2024/03/27

 七時に起きるぞという目標とは裏腹に、SF映画のようだった夢のつづきを見ていたくて三十分延長。時間が巻き戻ったり、いつのまにかケーキをいっぱい買ってしまい、まあいいや、家族用ってことにしよう、と思って受け取ったらロールケーキが跡形もなく潰れていたりする、ややこしい夢だった。

 大学図書館に返しに行く本を九冊、帰りに地元の図書館に返す本も三冊、パソコン、水筒、筆箱、をリュックに詰めたらぱんぱんに。さらにそのうえにあざらしのぬいぐるみをのせていたら、背中がリュックのチャックに引っかかってしまっており申し訳なくかなしい気持ちに。気づいたのが電車のなかだったため、あざらしの背中をもぞもぞしながら二十分ほど格闘して、駅に着く前になんとか解放に成功した。荷物いっぱいのときは、ぬいぐるみはリュックではなく手に持ちましょう。安全のため。『日本の名随筆(別巻81)人形』(四谷シモン編)とごまふあざらしのぬいぐるみを抱えて地下鉄に乗り換えたのはきのうの一日でわたしだけだったと思います。

 十一時前に大学に到着。あしたが返却期限の本、まだ読めていないものがあったので館内の閲覧席でひろげて読んでいると、ちょうど専攻の先生が来館しており、春休みなのにちゃんと勉強してるんだねえとほめてもらう。修士がいちばんたのしいよと言われ、すでにたのしみだけれどとてもたのしみになる。

 お昼はドラッグストアで九十五円のおにぎりを買い、日差しはあたたかいのにつよい風に凍えながら図書館前のテラス席でほおばった。海苔がぱらぱら散って風に舞ってしまったが、海苔は自然に還るのでいいでしょう。鮭うまい。

 閉館ぎりぎりまで図書館にいたあとは、大学の近くにある服屋さんへ行く。前にスーツ用のベルトだけ買ったのだけれど、そのとき目に入った服が忘れられなくて買いにきちゃった。女の子の夢の具現化みたいな、ピンクで白でフリルでレースな、ワンピースとブラウス。あとは真っ白ひらひらなパンツスカート。いわゆる量産型ファッションと呼ばれるタイプの服なんだろうけれど、量産型とか地雷系とかネーミングはいかがなものかと思っている、のだけれど、量産型のファッションをしている女の子のYouTube見てたらみんな同じブランドの同じ服、顔の隠し方も声の加工の仕方も部屋の雰囲気も似ていて、量産型の本質、を見たような気持ち。なるほどね。
 わたしは単純に、量産型のファッションが好きというより、ピンクや白や水色のふわふわひらひらレースフリルが好きなだけなんだよな。そういうのを量産型というんだよ、と言われたら、そうですか、としか返せないけれど……。

 家族共用の本棚に、自室の本棚からあふれた本を忍び込ませていたら六歳下の弟が読んでくれていたことが判明。中高生時代のわたしが好きだった本を現在高校生の弟がおもしろがって読んでくれていること、なかなかぐっとくるものがある。おすすめの小説補充しといて、と言われたので喜んで吟味してまた入れ換えておこう。
 そして日記はちゃんと毎日書きましょう。

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