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セラフィモン・オファニモンへ究極進化「デジモンアドベンチャー:」第59~64話感想

第59話「電光ヘラクルカブテリモン」、第60話「氷河を征くヴァイクモン」、第61話「帰りたい場所」、第62話「シャッコウモンの涙」、第63話「勇気の紋章」、第64話「天使たちの決意」の感想です。長かったアドコロもいよいよ終盤。結局最後まで大きく方向性が変わることはなかったですね。ゴーストゲームは完全新作なので純粋な気持ちで楽しめそう。

再びのムシキング対決

かつてオオクワモンと戦った場所に戻ってきた光子郎とテントモン(と太一とアグモン。もはや突っ込まない)。そこでホエーモンを人質にとったナノモンと謎解き対決をするという展開。ナノモンは無印とは違う少年みたいな声。「知識」の描き方としては安直で無印ベーダモン戦と比べると微妙だったけど、他と比べると全然マシだったと思う。テントモンが光子郎を鼓舞するのもよかった。

最終的にグランクワガーモンVSヘラクルカブテリモン、再びのムシキング対決へ。話の流れとしてはよかったけどヘラクルカブテリモンの作画が微妙だったのが残念。

丈の誠実

第60話は安定の丈回。またトノサマゲコモンとカブキモンが出てきてうれしい。温泉が枯れ、吹雪の中をさまよう丈一行。そこにデジモン学校の研修旅行中のミミちゃんパルモンと合流するという流れ。ミミ丈のコンビはギャグが多くて楽しい。ババモン校長の銅像スマートすぎるよ。全体的にしゃべるデジモンが多くて賑やかな回だった。アドコロ序盤はメインキャラ以外のデジモンが喋らなくて心配だったけど、後半はちゃんとゲストデジモンが喋るようになって安心した。捕らわれのトノサマゲコモン面白過ぎる。

食べ物をよこせと丈たちを襲うオレーグモン。それは飢餓に苦しむ部下のために起こしたやむを得ない行動だった。丈はリーダーとしての誇りをかけた対決をオレーグモンに挑む。約束を果たしたいという部分で丈の誠実さはよく出てたかなと思う。無印と同じで丈ミミはほかのデジモンに慕われてるのが似合う。ヴァイクモンのビジュアル好きなんだよな。

周囲を動かすタケルの希望

デビモン編でお世話になったエルドラディモンをなんとか故郷に帰してあげたいタケルとパタモン。周りのデジモンが諦めさせようとするなか、何度失敗しても諦めないタケルとパタモンを見て、次第に周りのデジモンも協力的になるという流れ。最終的には重力を操る能力を持つグラビモンの協力を得て、エルドラディモンをクラウド大陸まで送ることに成功。タケルが周りを動かす「希望」を持っていることがよく表れていた回で、紋章の描き方としては一番納得感があったと思う。だからこそなんでここで究極進化しないの?とは思ったけど。ホウオウモンの時と同じで敵デジモンがいない回だったけど、今回の方が断然良い話だった。エレキモンの声優が無印と同じだったのもよかった。

シャッコウモンの不憫さ

62話は正直蛇足だったと言わざるを得ない。「戦うだけが選ばれし子供の役目じゃない」っていうテーマ設定自体は、最後に戦うことをやめたラスエボの空っぽくて悪くなかったけど、その描き方は正直微妙。すでにホウオウモンに進化しているのに、紋章に関して空回を2回やる必然性がないと感じた。2回やるなら火山噴火の時じゃなく今回でホウオウモンに初進化するほうがよかった。そして今回のは本当に愛情なのか?どちらかというと同情のほうが近いと思うけども。まだ火山の時のほうが愛情だったでしょ。あとガルダモンがウォーグレイモンのガイアフォース止めるの、強さがインフレしすぎてる。

そしてシャッコウモンの扱いよ…。ありがた~いデジモンなのに…。仮にも02でのメインキャラの1体なのに。ただ暴走するだけの役目なんて不遇の土偶すぎる。ネーモンの「たたりじゃあ~~~~」は笑った。そして最後は結局止まったままなのか?

結局オメガモン

63話は満を持しての太一回。ヴァルキリモンが見せた架空の世界?のなかで襲ってくるデジモンからボタモンを守る太一。これが結構エグイ。シードラモンに吸い込まれそうになったり、アロモンの炎に囲まれたり、アグモンがいない太一を試す試練としてはハードルが高すぎる。まあそれをなんとかこなすのが太一なんだけど。最終的には、自分を犠牲にボタモンを助けようとする太一を守るため、ボタモンがグレイモン(のシルエット)に進化して事なきを得るという話。この辺は劇場版第1作のオマージュでしたね。勇気の要素は十分に入ってたと思う。

ただ問題なのはこの後で、結局大いなる力ってオメガモンのことなんだね。すでに2度も出てるから今さら感がすごい。まあAlter-Sなり強化版になるんだろうけど、やっぱりオメガモンを最初に出しちゃったのは今作最大のミスだったと思うなあ…。アルゴモンとニーズヘッグモンの時に共通するのが、現実世界にも危機が迫っていた時なので、最後もそんな感じになるのかな。個人的にはこの2体はオメガモンじゃないと倒せなかったのに、明らかにそれより強いミレニアモンを(ゴッドドラモンとホーリードラモンの助けがあったとはいえ)ウォーグレイモンで倒してる時点でバランスが取れてないんだよな。

デスモン一発退場

ようやく巨大な破滅が動き出したよ…。アドコロは展開の切り替えが唐突過ぎるんだよなあ。やっと子供たちが再集結したと思ったら、サウンドバードモンが集積してデスモンに。案の定ラスボスではなく究極進化したセラフィモン・オファニモンに簡単に倒されてしまいましたね…。この究極進化もとくに趣きはなかったよね。まあこれまでにそれぞれ紋章の深掘りの回はあったから今回であらたまって説明しなくてもってことだろうけど、それならその時に進化しとけよって思う。そしてそれぞれの紋章の特性もワイズモンに雑にまとめられましたが、こんなんでいいのかよ

冒頭のデビモンもアドバイスしてくれるとか親切かよ。パタモンも「なんか用?」とか言ってるし、かつての敵とは思えないぜ…。

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