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【読書日記】11月/2022

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも…。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。
「BOOK」データベースより

もうめちゃくちゃに有名すぎて、そしてきっと名作なんだろうと思うと、却って手が出なかった本。題名からの勝手な推測で感動もの…?と懸念していたが、そんなこともなかった。中学生の頃の様々な感情を思い出させてくれる。おばあちゃんの言葉が読んでいて楽しい。全体的な雰囲気もノスタルジックで綺麗だった。

作家でライターの品田遊(ダ・ヴィンチ・恐山)さんが、1000日以上欠かさず発表してきた日記「ウロマガ」の書籍化が決定。品田遊さんの思考回路の軌跡を辿るぜいたくな一冊! 山素さんの描きおろし漫画も収録。
「BOOK」データベースより

実は今までオモコロを知らなかったが、書店にプラリと立ち寄った際に、平置きになった新刊を眺めていたパートナーから「オモコロの人だ。この人面白いよ」と言われ立ち読みしてみると、独特な着眼点とユーモアのある切り込み方が面白くて購入に至った。
面白かった。前半はひたすら声を上げて笑ったし、後半はうむうむと考えさせられた。自分と全く違う視点から物を見られる人の意見が聞ける(読める)って勉強になるなあ。

ミステリ界の超新星が仕掛ける、五つの罠。日常に潜む小さな〝歪み〞を、あなたは見抜くことができるか。子供が四人しかいない島で、僕らは「YouTuber」になることにした。でも、ある事件を境に島のひとたちがよそよそしくなっていって……(「#拡散希望」)。日本の〈いま〉とミステリが禁断の融合! 緻密で大胆な構成と容赦ない「どんでん返し」の波状攻撃に瞠目せよ。日本推理作家協会賞受賞作を含む、痺れる五篇。
「BOOK」データベースより

それはまあどでかく立派なコーナーが書店内に作られていて、なんぞや!?と思い購入。なんとなく結末を思い描きながら読み進めていくと最後の最後で裏切られる。純粋に驚く。「どんでん返し」に全身全霊かけてる?というくらいどの話も予想の斜め上をいくので面白かった。文章も読みやすいので普段読書してない方にもおすすめできそう。

その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が響く…そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく!強烈なサスペンスに彩られた最高傑作。新訳決定版。
「BOOK」データベース

読み応え抜群だった。楽しかった。孤島に招かれた客たちが逃げ場のない中、1人ずつ殺されていく緊迫感。犯人は一体何者なのか?推理しながら読み進めていける楽しさ。なぜ今までアガサ・クリスティーを読んでこなかったんだろう?と後悔した。これからたくさん読もう。80冊もあるようだし。

夜見山北中学三年三組に転校してきた榊原恒一は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。同級生で不思議な存在感を放つ美少女ミサキ・メイに惹かれ、接触を試みる恒一だが、謎はいっそう深まるばかり。そんな中、クラス委員長の桜木が凄惨な死を遂げた!この“世界”ではいったい何が起きているのか!?いまだかつてない恐怖と謎が読者を魅了する。名手・綾辻行人の新たな代表作となった長編本格ホラー。
「BOOK」データベース

上下巻ある。量はあるが、エンターテインメントで読みやすいので普段読書されない方におすすめできそう。最初っから謎だらけで、謎が怖い。謎であることが怖い。人間の「未知のものに恐怖を抱く」習性をガッツリ突いてくる。


12月に読んだ分も混じってる気がするが、まあいっか。

様々な小説を読んで、最近気づいたことは死の描写がある小説が多いということ。大小はあれど、死が出てくることが多い気がする。
なんでだろう?と思ったら、そうか「死」というものこそ「生」と同じでどんな人にも共通するものだからか、と気づいた。変な言い方だけど、親近感というか身の回りのもの、という感じがする。それは別にいつも死のことを考えているということじゃなくて、自分が死に直面することを想像できなくても、ある程度の年齢を重ねた人なら親戚が亡くなってお葬式に行った経験がある人は多いだろう。
突然目の前に見たこともない奇怪な形のUFOが舞い降りてくるシーンを想像するより、身の回りで誰かが亡くなってしまうということの方が想像しやすくて、感情移入しやすいのだと思う。

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