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ラブライブ!スーパースター!!2期第3話「優勝候補」感想

2期も早いものでもう3話目。OPの「WE WILL !!」の歌詞もそうですが、ここまでのストーリーからも、2期では「勝つことへのこだわり」をかなり強調しているようですね。あらためてラブライブがスポ根アニメだということを印象付ける話になったのではないでしょうか。
ヘッダー画像引用元:ラブライブ!シリーズ公式Twitter

2期でLiella!は優勝できるのか

3話の舞台は「代々木スクールアイドルフェスティバル」。1期でもこれまた3話で登場しました。ここでようやく2期でのサニパの立ち位置が明確になります。今年はこのフェスにサニパは出場せず。その理由は「最後の学園祭に集中したいから」というものでした。この言葉から、サニパの2人は現在高校3年生ということがわかります。2話の感想記事でサニパは卒業したのではという仮説を立てましたが、早速外れてしまいました。

連覇をめざすサニーパッション(引用元:ラブライブ!スーパースター!!2期第3話より)

サニパは新たな目標をかのんに話します。それは「ラブライブで連覇をめざす」ということ。ラブライブ史上で連覇を成し遂げたグループはいないとのことで、Liella!は2期でこのサニパに勝たなければなりません。

ここで最終回の予想として考えられる展開が2つ。1つは、この壮大な目標をぶち上げたサニパを越えて優勝する展開。もう1つが、2期でも勝てないパターン。シリーズ初の3期が予想されるなか、1つめのパターンでは3期は連覇をねらう展開になるでしょう。2期で勝てない場合、3期で悲願の優勝を果たすことになります。さすがに最後まで勝てないということはないと思うので。

個人的には、3期をやるなら2期でも勝てずに終わるのが面白いかなと思います。逆に言うと、2期で優勝するなら3期はやらないほうがいいと思う。ここで勝っちゃうと3期も同じようなラストになって新鮮味がなさそう。

学生のスポーツを題材にした漫画やアニメってけっこう簡単に勝っちゃうことが多くてリアリティがないんですよね。実際はどんなに頑張っても優勝できるのは1校だけで、その他は努力が報われないのが現実です。まあフィクションだから夢を見せたいっていうのはわかりますが。バスケで言うとスラムダンクよりあひるの空のほうが僕は好きなタイプです。僕も才能がないながら部活や音楽で努力をしてきた経験があるので、挫折や葛藤をリアルに描いた作品が好きなんですよね。

今回のフェスでもLiella!は勝ててないですし、こんなに勝ちにこだわっておきながら勝てないっていうのはすごくリアリティがあっていいと思います。1期でも2期でも勝てなくて、その悔しさを胸に3期でようやく優勝するという展開をやっぱりみたい。まああまりに勝てないとデジモンフロンティアかよって突っ込みたくなりますが(20周年おめでとう)

しかしそうなると、Liella!はサニパに勝ち逃げされるうえ、3期で優勝したとしても、2連覇したサニパの偉業にかすんでしまうので、ストーリーとしてはすこし微妙になってしまいます。サニパが同学年ならまだよかったのですが。

新たなライバル ウィーン・マルガレーテ

そこで2期の結末としてもう1つ挙げたいのが、優勝するのがサニパでもLiella!でもないパターン。それが2話ラストで登場した謎の少女、ウィーン・マルガレーテ。名前からドイツ人かオーストリア人っぽい。ラブライブシリーズ、ニジガクあたりからどんどん国際色豊かになっていきますね。

なんだその偉そうな顔は(引用元:ラブライブ!シリーズ公式Twitter

劇中ではフェスに「中学3年生ながらその実力を認められ出場」と触れられていたので、ウィーンはなんと中学3年生。そしてこの表現からもわかるとおり、基本的にスクールアイドルは高校生を対象とした活動のようです。「中3ならラブライブに出られないのでは?」という見方もありますが、今回のフェスにも特例で出てるわけだしラブライブでの優勝争いに食い込んできても全然不思議ではありません。というか曲まであって今後の展開に絡まないはずはないので、優勝争いとまでいかなくても今後のストーリー上で重要な役割を果たすことは間違いないでしょう。

才能のある年下に負けるっていうのもすごくリアル。僕もアマチュアながら音楽やってるので常々思うのですが、下から次々と勢いのある若手が出てきて、気づけばヒットチャートに出ているミュージシャンはほぼ年下…。今回Liella!がウィーンに負けたのは現実でもけっこうあるあるだなと思いました(それでもLiella!は10代なので相当若いのですが)

さて、そんなウィーンですが、キャラとしては好き嫌いが分かれるところ。またプリキュアみたいな見た目してるし…。行動を見ても、正直何がしたかったのか現時点ではよくわからない。まずかのんに対する挑発的な態度が目立つ。しかも自分から声かけたにも関わらずなんで自分から姿を消すの…。ただのかまってちゃんじゃねえかよ。わざわざ懐中電灯でライトをチカチカさせてたと思うと笑っちゃう。

しかしスクールアイドルとしてのアイドルは折り紙つきで、フェスでは「Butterfly Wing」を披露し「優勝候補」とされていたLiella!を上回り優勝。たくさんの蝶が舞う演出は完全にゴキゲンな蝶になって無限大な夢のあとのデジモンアドベンチャー、もといポルノグラフィティのアゲハ蝶。サイバーロマンスポルノ最高だったよな。

とまあ冗談はさておき、なんかライブってよりはミュージカル観てるような感覚でしたね。空中ブランコから難なく着地できる身体能力の高さ。サーカスにでも入ってたんか…。サニパはライバルと言えどLiella!の憧れ、もしくは頼れる先輩のような立ち位置だったので、ライバル意識むき出しのキャラが新登場するのは悪くない展開だと思います。ソロアイドルというのも、ニジガクを踏まえているみたいでシリーズ間のつながりが見える。サニパに加え、この圧倒的なパフォーマンスと歌唱力を持つウィーンにどう立ち向かうかというのが2期でのLiella!の大きな課題となりそうです。そしてギリギリで優勝に手が届かず3期へ、というのが個人的にはアツい。

GO!!リスタート

先ほどもふれたとおり、今回のフェスでも負け、なかなか結果を残せないLiella!。そんななかでかのんちゃんをはじめメンバーたちは自信を無くしてしまいます。そこで励ましの声をかけるのがわれらが神モブ。他の部活がほとんど結果を残せないなかで唯一結果を残しているのがLiella!で、「この学校のスーパースター」と言うわけです。1期でも同じような展開がありましたが、ここでもLiella!が自他ともに優勝をめざすグループであることが強調されましたね。

自分たちも優勝をめざす、周りのみんなもそれを望んでいる、ということで、あらためてみんなの前で新曲を披露します。それが「GO!!リスタート」。本編ではきな子ちゃん初参加曲。3話のテーマにピッタリのタイトルです。観客に360度囲まれ、センターを定めない円形でのパフォーマンスは、結ヶ丘のみんなで一体となって優勝をめざすんだということが示されていてよきです。

サウンドもかなり好み。いや~こんなバンドサウンド待ってましたよ。Aメロが基本リズム隊だけで展開されているところとか好きです。絶対ライブでやったら楽しいやつですこれは。あとAメロのちーちゃんの横顔が素敵すぎてしまった。ただ1つ言わせてほしい。後ろのうにょうにょした物体なに??????3rdライブでこれ出てきたらさすがに笑う。

リエラのうた

3話の担当メンバーは可可。曲名は「エンドレスサーキット」。アニメのイラストから次回すみれもこの曲を歌うとみてよいでしょう。歌詞も2人のライバル関係を表してますね。曲調もすごく好み。こういう軽快な往年のロックンロールな曲いいですね。アイドルが歌うロックンロール好きなんですよ。ももクロのあーりんのこれとかね。Johnny B. Goodeみたいなアレンジめちゃくちゃカッコいい。

クウすみの扱い

2期始まってからちょいちょい強調されてますね、このカップリング。ちーちゃんのスマホカメラに仲良くジュース飲んでる写真が見えたり、屋上まで競争したりとか、3話はとくに顕著でした。前述した通りリエラのうたも同じ曲を2人でシェアするみたいだし。

右下の写真に注目(引用元:ラブライブ!シリーズ公式Twitter

もちろんこのペアの人気が高いことは知ってます。わかったうえで公式もそういう演出をしてるんでしょうが、個人的にこのカップリング文化っていうんですかね、あまり好きになれなくて…。特定の組み合わせを贔屓せず、できるだけ満遍なくどのキャラも出番が来るようにしてほしいところです。恋ちゃんちーちゃんの出番ちょっと少ないんじゃないの?いけないサイトを見てることがバレて慌てる恋ちゃんもう一度見たいよ僕は。

そのほか気になったところ

かのんちゃんが常にきな子ちゃんを気にかけているところがとても良いです。きな子ちゃんも周りの1年生にスクールアイドルの楽しさが伝わっていることをかのんちゃんに話してましたし、練習が厳しくてもそのよさが周りに伝播し始めているところもよかったです。ライブの最後も2人で顔を見合ってましたね。

「失敗は成功の準備運動」――。名言製造機、唐可可から君空の一節をいただきました。最終話とかで9人バージョンの君空流れたらアツいですね。楽曲関連だと、かのんちゃんが弾いてたアコギのコードが(たぶん)G→D→Emでトゥトゥトゥ!でしたね。そして相変わらずアコギなのにヘッドホンしてるの謎…。

メイちゃん、なんでキャップ外したジュース振りまくってこぼれないんですか?謎の引力働いてる?

オニナッツ、株が大暴落した損害を埋めるためにフードデリバリーやってんのウケる。

遠くからキャラが来るときの目の作画、気を抜きすぎでは…?前こんなことなかったよね?

目がテンじゃないか(引用元:ラブライブ!スーパースター!!2期第3話より)

「昨年はフェスで1位とらなきゃ部活として認められなかった~」のくだり、恋ちゃんなんで知らぬ存ぜぬしてんねん。「あのときはすみません」みたいな言葉あってもいいでしょ笑。そしてここで気づいたんですが、もう3話なのに理事長一度もしゃべってないな…。

まとめ

3話は周囲を含めLiella!の勝ちへの姿勢がさらに明確化された回でした。結ヶ丘のみんなあらためて優しすぎるな…。無償でビラ配りとかPAとかやってるし。恋ちゃんバイト代くらい出せよ。

4話は四季メイ回ですね。「科学室のふたり」の2人とはもちろん四季メイのことだと思いますが、メイちゃんも化学部なのか?まあ四季のところに入り浸ってるだけだと思いますが。もしかしたら同時加入かもしれないですね。次回はもっと早めに感想記事書きたい…。



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