見出し画像

代名詞になるほどのヒット曲ってすごいけどそれにしても…

こんにちは。

noteのサムネ、横画像ってつくづくユーフォには不向きだなあなんて思いながら毎回画像を選んでいます。

さて、今日は最近取り組んでいるとある曲のタイトルについて。

突然ですが、いわゆるヒット曲ってあるじゃないですか。それも、
「(アーティスト名)が好きで〜」
「ああ、(曲名)の人ね!」
って言われるレベルの。

私は作曲なんて大学の授業でやったことあるくらいのレベルで、作曲だとか自分の曲だとかいう意味ではまともに作品を発信する側に立ったことがないんですが、それでも分かるくらいヒット曲を生み出すって一生かけても難しいくらいのことだと思うんです(きっと私が想像しているよりもはるかに)。

だから、名前を出してあの曲の人ね!ってなること自体ものすごい知名度ってことで。

オタク的な立場から物を言いますと、自分がずーっと好きだったアーティストがついに大ヒットして「ああ、あの曲の!」ってな反応が返ってくると嬉しい気持ちがある反面「いや別に他にもいい曲いっぱいありますし?」みたいな気持ちもないとは言えないですけども、まあアーティスト側からしたらナチュラルに嬉しいことなんでしょうか。

さて、本題です。

肝心の今取り組んでいる曲というのが、ジェイムズ・バーンズ作曲『パガニーニの主題による幻想変奏曲』という曲。

馴染みのない方からするとなんだこのタイトルはとなる気がしますので軽く説明しますと、

パガニーニ→作曲家のお名前
主題→曲の中で一番大事な(軸となる)メロディー
変奏曲→主題をいろんなバージョンにアレンジしたメドレーみたいな曲

という意味のタイトルです。
なんのこっちゃでしょうか。

まずミソになるのは、これが変奏曲だということかなと思います。「メロディーを変えて奏でる曲」、その名の通りでございます。

ジャンルは違うものの、ジャズの楽しみ方とクラシックの変奏曲というのは意外と通ずる部分があるんじゃないでしょうか。

ジャズに関しては素人ですが、ひとつのテーマに対してアレンジを加えながら繰り返す、その曲の旨みを味変しながら楽しみ続けるみたいなイメージです。

ジャズとクラシックの変奏曲で違うところとすれば、軸となっているのがコードかメロディーかってところくらいでしょうか。あと楽譜に細かく書き記されているかとか。

ちょっと小難しい話になってきたので話題を戻しまして。

今回の記事では大真面目に今取り組んでいる曲がどんな曲がなんて話でもしようと思っていたはずなんですが、それより先に一人で勝手に面白くなってきちゃったのが「パガニーニの主題」ってタイトル、そもそもなんやねんって話です。

奇妙な話だと思いませんか。

いやいやそこは曲名にしろよと。
パガニーニさんの〇〇って曲の主題、だったら分かるけども、パガニーニの主題って。
パガニーニさんの何の曲のメロディーを使ってるんだよと。

『米津玄師の主題による変奏曲』って曲名つけてLemonのサビを変奏してるようなもんです。
いやいやいや、KICK BACKとかピースサインとかヒット曲なんてなんぼでもあるやろと。
それを言うなら「Lemonの主題による変奏曲」にしてくれよと。まあでもたしかにそれが理解できてしまうくらいにはLemonは大ヒットしてる…。

みたいな。
今まで私も「パガニーニの主題」を当たり前のように受け入れてましたが、改めて考えてみると…と曲の内容なんて関係ないところで立ち止まってしまいました。

要するにこれはクラシックの面白いところでもありちょっとどうなのってところでもあるんですが、この「パガニーニの主題」と言われると思い浮かべるのはひとつなんです。
そのひとつのメロディーを使って(オマージュってやつ)、ジェイムズ・バーンズさんだけでなく世界中の作曲家たちがこぞって曲を書いている。

試しに「パガニーニの主題による変奏曲」で検索をかけてみると面白いかもしれません。そこそこの曲数が出てきます。
(※先ほど説明したように「変奏曲」というのが固有名詞的な曲のタイトルではないため、たくさんの『パガニーニの主題による変奏曲』があるのです。)

ここで挙げている変奏曲たちとは少し毛色が変わりますが、3/31に開催された「JUMP TO THE FUTURE(JTTF)」というステージでも実は使われてたんですよ、パガニーニ。
この曲もタイトルは『パガニーニの「ヴァリエーション」』(※ヴァリエーション=変奏曲)
こちらはポピュラーでつい体が動き出してしまいそうな雰囲気にアレンジされていました。
残念ながら私たちは演奏しなかったんですが…(ダンサーさんたちかっこよかった!)。

そのとき私たち吹奏楽団側で共有されていたプログラム(セットリスト)には「パガニーニ」とだけ書かれていました(他の出演者さんの方ではどうだったか分かりません!)。
「パガニーニ」たったそれだけを見ても、どのアレンジかは分からずともアレですね、となんの疑問も抱かない程度には浸透しているパガニーニのメロディー。

原曲がそもそもパガニーニが作った「変奏曲」の主題で云々〜とかそんなアカデミックな話をしたいんじゃなくですね。

パガニーニのヒット曲すげえ!
という感想に落ち着いてしまった話でした。

「パガニーニが〜」と言われて「あの曲の人ね」となるより前にメロディーが頭の中で流れ出すほどの名曲。
みんながこぞって曲を書きたくなるメロディーを生み出せないとこんなことにはならないわけですから。


これだけハードルを上げまくったパガニーニの主題が一体どんなメロディーか、気になる方はぜひ調べてみてください。
おそらく聴いたことのあるメロディーかと思います…。

そしてその「パガニーニの主題」をバーンズさんが変奏したらどんなことになるか、生で聴ける機会がこちらにございます↓
私もこちらに出演しますので、よろしければ聴きにいらしてください。

6/15フィルハーモニック・ウインズ 大阪 定期演奏会

いつも通り、チケットは私個人の各SNSのDMでも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。どなたからでも受信できるように設定しております。

毎日毎日、パガニーニのメロディーと向かい合っています。
私たちの渾身の「パガニーニ」をぜひ会場で!お待ちしております。

それではまた次の記事で。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?