見出し画像

おがさわら丸の電波状況

おがさわら丸のインターネット環境について乗船時の様子が残っていたので参考としてメモ。


⓪繋がる時間帯。

ドコモ回線の電波状況についての情報となります。他社(特にau)はこれよりも酷くなります。格安simは利用している回線に依存するので、ドコモの回線を使っているものなら同じように繋がります。
出港後、房総沖まではそこそこ速度は出ますが、それ以降は全般的に回線が安定せず、不通になる時間帯が長いです。八丈島までは海上電波が飛んでいますが、伊豆諸島には寄港しないため島から離れて航行し、電波は非常に入りにくいです。小笠原諸島では父島からしか電波は出ていないため、概ね入港1時間前くらいから電波が入り始めます。兄島(無人島)付近からになります。
八丈島(の先の青ヶ島)~小笠原間は有人島が全くないので海上電波は全くありません。概ね夜間ですので、素直に寝ましょう。船舶には全航海中に渡り使用可能な衛星公衆電話(約23秒/100円)が設置してあります。

ドコモ回線の繋がる地点間
①竹芝桟橋から房総沖(東京発便出航後3時間30分、父島発便到着までの3時間30分)
 →直接電波を拾っている場合は割とキッカリこの時間が電波圏内の境界となる。
②伊豆諸島各島接近時
 →三宅島、八丈島が近いが、最も繋がりやすいのは八丈島。大島付近はむしろ房総半島の海上電波の方が拾いやすい。
③父島近海(東京発便到着までの30分、父島発便出港後30分)
 →1時間30分から電波は引っかかり始めるが、まともに使えるのは上記の通り。
以上の区間です。下図の通り実際には航路と海上電波エリアは重なっていないため、東京湾内及び二見港に入るまでは電波は安定しないと考えた方が無難です。

①wifiはありません。

おがさわら丸はwifiが設置されていません。


②ベストポイントはどこか?

一般的に鋼鉄製の船内は電波の通りが非常に悪く、電波が出ている島に近い方の窓際でないと電波は届きにくいです。ただしおがさわら丸では階段付近で普通に電波が立つため、船内に電波の中継設備が設置されているのではないかと推測します。このため、船内の中継設備経由の電波を拾うのならば窓に寄りかかって電波を拾う意味はありません。船室・レストラン・展望ラウンジには設置されておらず、電波は入りません。
電波を拾いたいなら基本的には船内の中継設備経由の電波を拾う方が繋がりやすいですが、繁忙期は中継設備にアクセスが集中すると考えられ、房総沖圏内、八丈島付近、父島付近では基地局電波を直接拾った方がアクセスが安定します。
おがさわら丸は最上階に展望ラウンジがありますが、ここは船内の中継設備の電波が届かないため、基地局の電波を直接拾うしかありません。上記の通り東京湾~房総沖までは船内西側が一番長く電波を拾うことができます。展望ラウンジは船尾にあるため、東京発便は拾いやすいと言えます。一方、伊豆諸島は東側となりますが、東海汽船の八丈島航路や神津島航路よりも島から離れて航行するため、電波を拾える時間帯は短く、安定しません。八丈島が一番接近するので、電波を拾うなら東京発便18:50、父島発便7:15前後を狙いましょう。なお、眺めが良く席数が少ない喫茶・軽食スペースであるため、利用者は比較的多いです。客席はそれなりに回転しますが、繁忙期は複数人並んで取ることは難しいでしょう。またテーブル席は主として酒盛り客が終始占有するため、利用するなら営業開始時に取らないと難しいです。
おがさわら丸にはドコモの衛星電話が業務用・一般客用として導入されており、業務用としては船員の連絡用に2回線、レストラン・売店のSUICA決済用に1回線、一般客用としては公衆電話用に2回線が使用されています。


③ドコモ以外は厳しいです。

各通信会社とも、海上での電波の目安をサービスマップで公表しています。サービスマップ上ではドコモとソフトバンクは同じくらいの範囲がありますが、ドコモの方が強度が強いです。また、auは既出のドコモと比べれば、雲泥の差であることがお分かりいただけると思います。


④おまけ 電動自転車の話

島内でレンタルできる電動自転車でどれくらいバッテリーが持つというメモ。アシストは基本的に強で、街中の平地でもガンガン使い、下りはバッテリーを切る感じ。体重は65kgくらいの人。
機種はヤマハのPAS Babby。メモがないがバッテリー容量は機種としては8.7Ah搭載モデル。

①都道240号父島循環線(~境浦~扇浦~夜明け道路~の島内1周)
70%~80%消費。個人的には下るときに見通し及び眺望が良い反時計回りがいいと思います。

反時計回り

②ウェザーステーション展望台往復
20%消費。父島気象観測所から1.5km、ひたすら10%の傾斜を登ります。午後に行くことが多いでしょうから、バッテリーが減っているようならバッテリー交換をしてもらいましょう(無料)。ショップの人もウェザーステーション往復はガッツリ持ってかれることを知っています。

父島気象観測所→展望台

③小港海岸(扇浦~小港海岸バス停)
往復で10%~20%消費。夜明道路入口が最高地点なので、島内1周のついでなら10%以下。

道中のポイント地点が夜明道路入口

④コペペ海岸(扇浦~コペペ海岸)
往復で10%~20%消費。浄水場の先まで登り、そこから下ります。小港海岸から来る場合や島内1周のついでなら浄水場から農業センターの方へ抜ける道があり、かなり節約できます。

地図のポイント地点の手前が浄水場のある十字路
地図のポイント地点が最高点
亜熱帯センター駐車場経由の方が登りが減る

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?