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太平洋フェリーの電波状況

太平洋フェリー(いしかり/きそ/きたかみ)のインターネット環境について乗船時の様子が残っていたので参考としてメモ。乗船したのは「きそ」であり、3隻はデッキプランが異なり、特に「きたかみ」は他2隻と大きく異なる。


⓪繋がる時間帯。

ドコモ回線の電波状況についての情報となります。他社(特にau)はこれよりも酷くなります。格安simは利用している回線に依存するので、ドコモの回線を使っているものなら同じように繋がります。
太平洋フェリーの航路は基本的に陸地に沿っているため繋がる時間帯が多くありますが、陸地が凹んでいるところは海上電波も凹んでいるため、そういったところは繋がりにくくなっています。

ドコモ回線の繋がらない地点間(南行き苫小牧→名古屋、北行き名古屋→苫小牧)
①苫小牧港出航の1時間後~2時間程度(南行き1日目20時~22時頃、北行き3日目7時30分~9時30分頃)、大洗沖2時間程度(南行き2日目17時30分~20時頃、北行き2日目9時30分~11時頃)、館山沖~伊豆大島間1時間程度(南行き2日目深夜時間帯、北行き1日目深夜時間帯)
以上の区間です。上記繋がらない地点間であっても微弱に繋がったりし、航海中通して繋がったり圏外になったりを繰り返す感じになります。

①ドコモ以外は厳しいです。

各通信会社とも、海上での電波の目安をサービスマップで公表しています。
場所によって差はありますがau・ソフトバンクの海上エリアはドコモのおよそ半分の距離なので、太平洋フェリーの航路のほとんどにおいてドコモ以外は圏外です。ドコモは苫小牧沖と大洗沖以外は何となく繋がっています。高画質でなければストリーミング動画も普通に見れます。

②wifiがあります。

太平洋フェリーの3隻はソフトバンクモバイルが提供するwifiが設置されています。
wifiの根元の回線はソフトバンクモバイルが提供する衛星回線を利用したものであることが明記されています。よって、回線は速いものではなく(数Mbps程度)、悪天候時は不通になる可能性があります。
ソフトバンクWi-Fiスポット契約者であれば「0000softbank」が無料で使え、モバイル回線がほとんど圏外なので利用することは多いでしょう。ソフトバンク以外の利用者は「Ferry_TF」を24時間1,078円で使うことができます。1契約で5機材まで使うことができるようです。
「きたかみ」は船内全域でwifiが繋がりますが、「いしかり」「きそ」はパブリックスペースのみ接続が可能です。auユーザーは利用を一考する価値はあるでしょう。

③ベストポイントはどこか?

一般的に鋼鉄製の船内は電波の通りが非常に悪いですが、船内で満遍なく電波が立つため、船内に電波の中継設備が設置されているのではないかと推測します。陸側で電波を拾う必要はありません。
「きそ」にはテーブルに電源があるAOコーナーがありますが、その他の場所でも壁際にはコンセントが設置されている場所が多く、普通のテーブルで困ることはないかもしれません。AOコーナーはやや奥まった位置にあり飲食禁止となっているため、あまり人気は無いようです。


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