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【ドラマー音楽用語解説】ドラムセットにみられる太鼓類

・スネアドラム

別称:スネア、小太鼓

ドラマーにおける心臓である。そのためドラムセットからスネアを抜き取られるとドラマーはその生命活動を停止する。
最大の特徴は裏面に響き線(スナッピー)が取り付けられていることにある。これの本数には多い少ない違いが見られるが、響き線が多くなるにつれその依存性は高くなる。また口径もポピュラーな14インチから13インチ12インチと小口径になっていくにつれ、スネア依存症の進行速度の比例していることが厚生労働省より統計発表されている。

・バスドラム

別称:バスドラ、ベードラ、大太鼓

ドラムセットにおいて最も巨大な楽器だが、巨大な割に特殊な奏法を除けば一種類の発音しかない持ち味一本勝負の楽器である。ペダルで決まった位置を踏み発音する。
中に毛布が敷いてある場合があるが、これは演奏に使用しない時は非常用住居として、あるいはワンちゃんかネコちゃんの住居として使用しているためである。
なお打面を上にしてランチョンマットなどを敷けば小粋な4人がけコーヒーテーブルの代用になりうる。使用の際は感極まって机上を叩かないこと。たわみと復元力が働き、上に置かれている何もかもが倒壊するか、遥か彼方へ飛散する恐れがある。

・タム

別称:タムタム、トムトム

発音をそのまま名称にしている安直なネーミングからもわかるとおり、ドラムセット内ではさほど重要視されていない楽器。ただしドラムセットにおいて絢爛豪華なイメージを印象付けているのはこの楽器である。
ケーキにおけるイチゴや刺身におけるツマがあるよう、ドラムセットにはタムがある。つまりはデコレーション要員である。
打面ヘッドを取り外し水平にセットすれば簡易的にドリンクホルダーを作り出すことができる。タオルの一時置きにも使える。

・フロアタム

別称:フロア

床に置くタイプのタム。
基本的に3本の脚で自立しており、ドラマーからみて右手側に置かれることが多い。
脚はねじ留めのため、これの締め付けが甘いと演奏中にドラマー右足方向へ倒れてくる「ライブ中断現象」が各地で散見されており、ドラマー各々は注意が必要。メモリーロックなどで保険をかけるが吉。無ければガムテープを巻くのも手段の一つ。
演奏に使用しないときはそのままベッドサイドテーブルとして使用でき、メガネケースや目覚まし時計、スマホ置きに最適である。
片方いずれかのヘッドを外して湯を溜めれば乳幼児の浴槽としても利用できるため、妻子持ちのドラマーが家内にドラムセットを購入する際の説得材料としても利用できる。

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