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脳深部刺激療法と摂食障害の研究をシェアします

脳深部刺激療法

という単語を聞いたことがある人は、きっとほとんどいないと思います。

これは、脳の奥に小さな電極を埋め込み、継続的に脳神経に電気的な刺激を送るという治療です。

主にパーキンソン病の治療に使うものですが、うつ病などの精神疾患の治療にも有効なことがすでに分かっています。

もちろん、手術が必要という大掛かりな治療になるので、薬の治療が効かない人、なかなか良くならない人だけに行います。

今回は、

脳深部刺激療法が神経性無食欲症(摂食障害)に有効か否か

を調べた研究を紹介します。

こちらは、カナダの研究です。

Deep brain stimulation of the subcallosal cingulate for treatment-refractory anorexia nervosa: 1 year follow-up of an open-label trial. The Lancet Psychiatry. 2017.(論文タイトル、雑誌名、発表年)

神経性無食欲症とは、太ることに対する異常な恐怖心から過剰なダイエットを行ってしまう精神疾患ですが、健康を壊すまで痩せてしまい、栄養失調で命を落とす人までいます。

また、非常に治りにくいことでも知られ、

有効な治療法は少ない

のが現状です。

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