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一応アイスランド留学終わりました🇮🇸(留学生活を振り返ってみました!)

こんにちは、本日は4月下旬ですがただいまアイスランドは夏(?)のようです。一昨日はthe first day of summerということでnational holidayでした。しかし体感温度としては未だ冬の終わりというところでしょうか。全く夏という感じはしません。気温は現在10度。いつになったら半袖で過ごせる日が来るのでしょうか。。。ということで今年一年のアイスランド生活を振り返ってみたいと思います。

・天候

アイスランドと聞くと寒そうと思う方が多いのではないのでしょうか。実は気温で言ったら北海道と同じくらいでそれほど寒くはありません。しかし、台風並みの突風がそれに加わるので、体感温度は一気に10度くらい下がります。加えて、晴れの日が圧倒的に少ないです。少し晴れたと思ったら10分後には嵐のような天気になることもあり、予測できません。こんなに天気予報が当たらないと思ったのは初めてです。特に2月の天気はcrazyで外を歩くのが辛いです。吹雪はほぼ毎日で買い物に歩いて行くのは極めて憂鬱でした。またskammdegiという日が短く暗い冬は本当にdepressingでseasonal depressionで苦しんでいるアイスランド人も多くいます。私はブルーな気分にならないためにも、なるべく友達と何かをするようにしていました。例えば、プール・温泉に行ったり、アイスクリームを食べたり、友達と大学のbarに行ったり、crochetingをしたり、ご飯やお菓子を一緒に作ったり、太陽が出たら散歩に行ったり(日光浴!)、ジムに行ったりなど、とにかく何かをするようにしていました。これらのことが功を奏したのか、私はあまり気分や体調が変化しなかったので、さほど問題にならなかったのですが、天候に体調が左右されやすい人にアイスランドはあまりお勧めできないかもしれません。

・勉学

私が履修していた授業は主に歴史、言語学、Icelandicの3つです。留学前はアイスランドの歴史の授業を中心に取ろうと思っていたのですが、sagaやVikingsにはあまり興味がないことが判明し、African historyに履修を変更しました。課題の量(特にreading)は日本の大学よりちょっと多いかなという感じで、毎日コツコツ読んでいました。Readingsが元となった授業展開でreadingを怠ると授業がわからなくなってしまうので、授業前までにしっかり読むようにしていました。クラスが10人くらいの少人数だったため意見を求められることも多々ありました。他の生徒と自分を比べて、落ち込んでしまうことも多々ありましたが、そんなことは気にしないで授業準備を念入りにしようと心がけていました。言語学の授業で最も興味深かったのはsociolinguisticsです。今までほとんど言語学の授業を履修したことがなかったので、readingで出てくるtermsを調べてから授業に臨むようにしていました。授業はdiscussion中心でnationalityやバッググラウンドが異なる人との対話を通して、「この言語にはこんな側面もあったんだ!」と新たに気がつくことがたくさんあり、sociolinguisticsの世界に足を踏み入れてみてよかったと感じました。最後にIcelandicの授業についてです。もともと日本の大学で「英語の歴史」という授業を履修しており、その際にOld Englishに興味を抱き、そこから派生して留学する前からIcelandicを独学で少しずつ勉強していました。少しずつというのは本当に「少し」で、自己紹介ができるレベルくらいでした。こちらに来てからはEnglishでIcelandicを学ぶということで、何が何だかわからなかったのですが、3ヶ月くらいしてようやく英語、もしくはアイスランド語で授業で出てくる基本の文法が理解できるようになりました。クラスメートには人生の楽しみとして学んでいる人もいれば、生活で使うために学んでいる人もいて、目的は皆それぞれ違いますが、みんなやる気があって、質問魔andメモ魔で、授業を受ける姿勢において見習わなければいけないことがたくさんあると思いました。もちろんみんな英語だけではなくて、他の言語も操ることができて、自分をもっと頑張らねばと思う毎日です。そして授業外でなるべくアイスランド人といる時にはアイスランド語を使うようにしたり、わからなくてもとりあえずアイスランド語で話してもらうようにしたりしていました。(英語の方が楽なのでつい英語に流れてしまのですが、、、)今アイスランド語を勉強し始めてちょうど一年くらいになりますが、簡単なトピックならどのような話をしているかはわかるようになりました。まだ簡単な語彙しか覚えていないので、複雑な会話は到底理解できません。どの言語でもそうですが、言語習得は根気のいる作業です。この1年間で何度も心が折れそうになりましたが、今後も引き続きアイスランド語を学び続けたいと思います。

・友人、人間関係

特にアイスランド人について:一旦仲良くなるとhome partyに招いてくれたり、旅行に一緒にいったり、割とオープンな性格な人が多いと思います。空気を読むと言う文化は日本独特のものなのかなと思っていましたが、アイスランド人も行間を読んでいるように思います。日本は言語以外のところでコミュニケーションを多く取る文化ですが、アイスランドもその傾向が強いように思います。これは一般化できないけれど、感覚的に経験的に、少なくとも私のアイスランド人の友達はみんな、空気を読んでいると思います。ただし日本と違って、上下関係と言うよりも、年齢関係なく人間関係がフラットで、気を遣いすぎるって事は起こらないので、とても過ごしやすいと感じます。私が出会ったアイスランド人はみんなとても優しくて、アイスランドを留学先として選んで本当によかったと思っています。アイスランド人同士では幼馴染をとても大切に思っていて、友人関係は狭く深くという印象です。また家族を大切にする文化も根強く、それは日本もそうなったらいいのにと思いました。日本でそれができにくい理由として、長時間労働・残業の文化が大きく関わっていると考えます。そもそもアイスランド人の仕事は一般的なものだと基本4時までには終わるので、夕食を家族みんなで食べるのは当たり前のことだそうです。(人によるとは思うのですが)夏休みやイースター休みになるとsumarbustaðurと呼ばれるサマーハウスのようなものに家族みんなで行ってゆっくりするのが定番のホリデーの過ごし方だそうです。日本よりも基本的に時間がゆったり流れているのでその分、自分や自分が大切に思う人に時間を使えるのだと思います。やはり時間の余裕は大切だと思いました。

・ジェンダー平等の精神

2023年の日本だったらあまり頻繁に見かける光景ではないけれど、パパが一人でベビーカーを押して歩くのは当たり前です。(※もちろん同性婚も法律で認められているのでパパ・パパ、ママ・ママ、その他多数の組み合わせもあります。)平日昼間にお父さんが図書館で子供に読み聞かせをしている光景はアイスランドではとてもcommonです。(すみません。日本が極めてストレート男性に有利な社会なので、ここでは男性にばかり焦点を当てています。)なぜそのようなことが可能かと言うと、赤ちゃんが生まれてから両親どちらもが交代で休暇をそれぞれ3ヶ月ずつ、どちらかの親がプラスで取れる3ヶ月の育児休暇(もちろん有給)が法律で取れるように整備されているらしいのです。企業がそれを破ったらillegalになるので、ほぼ子供がいる人たちはその休暇を取るらしいです。ジェンダー平等の精神が根付いていると思います。日本も一刻も早くアイスランドと同等のジェンダー平等水準に達したらいいのにと思いました。

・アイスランドの図書館

アイスランドの中でも田舎な場所の図書館に行った時のことです。そこに住んでいる人たちのニーズに合わせて、タイ語や、ポーランド語や、デンマーク語など移民にも母国語で読めるようにしてありました。また子供の絵本でもポーランド語と英語とアイスランド語がありました。タイ語とデンマーク語があったのかは分かりませんが、とにかく利用者の設定が幅広いなと感じました。絵本のテーマ設定も、アイスランド初の女性首相を描いたものが一番目立つところに置いてあったり、プライド月間だからLGBTQ +関連の小説や漫画や絵本がメインテーマとして飾ってあったりして、とにかく図書館は使い方次第によって、存在意義もだいぶ変わってくると思いました。実際私が訪れた時にも、アイスランド人だけではなく外国のルーツを持つだろうなって言う人も多くいました。司書の人はもちろん英語が使えるので、移民の人たちに対しても、英語でサービスを提供していました。さらにオーディオbookとeBooksにもアクセス可能なので、図書館は決してold fashionな場所ではありません。City library のofficial Instagramも面白いコンテンツが多く、明るくオープンな場所という印象を受けます。このレベルのサービスが人口の少ない小さな町でも提供されているのは、素晴らしいと思う一方で、多様性に配慮したサービスという点で日本は、アイスランドの図書館サービスから学べることは山ほどあると強く感じました。

・まとめ

だいぶまとまりのない文章になってしまいましたが、ここまで読んでくださってありがとうございました。アイスランドは本当にゆったりした国で、東京の忙しない生活スタイルとは正反対と言えるかもしれません。個人的にこのようなslowでchillな世界があると知ることができただけでも、留学してよかったと思いました。もちろん留学生活は華々しいことばかりではなく、地道な毎日の積み重ねですが、このように1年間海外でsurviveするという経験ができたのは今後の自分にとって大きな財産になると確信しています。Takk fyrir og bless bless! (Thank you!)

すっかり氷も溶けました🧊

PS 来年もう一年アイスランド語勉強のためアイスランドで学生します😉

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