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「音楽ライブ楽しい」は、公演中だけを指していない

一昨年、人生初の音楽ライブに参加した。それ以来、J-popの様々なアーティストのライブに参加するようになった。昨年、2023年だけでも20公演近くライブに参戦しており、自分でもビックリするくらいだ。

正直、ライブって金がべらぼうにかかるし、行く価値あるのかと、高校生までの私は思っていた。だって、スマホで聞けるじゃん。
約2時間の公演でチケット代10,000円取られるのは割に合わないと。
学生の財布ですよ。

過去に戻れるなら、その私を殴りたい。そんなことない。
親を説得してでも、お年玉1年分がその1公演で消えることになろうとも、ライブに参戦することを今の私なら勧める。高校の頃、欅坂46が好きだったのだが、ライブ参戦を躊躇って結局行かなかった。だが、そうこうしているうちにグループは活動休止(櫻坂46に改名)。高校の頃の自分をあんなに励ましてくれたグループの楽曲の多くを生で聴くチャンスはこの先ほぼ0だろうと推測される。ライブの楽しさを知ってしまった後だけに、尚更悔しい。

なぜそう思うのか、自分なりにまとめてみたいと思う。


①その一曲を全身を使って聴くから

普段スマホで聴いている時に使っているのは、耳。
また、何か作業をしながらBGM代わりに聞くことも多い。

でも、実際に会場で演奏を聴くときに使っているのは、全身。
重低音の音圧が身体にまで伝わる(これは行ったことがある人は共感できることだと思います)。そして、暗い客席にいる私たちは明るいステージに釘付けで、演出などにも注目しながらその音楽を聴く。

時には会場のお客さんみんなで歌ったり、コールをしたり、ペンラを振ったり、タオルを振り回したり。一体感すらも味わえ、「やっぱりこの曲はノリノリになるよね」や、「しっとりとしていて切なさが凄く伝わる……」といった感情になる。

②ライブでしか味わえないものがあるから

ライブ本番中、どんなアレンジを入れて演奏してくるか、どんな演出(時にはハプニング)があるか、MCで何をしゃべるか

特にこの3つは実際に会場でしか味わえない特典だと私は思う。

アーティストによっては円盤化が後々決まることがある。しかし、ツアーなどの場合、自分が参戦したライブが収録されないこともある。そうなると、その会場そのライブの一部始終を目撃したのは数百人、数千人、数万人しかいないことになる。ネットで検索すれば大体出てくる時代において、「あの会場で起こったことは、あの日あの会場にいた私たちしか知らない」というのは貴重なことだと思う。(これがエスカレートすると古参アピや参戦歴マウントが始まってしまうので注意する必要があると思っている。)

ライブ限定でのアドリブを入れてきたり、普段はメロディーに合わせて歌うポエトリー歌詞部分が、日常的に話す感じで言われたり、間奏で煽りを入れてきたり……時には歌詞を忘れてしまうこともあるが、逆に貴重すぎてそれすらも愛おしくなる。

私は、「どんな演出が用意されているか」にもかなり注目がいく。
銀テープ、スモーク、レーザー、ライト、スパーク、花吹雪、トロッコ、ステージのせり上がり、花火、爆薬、ミラーボール、LEDディスプレイ、映像、配置、メインステージと花道・センターステージ、登場の仕方、曲間・衣装替えの間の繋ぎ、ペンライトの色などなど。
時には「重大発表」として追加公演や新情報の発表がライブでされることもあり、最後まで目が離せない。

アーティストによって演出が異なってくるのが楽しいし、その1曲が持つパワーを最大化させるためにどのような演出と相まって演奏されるかに注目がいく。

MCも魅力的だろう。推しが喋っているのを生で見れるのだ。
地方公演だと、地方ネタに触れてくれることもある。ご当地グルメの○○食べたよ~とか、○○(観光地)行ってきたよ~とか。私はライブのために遠征し、観光をしてから参戦することも多々ある。そんなときにMCで地元ネタが出ると、「あぁ~○○まで遠征して良かった」という気持ちで心が満たされるのである。

これらはライブ会場でしか味わえないと思っている。

③楽しさがずっと続くから

これまで、「ライブとは1万円を払って、2時間弱の公演を楽しむ」ものだと思っていた。

しかし、多くのライブに参戦してそれは違うと感じた。

1万円を払って得られる「楽しさ」というのは、「2時間弱の公演」だけを指しているのではないと思ったからである。以下では、ライブ当日までからライブ後までに抱くことが多い感情を順に列挙してみた。

ライブ当日まで

チケットの抽選に申し込んだ時、当たってほしいと祈る感情
結果発表前に来るクレカの利用通知に「これはもしや?」となる感情
ソワソワしながらメールを開き「ご用意いたしました。」に狂喜乱舞
どんなセトリ・演出になるだろうと考えながら曲を聴いて予習
ツアーグッズ良すぎる……
会場までどう行けばいいかな、どんな服装で行こうかなetc
席どこだろう?良い席になりますように……
あと何日か指折り数えちゃうなぁ 早く当日にならないかな

当日・開演前

会場に近づくにつれて、グッズを持った人でいっぱいだ…!
物販コーナーでそのアーティストの楽曲がかかっているのが嬉しい
フラワースタンドが綺麗!あんな方・団体からもお花が!
フォトスポット/ツアートラックを見つけてパシャリ
会場内にスモークが焚かれている
あ!非常誘導灯が消えた!そろそろ客電も消えそう!始まりそう!
お!会場アナウンスが来た!音圧が強くなった!これは始まる!

開演中

 うわぁぁ……はぁぁぁ……よい……よすぎる……(語彙力死亡)
(以前は、この部分のみをライブの楽しさだと思っていた)

開演後 

マジで全部よかった、特に○○の演出が良かったよね、○○面白かったなぁ~と感慨にふけりながら帰路につく
お風呂につかりながら「本当にあの出来事を目撃したのか?やばすぎたな」と自分の記憶を疑う
会場の写真やライブグッズ、銀テープや紙吹雪を見て「やっぱり参加していたんだわ、自分」となる

その後、数日間

いや~本当に最高だったわ また行きたい この感想を誰かに話したい!!語りたすぎる!!

その後、折に触れて

(円盤化決定)いや~あのライブ良かったわ そりゃ円盤化するよね
(ライブ映像の一部を公開します!)凄かったよね
(アーティストインタビューでライブの話になる)実は私たちの見えないところでこんなことがあったのね/思っていたのね 面白い
(年末や自分の人生を振り返ったときに)参加して良かったなぁ

と、チケット代1万円で味わえる感情は、ライブの前々~ライブ後までのワクワクやドキドキ、楽しさも含めてではないかと思うようになった。ここまで長く、楽しませてくれるというのは、かなりコスパが良いのではないかとすら思えてくる。

最後に

このように、「音楽ライブに参戦する楽しさ」は公演中だけを指していないと言えるのではないかと考えました。

なぜ自分がここまで音楽ライブ参戦にハマったのか、自分でも分析できて面白かった!!私のライブに対する愛が伝わり、少しでも「ライブっていいなぁ」と思ってもらえたら嬉しいです!!

みなさんもライブいこう!ライブは楽しい!

これからも推し活楽しむぞ!(決意)

ではまた!

とむ

※サムネイルに使っているのはEve Arena Tour 2023 「⻁狼来」(コロロン)の大阪城ホール公演です。写真撮影許可が出ています。

少しでもクスっと笑顔になったり、話のネタになったり、今後の参考になったりしたら嬉しいな~と思いながら書いています。どうぞよろしくおねがいします☺