけにアクセル全開、会場のボルテージも一気に最高潮へ。そして何より衣装が違う!ということに気づいたファンは少なくなかっただろう。ライブ用の新衣装はステージングに合うよう華やかにできており、また通常衣装の良さを損なわない絶妙なバランスだった。これまで血の滲むようなレッスンをこなしてきた彼女は動きながら歌い続けることをものともせず、順調な滑り出しを見せた。
2曲目「ブレンドキャラバン」
「君」というワードで観客へ向けた動きを入れ、間奏でも観客との掛け合いを忘れない。左右に歩いてステージを広く見せ、身振り手振りも手先まで意識することで動きが伝わりやすく非常に綺麗で見易かった。
そして二曲目が終わると休むことなくMCに入った。最初に歌った二曲についての意気込みや各会場へのお礼を述べ、新衣装についても触れる。「見て見て?」と言いながら後ろを向いてふりふりと羽部分を揺らす姿はニコ生のコメントを引用すれば、「可愛すぎて鼻血でる」である。
3曲目「未練レコード」
出だしの二曲とはうってかわって、恋愛絡みのしっとりした曲である。そらちゃんがかねてより尊敬するボカロPの40mPさんが作詞・作曲を担当して下さったもので、いつにも増してしっかりと気持ちが言葉に乗っていたように感じた。気持ちのこもった言葉というのはやはり耳にして心地いいもので、同じように聴き入ってしまったというコメントもここで一気に増えたようだ。歌い終わりのポージングもビシッと決まっており、えーちゃんを含む演出スタッフのライブ演出に対するこだわりを感じた。
4曲目「Wandering Days」
こちらも同じく尊敬するDios/シグナルPさんが作詞・作曲を担当していらっしゃる。そして特にこの曲で印象深いのが、ステージングだ。「ジメッとした服着替えて」「犬を散歩に連れて行って」「すれ違う少年たち」の部分で実際にそうしているかのような仕草を取り入れることで、より臨場感が溢れて聴覚だけでなく視覚でも歌に引き込まれていく。まさにライブならではといったところだろうか。
4曲目も終わりあと1曲で前半パートはラストとなるが、ここでMCに入る。「当たり前なんですけど、はじまりはファーストライブっていうのは今日この瞬間しかありません。だからみんな、今日は後悔がないように楽しんでいってほしい!」第1部ラストを前にそらとものテンションは再び最高潮へ。
5曲目「太陽系デスコ」
まさかこの曲をライブ本番で歌うとは思わなかった。そらちゃんの歌ってみた動画の中でもダントツの人気を誇り、MVも可愛く仕上がっている一般的な代表作と言っても過言ではない。しかし同時に、非常に難易度が高い曲でもある。ブレスを入れるタイミングもなかなかなく、これを原キーで最後まで歌い切れる人は少ない。負けず嫌いの一面も持つそらちゃんだからこそ、初のワンマンライブで改めて披露し自分の成長した姿を見てほしかったのかもしれない。ステージライトやペンライトは赤白青とカラフルに彩られ、ノリノリの雰囲気のままあっという間に時間は過ぎてしまった。
6曲目「ほしのふるにわ」(VTR)
ここで前半のムードから大きく変化をつけるべく、ゆっくりとしたメロディのほしのふるにわのVTRが過去映像とともに流れる。これまでのそらちゃんの軌跡を辿りながら「あぁ、こんなこともあったなぁ...」とたくさんの思い出が蘇る。ここで感極まっていた人も少なからずいたようで(わかる)、そらともの間で優しい空気が流れていた。
7曲目「海より深い空の下」
ステージライトとペンライトが合わさって、まるで海の中いや空の下にいるかのような幻想的な景色が広がる。そらちゃんといえばボカロ曲のhihiCなど超高音域にも対応できる点が注目されがちだが、この曲を聞けば彼女が高音だけでなく低音においても力強い歌声を出せるようになっていることに気づく。そしてこの後半パートに入ってから、さりげなくスタンドマイクが登場している。ラスサビ前にはスタンドマイクに両手を添えてアイドルらしいセクシーさを兼ね備えた歌い方を披露してくれた。直後の「あなた達が見つけてくれだんだよね」という部分では、そらとものみんなにニコッと笑いかけながら手をこちらに向けアピールをしてくれた。このように随所に散りばめられたファンサはファーストワンマンライブにおける通常のクオリティを大きく上回っているのではないだろうか...改めて、彼女のワンマンライブへの意気込みを感じた。
後半パート一曲目が終わり、MCに入る。そらちゃんがレッスンやレコーディング、撮影などで多忙を極めていたころに辛いとこぼしていた時期があったのは陰ながら見ていた。しかし「そういうところを乗り越えて今ここに立っている」、そう言った彼女の”夢に向かって歩み続ける””諦めない”姿勢が何よりも彼女の魅力でありそらとものみんなが彼女が夢を叶えるのを応援したくなる理由の1つであると思う。そんな辛く苦しい時期の彼女をそっと支えてくれたのが次の2曲である。
8曲目「メトロナイト」
他の曲にはない独特の雰囲気を持つ曲で、現地参加していたにも関わらずしばらく目をつぶって聴き入ってしまうほどにうっとりとしてしまう声色とメロディだった。素晴らしい音響に感謝せざるを得ない。
9曲目「そんな雨の日には」
この曲ではこれまで笑顔で歌ったりしていたのに加え、スタンドマイクを持ちつつ目を伏せたり切なげな表情をするシーンが多く(この歌い方がとても好きで印象に残っている)表情豊かなそらちゃんを見ることができた。そして最後のウィンクでバッチリハートを射抜かれるとともに、アイドルらしさをより強く認識した。
九曲目が終わり、そらちゃんのMC兼ももはす補給タイム。これまで多くの音楽イベントに参加してきたそらちゃんだが、そのイベントの雰囲気やそらちゃんを表すような曲を1つか2つに絞って歌うということを考えた際にはどうしても明るい曲になってしまうと後日のライブ振り返り生放送でもえーちゃんが話していた。それだけに、こういったバラード調の曲をライブで聴ける機会は珍しくとても貴重な体験だったと思う。
アイドルのライブでよくあるファンサとして観客の持っているアイテムに言及したりするのだが、やはりこれを体験するとしっかりこちらを見てくれている・そこにいる感が一層強まるので観客の満足度もうなぎのぼり間違いなしだろう。
10曲目「IMAGE source」
ここで入れてくるか、憎いねえーちゃんと思わずツッコまざるを得なかった。ファーストアルバム「Dreaming!」収録曲の中でも屈指のカッコよさを誇るIMAGE sourceはそらちゃんの曲の中でも一番好きだと語る人は多い。直前までMCもあってちょうどいいくらいの熱だったのだが、ここで再び一気にそらともたちの心のエンジンが火を噴いた。そらちゃんの表情もキリッとしていて、サビ前のリズムを足でとりながら右手を上げるシーンは新鮮だった。
11曲目「アスノヨゾラ哨戒班」
カッコいい曲繋がりでピックアップ。こちらも太陽系デスコと同じようにボカロ曲の中でも高音域のロングトーンが続く難易度の高い曲だ。サビ前からラスサビまで低音から高音へ一気に駆け抜ける部分は爽快感抜群で、声の張り方も仕上がっていた。特に最後の「今日の日をいつか思い出せ未来の僕ら」の部分で、「思い出せ未来の僕ら」のイントネーションが非常に...こう...好きだ。僕の中でうまい言葉が見つからないのだが、ぜひ残り短いニコ生TSの期限までにもう一度聞いてチェックしてみてほしい。
12曲目「おかえり」(VTR)
この曲の歌詞とそらちゃんの歌声からは、とてもやさしくあたたかいものを感じる。サビ部分は特に強烈にそらともの心を揺さぶる。「疲れるときもきっとあるけれど話はいつでも聴くからね」「泣きたいときもきっとあるけれど我慢はしなくてもいいからね」、これを聞くだけで涙が止まらなくなる人もかなりいるのではないだろうか。何かあったときでもここでそらちゃんの歌を聞けば全て癒される、そんなものすごい安心感を得る。個人的解釈だが、忙しかったり他に好きな配信者が出来てあまり追えなくなったそらともさんなどへも「気が向いたときでいいから時々遊びに来てくれるかな・・・?」とあくまで優しくお願いしてくれる。こんなことを言われれば、かえって推さざるを得ないんだよなと心の中で決意を新たにした。
13曲目「オツキミリサイタル」
イントロが流れ始めた時、僕の脳裏では2018年ニコニコ超パーティVLIVEの光景がよぎった。そらちゃんの前に歌っていたアズマリムちゃんが、このイントロでバトンタッチをする際にそらちゃんへの溢れんばかりの想いを口にしていたのを思い出す(微笑ましくて可愛かったぞアズリム)。そして、当然のようにコールが入る。あぁ、あの時はそらちゃんが掛け声を出し始めたけど今回は観客から返ってきたよ。そしてラスサビ前のコールでは観客に対して「もっと声出して~!」と煽っていく。そらとものみなさん、本気の声出しますよ~!そして振り付けもニコニコ超パーティのものを一部取り入れていた、分かりやすいものであればラスサビの最後「「やってやるさ!」と叫んでいた ・・・少しかっこいいかな。まぁ。」のところだ。ここもぜひチェックしてみてほしい。
14曲目「冴えない自分にラブソングを」
ついにそらちゃんから、「コール練習をしておくといいことがあるかもしれない...(まぁやるってことだね!笑)」と事前告知されていた曲が来た。そらとものみんなの間で、やるぞ!という雰囲気が漂う。サビの「らぶらぶらぶらぶらぶらぶあいうぉんちゅー!」はもちろんのこと合いの手もバッチリ決めれて、コールって楽しいな!と思わずにはいられなかった。あと、間奏でパンパンパンパンと手拍子の音頭を取るそらちゃんの声が非常に可愛くて思わずこちらも笑顔になってしまう。
ここで再びMCへ。「盛り上がる曲が続くと私もわい!わい!ってなっちゃう。」の部分だが、わい!(ぴょん)わい!(ぴょん)といった感じでは?可愛いが過ぎるが?とあまりの可愛さに真顔になってしまったのを覚えている。また、この第3部は”アイドル”をテーマにしている。ニコニコ超パーティにて、大勢の観客の前で歌ったあのオツキミリサイタルはやはり彼女にとっても大きな刺激になったようで思い出深い曲らしい。あれがきっかけでVtuberという存在をハッキリと認識した人も会場には多かったのではないだろうか。
そして、次の曲はこれまた事前に予告されていた”ファンサ”であるとそらちゃんから知らされる。アイドルにおけるコールの代表曲と言っても過言ではない。そらとものみんなと一緒にこの曲を歌いたい、そんなそらちゃんの想いもあってか曲を始める前にコールの練習をはさんでくれた。訓練されたそらともさんたちによるMOTTO!の掛け声は完璧だった。しかもそのあとそらちゃんから、「もし間違えちゃっても声を出してくれてうれしいって思うし、何なら上にコール練習の動画が流れるよ。出来るところだけで大丈夫だから!」と、これからのコールにやや緊張しているそらとものみんなへ優しい声が。こんなにライブ初心者へ優しいライブあるか・・・?と思わずにはいられない。そして満を持してそらちゃんによる『ファンサ』が始まる。
15曲目「ファンサ」
先ほど書いたようにこの曲は”アイドル”を象徴するかのような歌詞になっていて、たくさんの人がカバーしている(真のバディである葵ちゃんも歌っているぞ!)。そらちゃんに通じる部分も多く、歌を聴きながらたくさんの想いがよぎり流れていく。
お手紙も書いてください!
何度も読んで宝物にします
個人的に手紙を書いた人や素敵な横断幕にメッセージを綴った人には突き刺さっただろう。僕も、練習動画でこれを聞いて手紙を書こうと決意した身だったので実際に聞いて感動もひとしおだった。
エゴサで見つけたアンチのコメ
ふざけんな・・・!誰より分かってるし
嫉妬、嫌がらせには負けない
ふざけんな!実力で勝ってやる
だから辞めない 負けず嫌い 私はいる
これまでもそらちゃんには様々なことがあった。もちろん、心からそらちゃんを応援するそらともさんは大勢いたけれど批判の声などが全くなかったわけではない。今後歩むそらちゃんの道のりもまた険しく、時には試練が待っているかもしれない。しかし、それでも”諦めない””負けたくない”と強く思う彼女は強い光を放っていた。
そして事前にニコニコFCで公開されていた(現在は非公開になっている)ファンサのコール練習動画でも話題に上がっていたが、当日絶対に泣くと噂されていたポイントがある。
はぁ・・・終わりが近づく 寂しいね
楽しいのに泣きそうだよ
次も次もまた会えるよね
(約束~~~!)
事前に来るぞ…!と身構えていたものの、いざその声を聞くとそんなもの全部吹っ飛ばされて胸の内からぶわっとなにかがこみあげてきた。ペンライトを振りながらみな、「約束~~~!」「いえぇぇぇい!」「うぉぉぉぉ!」と思い思いの言葉を口にしていた。現地組は次ももちろん会いに行くぞ!と、ライブビューイングや生放送で見ていた人も次は直接見に行くぞ!と思ったのではないだろうか。この直後の掛け声は特に熱がこもっていたように思う。
静かなメロディから徐々にラスサビに向けて音と会場が呼応し、盛り上がりが加速する。サビに入りもっと!もっと!のコールはこれまでの全力100%を上回る120%もの大きさに。そらちゃん、最高の『ファンサ』だったよありがとう。
ここからももはす休憩しつつMCを挟む。「みんなコールの練習してきてくれたんだね、うれしい~」のうれしい~の部分の表情があまりにも良すぎて思わず胸がときめいた。こうやってライブでコールするのも夢だった、と語るそらちゃん。また夢を一つ叶えることができたんだなと思うとじ~ん...とする。「なんだか私アイドルっぽい!アイドルっぽいよね?!」と嬉しそうに話すそらちゃんに対して、そらとものみんなは脊髄反射で「アイドルだよ~!」とありったけの声で返した。アイドルっぽい、じゃないよ。もう立派なアイドルだよ。
そして次の曲はなんとなんと今日初出しの新曲「フレーフレーLOVE」!会場のテンションは最高潮に!作詞作曲は「コトバカゼ」も担当した多田慎也さん。これら2曲を連続で歌うとあって僕も興奮が抑えきれなかった。
16曲目「フレーフレーLOVE」
イントロから盛り上がるメロディに加え、そらちゃん自身が思い悩んできたであろう歌詞が観客に突き刺さる。新曲の振付も完璧で、見ていて全く飽きることがない。そして、驚くべきことにそらともさんたちは新曲にもかかわらず2番ではすでにサビの「フレーフレーフレー」をなぞっており、間奏でのコールもバッチリこなしてみせた。この曲もまた、落ち込んだ時や辛い時に励ましてくれる応援歌であるのは間違いないだろう。とても勇気をくれる素晴らしい曲だ。
17曲目「コトバカゼ」
同じ作詞作曲でも先ほどとは全く雰囲気の異なる「コトバカゼ」だが、僕が個人的にファーストアルバム「Dreaming!」で一番気に入っている曲だったので生で聴くことができてとてもとても嬉しかった。初めてCDが届いてイントロを聞いたあの瞬間は今でも覚えている。「あ、この曲いいな...」と直感した。この一曲全体として考えた時に何度でも聞いていたいと強く思ったのだがあえて挙げるとすれば、Aメロの声色とメロディがずば抜けていて脳裏に焼き付いたという点だろうか。そらちゃんのしっとりとした声が、多田慎也さんによる特徴的な恋愛模様を表す歌詞と織りなすこの曲を噛み締めるようにじっくりと聞くとおぉこれはすごいな...と感じる。僕の語彙力がないため上手く説明できないのが口惜しいが。
ここで嬉しいお知らせが!なんとライブ当日の夜12時(10/7/0:00)に新曲の「フレーフレーLOVE」が各種音楽ダウンロードサイトで販売開始らしい。試聴動画がYouTubeにアップされているのでライブを見た人はもちろん、見れなかった人も聞いてみてほしい。
そらとものみんなにこのワンマンライブという舞台で新曲を披露できることを幸せに感じて、「みんなのおかげだよ~、ありがとう」と感謝の言葉を口にする。それに対してそらともも「ありがとう~!」「こちらこそありがとう!」と口にする。そらちゃんは今までそらともさんたちから応援されていたのを知っていただろうし感じていたとは思うが、感謝の言葉を全力で口にしながら表情でもありがとうと伝えるみんなを見て感極まってしまったのか少し間を空けて涙ぐんでしまった。ここでも貰い泣きしてしまいそうになる。そして泣くのを堪え、MCを進めるために大きな声を出して観客に声をかけるがその声が少し震えているのだ。その声を聞いてもう限界だ、これ以上は本当に涙が溢れてしまうと僕も思った。
「ここまで来られたのはそらとものみんなのおかげです。そんなそらとものみんなへ”好き”っていう気持ちを全力でぶつけたい。私の気持ち、聞いてください。」そう言って次が最後の曲だとそらちゃんが口にしたのは―――
18曲目「好き、泣いちゃいそうだ」
背景で揺れ動くハートがポップでかわいらしい。好きという気持ちをありったけ歌詞に込めて、そらちゃんがぶつけてくる。もう涙が勝手に溢れている状態の人もいた。それでも観客はそらちゃんの言葉を受け止め、全力のはい!はい!コールでぶつけ返す。この時間、そらちゃんとそらともの間には「ありがとう、泣いちゃうくらい大好きだ」という気持ちが溢れていた。
―アンコール―
そらちゃんが「みんなまたね~」と退場してわずか10秒ほどで割れんばかりの大音量で観客によるアンコールが始まる。どうやら一般的なライブではもっと時間が経ってから全体でのアンコールが始まるらしいが、そらとものみんなはあまりにも感極まりすぎてどうしようもなく自然とアンコールがそこらじゅうから沸き起こった。かくいう僕もいの一番にアンコールを始めてしまったのだが...
そして一瞬大きめのBGMが流れ始めたことで歓声が上がり、アンコールは終わりかと思われた。しかしまだそらちゃんは現れない。再びアンコールが巻き起こる。最初は「アンコール!」の声がぽつぽつと聞こえたが、次第に「いっかないで!いっかないで!」という声が会場を埋め尽くしていく。一方ライブビューイング会場では「ぬーんぬん!ぬーんぬん!」だったらしく、途中で現地会場とのズレに気づいて「いかないで」コールを聞き笑っていたらしい。
「いかないでってなに~?笑」
そう言って再びそらちゃんがステージに現れる。やはり彼女には笑った顔が一番似合う。そして先ほどまでしんみりしていたムードがやや払拭され、会場が笑いに包まれたあと「私実はホロライブに所属していて、後輩がたくさんいるんですよ!」と突然の自己紹介を始める。何を隠そう、次の曲への伏線である。勘のいい人はすぐにピンときただろう、盛り上がること間違いなしの”あの曲”だ。
「すべての会場の人たち、盛り上がる準備できてますか~!」
「それじゃあいきましょうか!聞いてください―――」
19曲目「ShinySmilyStory」
ホロライブ初の公式全体曲第1弾である「ShinySmilyStory」。初めてこれを聞いたときに抱いた感想は「ホロライブってアイドル事務所だったんだなぁ」。かつてはそらちゃんとえーちゃん、あん肝だけだった(もちろん他のスタッフもいた)事務所だが今ではこうして大勢の可愛い後輩に囲まれている。もちろん全てが順調だったわけもなく、こうして今いる後輩たちが元気に活動しているのはある意味奇跡とも呼べるだろう。
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苦しい時ももう私は 独りじゃないから
胸を張って夢追いかけたい
奇跡のStory
一緒に作ろう 終わらない夢を
誰一人欠かせない 愛が舞ったこの世界
それぞれ違った心で彩れ
悲しい時も
寂しい時も
信じあえるものがある
忘れずにこの鼓動鳴らし続けたい
終わらない世界にあふれ出すよ 笑顔たち
あこがれの舞台立ちたい
らしく輝きたい
時に涙してまた笑い合いたい
同じ未来を見たい
あの夢手にしたい
踏み出そう
奇跡の一歩を!
この歌についての考えはそれぞれ異なるかもしれないので、深く言及はしない。しかしこれがホロライブメンバー全員としての歌であるのは間違いようがなく、全員が心からこう思っているのではないだろうか。そんな素晴らしいメンバーで彩られたホロライブ事務所を僕はとても大切なものに思う。
また、生放送などでコール練習を披露してくれたこともありそらとものコール練度が素晴らしかった。そらちゃんのコールに合わせたパフォーマンスも相まって非常にノリやすかった。開幕の「走れGO!」や「ホロライブ!」コールからトップギアでキメれてとても楽しかった。
ここでそらちゃんからそらともさんたちへお手紙が読まれる。でも、やっぱり自分の言葉で...と紡ぎだした言葉の数々。ここにはそらちゃんの言葉の一部しか載せていないので、全文を読みたい方はこの記事の先頭にリンクを貼らせていただいているPANORAさんの記事を見てほしい。
彼女にとって、自分を応援してくれるひとたちは本当に楽しめていたのだろうか?という問いは永遠の課題であり消えることはないだろう。それを直接ファンに対して口にするのはとてもとても勇気がいることだ。こんな自分にこんなにもたくさんの人がさまざまな形で応援してくれている...嬉しいと同時にそれらの期待を全て背負っていかなければいけない、叶えなきゃいけないといった使命感や責任感も感じていただろう。それでも彼女はただひたすらに感謝の言葉を述べ続け、最後に自分の”夢”について語った。
わたしの夢を、目標を応援してくれて、ありがとうございます。
憧れのアイドルになって、そらともさんで満員の横浜アリーナで歌って踊りたい。
この気持ちは今でも変わりません。
このライブをやってもっと強くなりました。
私はまだまだ未熟なとこばっかりでできないことも多いけど、これからもみんなと一緒に走っていきたいです。
みんなにたくさんの恩返しをしていきたいです。
これからも一緒に、私の夢の道を歩んでもらえるとうれしいです。
そらともさんにはほんとに感謝してもし足りなくて、うまく言葉にできないんですけど
わたしの目の前に広がる世界は、初めて配信をしたあのときから、みんなのおかげで夢色です。
本当に、ありがとうございました!
彼女は止まらない。これまでも、これからも。”バーチャルアイドルのときのそら”として歩み続ける。その道は決して楽なものではない。身体面の悪化や環境の変化によって引退を余儀なくされるVtuberも僕から見えている範囲だけで相当な数に上る。この業界はまだ始まって間もなく、市場規模も小さいため、いつ何が起こるか分からないそんな不安定な場所だ。それでも、あのときから思い描いてきた夢を叶えたい、そして夢を一緒に見たいと応援しついてきてくれるファンのみんなにも恩返しがしたい。そう思う彼女にとって、思い出深く何より彼女が出した初のオリジナルソングが――――
20曲目「夢色アスタリスク」
言葉にできないとはこのことか。無理だった。あらゆる感情が爆発してこの時間僕はペンライトを振り掛け声を入れながら、すごい!すごい!と聴き入ることしかできなかった。そして、ラスサビではなんの示し合わせもなかったのに突然自分を含めたそらとも全員がそらちゃんと一緒に歌い始めた。こうして文章を綴りながら、あの感動を思い出し鳥肌が立ち、涙で画面が滲む。どうしてだろう、分からない。でもなんだか歌いたかった。気づけば口に出ていた。涙が止まらなかった。あの時夜空に光る星を見ていた少女は、今では大勢の友人や後輩、そらとものみんなに囲まれている。もがき続けて見ていたあの”時の空”はまぼろしじゃなかったんだ。何より今こうして僕たちの前で光り輝き続けているじゃないか。
「そらとものみんな! 連れていくよ あの”ときのそら”へ」
「そらとものみんなで! 連れていくよ あの”時夢見た星光る夜の空”へ」
ここでなんとさらに嬉しいお知らせ!ミニアルバム制作決定と同時に、2020年初春に発売予定とのこと。まだまだここで終わらないし、止まらないということを改めて示してくれた。
直前の夢色アスタリスクで魂が抜けてしまうかと思うほど感情の濁流に飲み込まれていたが、ここで終わりではない。なんとまだ1曲ファーストアルバム「Dreaming!」の収録曲で披露していないものが残っているではないか。そう、この日の昼に行われた「ホロライブオンステージ-でいどり~む-」のスタートを切った夢の始まりとも呼べる”あの曲”である。
21曲目「Dream☆Story」
この曲がラストを飾るとは誰が予想していただろうか。もちろん、これまでのセトリや事前のコール練習放送を考えるとこれしかないのだがライブ中はそんなことを考える余裕はなかった。
「最後は笑って終わりたい」そう言っていた彼女の言葉通り、そらとものみんなは泣きながらも笑顔に包まれており、サイリウムの振りもこの日で最も大きかったように思う。
最後の最後まで彼女はアイドルとしてのパフォーマンスを全力で披露し、その声が途切れることはなく、これまでの努力の集大成を僕たちの目に映してくれた。これほどまでに完璧な歌とダンスを披露してくれた彼女を見て、今やもう本当に歌えるの?大丈夫?と心配する人はいないだろう。
そらちゃんからそらとものみんなへありがとう、そらとものみんなからそらちゃんへありがとうというお互いの気持ちがこもったとても暖かく忘れることのない大切な思い出になった。僕はこれまでライブというものを1度しか経験したことはなかったけれど、「ライブっていいな」と強く思うそんな素敵な体験だった。
非常に長くなってしまいましたが、これで僕の感想は終わりです。ご精読ありがとうございました。運が良ければ次のときのそらライブで会いましょう。
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