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”信頼の積み重ね” ラブライブ!スーパースター!!2期第7話「UR葉月恋」感想

2期7話「UR葉月恋」の感想です。シリーズ屈指のコメディ回でありながら、あらためてメンバーのつながりの強さが表れた話でもありましたね。いろんな表情の恋ちゃんが見られて楽しかったです。
(ヘッダー画像引用元:ラブライブ!スーパースター!!2期第7話より)

シリーズ屈指のコメディ回

タイトルにあるように、今回の主役は恋ちゃんです。5話でゲームに目覚めた恋ちゃんが、勉学やスクールアイドルの練習、生徒会活動に支障が出るほどゲームにのめり込んでしまう、というおはなし。

7話の見どころは大きく2点。1つは、恋ちゃんのゲーム廃人っぷりを通して描かれるコメディ的な側面です。チビのかまってサインに一切気づくことなくゲームに熱中する恋ちゃん。さすがにチビがかわいそうでした(笑)。そしていくらお父さんが娘を想ってとは言え、やたら買い与えすぎでは。ふつうのコンシューマーゲームだけじゃなく、ゲーセンにあるようなアーケードゲームまで…。そしてたくさんのゲーム機を置く広い場所があるというのも、あらためて恋ちゃんのお嬢様っぷりが窺えました(こんなに資金があるなら廃校問題なんて心配しなくてよかったのでは)。あと、すでに音ゲーになるほど人気のサニーパッションさんさすがです。

チビを無視してゲームに熱中する恋ちゃん(引用元:ラブライブ!スーパースター!!2期第7話より)

もはやスパスタでは定番となった妄想シリーズも面白かった。こういうのどんどんやってほしい。

まる…じゃない!(引用元:ラブライブ!スーパースター!!2期第7話より)

そしてたまたまゲーム廃人の秘密がバレてしまったメイとのやり取りを見た他のメンバーが恋(こい)と勘違いしてしまう展開も、定番と言えば定番ですが面白かった。ここで1期の「禁断のセカイ」が再利用されるとは。また、ど直球でメイに真相を聞こうとした可可や炎上商法に手を出そうとしたオニナッツとの対比で、「デリケートな問題よ」と人の気持ちを思いやるすみれちゃんのまともさも際立っていました。なんだかんだいってすみれがLiella!でいちばん常識人のような気がしてきた。

「禁断のセカイ⁉」って言いたいだけのちいちゃん(引用元:ラブライブ!スーパースター!!2期第7話より)

より深まったLiella!の絆

もう1つの見どころが、Liella!の絆の強さが深まったこと。寝不足の恋ちゃんを気遣って、なにかできないかとかのんちゃんが生徒会の副会長になったこと、そして他のメンバーも生徒会の資料整理を手伝ったことや、たまたま秘密を知ったメイが恋ちゃんの相談にのり、背中を後押しするところなど、恋ちゃんのことをただただ心配するメンバーの様子が見て取れました。

ふつうであれば、寝不足の理由がゲームで、それで練習に身が入っていなかったのなら誰かが少しは怒りそうなものですが、恋ちゃんが秘密を打ち明けた際、誰一人怒ることなく笑って済ませました。さらにかのんは、恋ちゃんがスッキリするようにみんなで一緒にゲームを楽しむことさえ提案しています。メンバーがこうした態度になるのは、やはり今までの恋ちゃんのまじめでひたむきな姿勢が積み重ねた信頼の賜物なのだと思いました。

恋ちゃんの告白を笑って済ませるLiella!(引用元:ラブライブ!スーパースター!!2期第7話より)

タイトルの「UR」とはもちろん公団のことではなく、ソシャゲやTCG(トレーディングカードゲーム)などにおける「ウルトラレア(もしくはアルティメットレア)」の意味ですが(タイトルのフォントは完全にスクフェスでしたね)、まさしく恋ちゃんそのものが、誰とも替えがきかないほどLiella!にとって大事な”UR的”存在だということでしょう(もちろんほかのメンバーもですが)。ソシャゲでURキャラを手に入れるために重課金して借金を背負うみたいな展開にならなくて本当によかったよ…。

1期の、とくに前半ではひたすらに厳しく毅然とした態度をとっていた恋ちゃんからすると、2期では本当に表情豊かになりました。劇中できな子ちゃんも言っていますが、まじめすぎるほどまじめな恋ちゃんのこうした意外な側面を知ることができたのは、ほかのメンバーもうれしかったんですね。そして、2期の構成の都合上、これまではどうしても1年生メインの回だったのに対し、久々に2年生にスポットが当たったストーリーだったのが新鮮でした。

協力プレイでゲームクリア(引用元:ラブライブ!スーパースター!!2期第7話より)

ラブライブ予選は省略?

恋ちゃんを軸に、コミカル要素のなかにLiella!の絆の深まりを絡めたという点で、個人的には7話の評価はかなり高いです。ギャグ要素だけでもかなり振り切っているように見えて、締めるところは締める脚本は非常に素晴らしいものでした。

「追いかける夢の先で」はかのん作詞、恋作曲でした(引用元:ラブライブ!スーパースター!!2期第7話より)

いよいよ今後はラブライブ本編に本格的に進んでいくことになります。7話最後のシーンから察するに、予選用に書いたのがED曲っぽいので、もしかしたら予選の様子は描かれないのかもしれないですね。挿入歌の枠があと3曲残っているので、1曲は東京大会、1曲は本戦だとすると、ラブライブ用ではない曲がもう1つありそう。8話以降どうなるのか楽しみですね。可可帰国問題をどう処理するのかも気になるところ。2週間空いたので待ち遠しさもひとしおです。



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