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ラブライブ!スーパースター!!2期第4話「科学室のふたり」感想

2期第4話「科学室のふたり」の感想です。四季メイ加入と同時にちーちゃんの成長が描かれた良回でした。登場人物の心情がよく描かれていたと思います。

「向いてない」を言い訳にしない

これは4話の、ひいては2期全体の大きなテーマの1つだと思います。メイは自分がスクールアイドルをやらない理由として自分の目つきの悪さや性格を挙げます。これに対しかのんちゃんは「やったこともないのに向いてないは禁止だよ」と言います。1話でも鬼塚CEOが「やってもないのに向いているかどうかはわからない」という趣旨の発言をしています。

4話は四季メイ加入がメインの話ですが、同時にちーちゃんの新たな一歩が描かれた回でもありました。部長が決まっていないスクールアイドル部で、当初は全員一致でかのんちゃんが部長に指名されます。しかしメイの「向いてない」発言を受けて、幼少期のかのんちゃんの言葉を思い出し、部長に挑戦することを決心。1年生の加入と2年生の成長を同時に進行させる脚本に感動しました。

部長になったちーちゃん(引用元:ラブライブ!スーパースター!!2期第4話)

だからこそ、メイをスクールアイドルに誘うのはかのんちゃんではなくちーちゃんがよかったのでは?と思いました。僕はかのんちゃん推しですが、正直、新メンバー加入のすべてにかのんちゃんが関わるのはワンパターンすぎるので。

なので、ちーちゃんが「私も向いてないって決めつけずに部長に挑戦したんだ。だからメイちゃんもスクールアイドルに」みたいに誘うとより説得力が増すのではと。また、メイがスクールアイドル部に入らないのは、自分が向いていないことも理由の1つですが、四季が科学愛好会で一人になってしまうことを危惧していたのも大きな理由です。これを指摘するのも、別にかのんちゃんでなくてもよかった気がします。せっかくちーちゃんが目立った回なので、メイに四季の気持ちを気づかせる役割もちーちゃんに任せてもよかったのではないかと思いました。

それにしても、ちょっと話を聞いて様子を見ていただけで四季メイの関係性や本当の気持ちに気づくかのんちゃん、エスパーなんですかね…。荒々しい口調でメイに否定されても聖母のようなまなざしだし、普通はちょっとくらい不快な気持ちになってもよさそうなものです。

聖母かのんちゃん(引用元:ラブライブ!スーパースター!!2期第4話)

メイの先輩に対するこの態度について、最初は「なんで先輩にそんな乱暴なしゃべり方なんだ」って思ってましたが、これに関しては第1回振り返り上映会でくまちゃんが大正解をたたき出していましたね。あの子の考察力高すぎる。かのんちゃんは「四季ちゃんのことでムキになってかわいい~」って思っていたんでしょうか。すべてを悟ったうえであの穏やかな表情になっているわけですね。

米女メイ

4話は当然、この2人のパーソナリティが深掘りされた回でもありました。四季とメイの出会いは中学生のとき。メイが自分の仲良しグループでもめたことをきっかけに四季といっしょにいるようになりました。興味もないのに四季のために科学部に入ったという話、メイちゃんの優しさがわかる良いエピソードです。2話でのきな子へのフォローなどもありましたし、メイは周りの人への気遣いができる子のようです。

中学時代の四季メイ(引用元:ラブライブ!シリーズ公式Twitter

その一方で自分のことはよくわかっていないようですね。四季にクラスになじむように言っていますが、特大ブーメランです。あなたも相当浮いていますよ…。自分が怖がられていることわかってるんですかね。

Liella!のライブ写真を見てご満悦…(引用元:ラブライブ!スーパースター!!2期第4話)

そして相変わらずの限界オタクっぷり。Liella!のライブ写真見てる時の表情ヤバすぎるぞ。ふだんのイケメンな声とオタクの時の声の使い分け、藪ちゃんすごい。そして4話で最も共感したのがこのセリフ。

「ライブ観ている自分の顔は、世界でいちばん見られたくない顔って万国共通で決まってんだ!」

ラブライブ!スーパースター!!2期第4話より

その通りすぎる。ライブで盛り上がってる自分を見てドン引きされたくなくて、基本ライブ1人で行ってる…。

若菜四季

一方の四季、これまではクールで感情があまり表情に出ない子でしたが、メイとのやり取りではいろんな表情が見れました。正直カップリング的な演出はあまり得意ではないのですが、メイにやり返されて顔を真っ赤にするところとか、可愛いって言いあうところとか、今回ばかりはもうテレビの前で叫びっぱなしでした。

全オタクが悲鳴をあげたシーン(引用元:ラブライブ!シリーズ公式Twitter

そして自分のカツラを骨格標本にかぶせてメイを驚かせたりするようなおちゃめな一面もありました。あんなの誰でもビビるでしょ。心臓に悪い。

そのほか、スクールアイドルとしてのポテンシャルの高さも垣間見えました。四季は運動経験が今までなさそうな感じでしたが、可可より身体やわらかいし、ダンスのセンスもありそう。意外と身体能力が高いみたいですね。

その他気になったところ

今回は四季メイ、ちーちゃん以外にも登場人物それぞれに細かい描写やネタ、オマージュがあって面白かったです。

・かのんちゃんがちーちゃんのお団子を掴むの、キャストネタの逆輸入でしょうか(実際になこちゃんのお団子をガチャガチャしてるのは恋ちゃん役のなぎちゃんですが)。

お団子ガチャガチャ(引用元:ラブライブ!スーパースター!!2期第4話)

・冒頭の部長を決めるシーンですみれの成長を感じました。1期だったら「私がやるわよ」って言いそうですよね。すみれの変化がさりげなく表れててよかった。

・四季メイの中学のときの制服が1期1話の中学生かのんちゃんの制服と同じでした。四季メイとかのんちゃんは同じ中学なんですかね。

・きな子ちゃんが表情豊かで見てて本当に面白い。泣いたり焦ったり怖がったり、完全に1年生のリアクション芸人になっている…。

百面相きな子ちゃん(引用元:ラブライブ!スーパースター!!2期第4話)

・幼少期のスーパーポジティブかのんちゃん好き。

・恋ちゃんがクウすみを見守るときの困り顔がかわいい。

・伝説のアイドル伝説…

まとめ

「向いてない」に限らず、大人になるとなんだかんだ言い訳したり、世間の目を気にしたりして自分の気持ちに蓋をしてしまうことが少なくないと思います。4話では、向いていないと決めつけずに挑戦しようとする四季メイ、ちーちゃんにすごく勇気をもらいました。

夏美の腰がオニナッツってなんだよ(引用元:ラブライブ!シリーズ公式Twitter

5話はいよいよオニナッツ回ですね。1話での名言以外はただのバイト戦士となり果てているCEO…。日経平均全面安のダメージは大きかった模様です。ここまでスクールアイドルへの興味が全く見えませんが、どうやって加入するのか。展開が楽しみです。

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