見出し画像

論文Daysからいろいろ学んだなって話

大学4年次は1年間論文Daysだったのですが、2021年2月3日(つい先日)で論文の最終発表も終えて一段落したので、論文を書いてみて気づいたことをまとめます。

価値がないと誰からも評価されない

さて研究内容ですが、ぼくはダンスを嗜んでいて、それもあって研究も「個人のダンスの癖」についての研究をしようと半年間も計画を練ってました。11月17日が中間発表だったのであすが、その前日の発表練習で先生から「この研究やっぱりよくないよね?明日までに全部変えてこれるかな?」と一言。さすがに衝撃的すぎて9秒ほど絶句。

何とか翌日の発表に間に合わせたのですが、、、これがなんと大成功。興味深いですね~、是非がんばってほしいですね~、などなどのコメントをもらっちゃいました。

そんな新しい研究内容ですが・・「人の歩き方で個人を特定する(生体認証ってことですね)」なんて試みでした。できたらすごくないですか??

でもですね、実はどっちの研究も「人の関節の位置を推定する」っていう同じ技術と同じ手法を使ってるんです!違ったのは「研究対象」だけ。それだけなのに周りの評価は全然違っていたんですよね。理由は単純で、新しい研究の方が背景がしっかりしていて、実用性もあって世の中へのインパクトも価値もあったから。

何かを一生懸命にやることはその人自身にとってはどこかで価値があるかも知れないけど、社会に価値がないことをしていてもたいした評価とか結果は出せない。当たり前なんですけど、もうそんなこと言ってちゃだめなんだなぁーって実感しちゃいましたね。だって半年間も練った研究案が24時間で作った案に負けたんだもん。てことで独りよがりのアイデアはただの自慰行為ってことですね。

(ただし、直前にがんばればいい、ってことではないですよ!速攻で作った資料のビジュアル、構成、話し方はベストかと言われればそんなことはないでしょ?)

構造化って大事

ゼミが始まってしばらくすると研究案を先生に発表する回があったんですよね。そこでぼくの発表を聞いた先生が「ちょっと構造化が甘いんだよね~、だから次週までに”おいしい”ってことの構造図を作ってきてよ」って言われました。よし、ぜんぜん分からんぞ。

よくよく調べると、「構造図」ってのは、ある事柄に関わるファクターたちとそれらの関係を線で結んだり、テキストで補足した図、らしいです。ふむ、ちょっと分かった。

ちなみに下の画像は先生に言われて作った「”おいしい”の構造図」です。

おいしいの構造図

”おいしい”ってことには実は味だけじゃなくて、見た目だったり、状況だったり、、、、とっても複雑にいろんな要素が関わっているんですよね。

やば、これ見やすいわ。なんて思って自信満々で先生に見せたら「いや、全然まだ甘いよね。えーっと、言ってること伝わらなかったかな?」と一言。先生、僕をフリーズさせるには十分過ぎる威力です・・・。しかしよくよく聞いてみると、作る人の印象、におい、期待、まだまだ要素はあるし、要素同士もつながってるはずだよ。とのこと、素直に脱帽。

今考えると構造化するっていうことで肝なのは自分がどれだけ一つの事柄を取り巻く複雑な要素を考慮しているかの確認作業とか証明になるってことなんじゃないかなぁって思ってます。あとこれを見せる相手には自分が取り組んでることとその周りとの関係をパッと見で俯瞰してもらえますし。

そういえば、なに話してるかよくわからない人って物事の関係を考えないで話してるんじゃないかなぁって(自分もよくある)。言ってることが前後の話題だけ整合性があるようで全体では??ってことよくありますよね。

一見シンプルな事柄でもそこには見えていないファクターだったり、関係だったりがあって、それを視覚的に理解できる形にしておくって大事。ビジネス、教育、政治、国際関係、人間関係・・・複雑でいて見る角度からでも違った構造が見えてしまうものばっかりですね。

複雑そうな世の中なので頭の中はシンプルにしておきたいですね。

まとめ

卒論は早めにやっといた方がいい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?