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9/6(金)21:00~配信  おにょTV 「ホワイトノイズ考究」 フォノグラムの歩き方シリーズ8

前回の配信では、音響対称性の概念について詳しくお話しさせていただきました。
今回はそれを踏まえてさらに考察を進めてみたいと思います。
等音面の実証は出来たものの、等音面に収束する最終的に示す振動数分布がどのような分布になるのかは、何も言えていません。
等音面の実証は、「共鳴板の各点が、同一の振動数分布を示す特殊な共鳴板」の存在は示すことが出来ましたが、それが、どういった分布に収束していくかは全く分かっていないのです。
*スペクトルアナライザーの積分を比較したに過ぎないからです。

ここで次なる命題(定理)を立てることが自然です。

おにょの最終定理「等音面の振動数分布はホワイトノイズになる」

これは、いまだに理論的にも物理的にも完全に証明し切れていません。
さらに等音面に収束した空間形状の曲率などの量との関係もきっちりとした理論建てが出来ていません。
*これは物理と精神を繋ぐ問題群の一つです。

この命題に向かうために、私がこれまで行った考察や、実際に作った理論などを皆さんと共有するのが今回の配信の内容となります。

A)ホワイトノイズとは何か?

一般的に知られているホワイトノイズについてまず確認していきます。

皆さんがすぐに連想するのは、自然の中で木や草がそよいで出す音や昔のTV放送が終わったときの「サー」という音、または新聞紙を丸める時に出る時の音などではないでしょうか?
赤ちゃんがホワイトノイズを聞くと、機嫌がなおったり、笑いだしたり、安心するといった話も誰もが一度は聞いたことがあるのではないかと思います。
*なぜか?これに対する答え探しでもあります。

また、科学の文脈では、信号理論におけるN・ウィナーの数学的定義や、確率論におけるホワイトノイズの定義など、いろいろあります。
後に、これらとは全く別の方向からホワイトノイズを定義することが出来ます。

B)ホワイトノイズの時間対称性

自然界の音は、時間に対して非対称で不可逆過程です。
ニュートン方程式などの物理方程式は、時間に対して可逆ですが、これは時間が空間化されていることによる錯覚です。
数学的な四則演算が成り立つのも、物事の入れ替えに可逆性を認めているから成立することですが、本来の自然、森羅万象は時間は不可逆過程です。
また、音楽は時間芸術と言われますが、それは音は時間の中にしか存在し得ないからです。
時間の不可逆性は録音したものを逆再生したらその意味が解ります。
再生しているか逆再生しているかわからない音源がもしあったら、それが時間対称性を持つ音源ということになります。
はい、ホワイトノイズがそれです。
*人工的に作り出した単振動はここでは考察の対象外にします。
それはすでに幾何学化された音であるからです。
自然界に単振動というものは存在していません。

C)時空認知と自我意識、およびホワイトノイズ

時空認知が存在していることと自我意識は同値と考えることが出来ます。
時空対称性が回復すると空間が消滅します。
それは大脳の働きが静止したとも言えます。
ホワイトノイズを利かすと赤ちゃんが喜ぶのは時空認知以前、自我意識以前に立ち戻るからです。
梵我一如。

D)ホワイトノイズのドップラー不変性

論文に沿って話を進めます。

ドップラー効果とホワイトノイズの関係性及びその周辺

ドップラー効果というのは皆さん知っていると思います。
救急車のサイレンの音が相対速度によって音源の波長が伸び縮みすることで、聴こえ方が変化するというものです。
ドップラー効果を利用して音階を作って、音楽を奏でることもできるかもしれません。
ホワイトノイズはこのドップラー効果に対して不変という性質も面白いです。
なぜ、不変量を探すかと言いますと、物理理論を立てる時にはまず不変量を基に立てていくからです。
例えば、アインシュタインの特殊相対性理論は光速度不変性と、物理法則のガリレイ変換不変性を仮定したところからスタートしています。
音に対する不変量は特殊な分布、つまりホワイトノイズ分布だったということなのです。

E)素数とホワイトノイズの関係

フォノグラムを利用して、等音面を削り出していくとき、自然倍音列を限りなく増やしていき、音を重ねていき、最終的に等音面に行き着きます。
その時、新しい音を重ねていくのですが、その意味は互いに疎な比の音列を重ねていくということです。
つまり、これを無限に行った先は「無限に疎な比の無限集合」であり、それがホワイトノイズの定義になります。
ホワイトノイズの特性でもう一つ重要なことはルートとオーバートーンの差が無いということです。
このような考察から12KEN理論に向かっていくことが可能となります。
素数の研究(数論)をこういったアプローチでやってみるのも面白いかもしれません。

F)良い楽器の条件

良いヴァイオリンの一つの条件として、ある音程は大きく聞こえ、またある音は小さく聞こえるという出音のムラの問題があります。
共鳴板の振動数分布がホワイトノイズ分布になっていることが普通に考えて必要であると考えられます。
協和でも、不協和でもない特殊な音の和音集合がホワイトノイズであると定義しても良いかもしれません。。

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