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留学してたときに印象に残った友人の話

そういえば僕は2018年4月から半年間フィリピンに留学をしていました(これから何本か留学周りの話をnoteに書いていこうかな)。そんな中で、いろんなベクトルで本当にすげーなって人に何人か出会いました。それはルームメイトだったり、学校の友達だったり、たまたま会った人だったり。

そこで、今回はフィリピンにいた頃のルームメイトのザムについて、彼がどうすごかったのか、今のグンジにどう影響しているのかというお話をしていこうかと思います。読んでくれた方が「世界にはいろんな人がいるんだなー」と興味を持ったり、はたまた安心してくれたらいいなって思います。

ルームメイト、ザム

2018年5月中旬あたりにフィリピンに到着して早々に学校の寮に通されました。そこにいたほっそい青年がそれから1番一緒に過ごすことになるザムでした。彼の話し方はすごく優しくて物腰が柔らかで、ナルトが大好きということで僕が日本人だと聞いてとても喜んでいました。すぐに打ち解け、街や学校の案内もしてくれたり、フィリピンの使える豆知識などたくさん教えてくれました。ですが、少し一緒に過ごすうちにあることに気がついてしまいます。

ザムは学校に全然友達がいない。

友達が少ないことが悪いとは思いません。でも人当たりも良くて、よく笑うのになんでだろうと純粋に気になったので本人に聞いてみました(今思えば失礼極まりない)。するとザムは「That is because I am a "Commander"(司令官)」と答えてくれました。司令官ってなんだ?友達がいないことと関係あるのか?

詳しく聞いてみると彼は昔から、絶対に結果を出さなければ気が済まず、順位のつくものでは絶対に1位にならないといけないという性格だったようです。学校ではグループワークになると(フィリピンの授業はグループワークが超多い)他のメンバーにも彼と同じクオリティ・仕事量・コミットメントを強要してしまうらしいです。結果を追い求めるあまりに周りが見れなくなってしまい "Commander"と呼ばれるようになったとのこと。

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ザム イズ ストイック

彼の異常なまでのストイックさを目の当たりにした瞬間があります。期末試験の結果が返された時のことでした。彼の点数は8割強でとてもいい成績だったにもかかわらず、彼は自分の頬を何度も殴って「This is a panishment (罰)」と言って机に戻りました(僕は確か40点くらいで単位ががもらえそうで喜んでいた)。

その後も寝そうになると自分を叩いたりして朝まで勉強を続けて1日2時間程度しか寝ていない状態が普通でした。人間は不思議なもので、そんな生活を6年間続けているらしいのですが、それでも生きていけるのだなぁと感心したことを覚えています。

そんな彼のストイックに勉強している姿を横目に、何もしないのもなんだか嫌で僕もなんとなく必死に(?)勉強をしました。英語だったり、授業の復習だったり、プレゼンの練習だったり、とりあえずやったほうがいいかもしれないことは全部やったような気がします。その「がんばる」というとても単純でパワフルな習慣が今でも僕の中に活きていることは時々実感します。

ザム司令官による猛特訓

ところで、ザム司令官の矛先が僕に向いたことがあります。フィリピンでの留学中にプレゼンテーションが最終成果物となる講義を受けていたのですが、なんとも気が乗りませんでした。

そりゃそうですよね、日本の学校でもそれほどプレゼンはしてこなかったし、ましてや全て英語でなんて嫌すぎて吐きそうでした。みんなは英語がペラペラで日本人はクラスに僕だけです(ほとんどの日本人はこの授業を途中でドロップアウトするのだと授業が全て終わった後に知った)。

そんな話をランチタイムにザムに愚痴っていたところ、ザムは「Toshi, you have to be serious now」(今が本気になる時だよ)とのありがたいお言葉をいただきました。実は彼はプレゼンテーションの国際コンペでの受賞歴を多数もつモノホンに優秀な学生なのです。ということで、その日からザムと僕のプレゼンの猛特訓が始まりました。

特訓は学校から帰宅後夜9時くらいから始まって翌日の2時まで続き、朝は7時からまた授業という日々が続きました。ザムは英語の発音から、身振り手振りや抑揚など本当に細かいところに至るまでを指導してくれて、なんでそんなことまでしてくれるの?!

特訓の末に迎えた本番では、なんとクラス全体で2位を獲得することができたのです!!今思えばこれは自分の英語学習において自信をつけるために欠かせないフェイズであったと感じています。ちなみにザムに2位を取ったことを報告したところ「Congrats! But you didn't take the first place?」(おめでとう!でも1位じゃなかったんだね?)。

グンジ「。。。。。。。。。」


ごめんなさい、2位で精一杯でした。おわり。

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