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Part.2_創業2期目で海外挑戦し行列をつくったお話_海外挑戦して分かった障壁3つ

Part.1を読んでいただきありがとうございます!
出店までにはたくさんの奇跡が積み重なっていましたね。

今日はオープンしてからの葛藤と奮闘を赤裸々に綴りながら最後どのようにして海外で行列が途切れないお店にしたのかについて書きたいと思います。

海外挑戦は想像以上に難しかった

大きく分けて3つです。

  1. 食材の壁:日本では当たり前のように揃う食材が揃わない。

  2. 言語の壁:コミュニケーションが取れない。

  3. 価値観の壁:日本で通用したマーケティングが通用しない。


食材と味覚の壁:日本では当たり前のように揃う食材が揃わない。

日本では一杯1000円近くで売ってビジネスが成り立っているからといって海外でも成り立つとは限りません。
お肉や野菜の相場は国によって異なります。なんならそもそも無いってパターンだって多々あります。

一番韓国で困ったのはカエシ(醤油)です。

日本から運ぼうとすると原価がとんでもないことになります。
ビジネスモデルとして成り立たなくなるのです。

現地にある食材でラーメンを作るしかなかったのです。

そしてスーパーに行き醤油色々買って味見してみると
日本の醤油と韓国の醤油は味が違ったのです。
マヨネーズも日本の味と違います。
そんなことばかりでした。

僕は不安と焦りであたふたしていました。そんな横でタツくん(パクセロイヘアー)が一言「大丈夫!任せとけ」と言い試作を始めました。

僕はラーメンのことは全て彼に任せていました。

今回の韓国出店タツが作ったラーメンでダメなら無理やろと割り切れるくらい僕はラーメン作りに関して彼を信頼しています。

韓国での僕の役割は勝機を見つけることです。

味の調節から食材の調達は慣れない環境下でタツが全て行いました。

オープン前日、醤油をブレンドし比率を決定し全ての調節を終えた限りなく日本で提供している味のラーメンが僕の目の前に出てきたのです。

食べて瞬間「美味い」を通り越して言葉にできない感動があったことをよく覚えています。

そして韓国人のメンバーに食べてもらいました。

そしたら顔をみるとあんまり嬉しそうじゃなかったのです。

翻訳機の画面を見せられるとそこには「塩っぱい」と書かれていました。

味覚が違ったのです。
韓国は辛いものが多いイメージがありますよね。
実際に韓国人の辛いは僕にとっての激辛で彼らにとっての普通は僕にとっての食べれるか食べれないかの瀬戸際の辛さでした。

味覚の違う人たちに日本で流行っている味を再現して上手くいくのか?と疑問が出てきました。

もうパニックですよ笑笑
僕たちの美味いは彼らにとっての美味いではないかもしれない。

何が正解かが本当にわからない。そして言語ができないが故にインサイトを読み取ることができない。

そんな不安を抱えたままオープン初日を迎えることになったのです。

いける!!!!!いけない、、、、。の繰り返しでした笑笑




言語の壁:コミュニケーションが取れない。

出店が決まってからオープンまで期間が短く言語を覚えることができずに韓国に行くことになりました。

二郎系ラーメンと言えば「ニンニク入れますか」のコールでお馴染みですよね!

さあどうしましょう。日本語で行くのか、韓国語で行くのか。

それとも券売機で選択できるようにしてコールを無くすのか。

一番簡単な選択肢はコールを無くすことです。

味も再現できてもそれがもはや正解なのかすらわからない。

接客だって同じです。何がいいのか本当にわからない。

判断に迷いました。

そんな時にYOAKE MIND(弊社の5つ行動指針)の「面白い方へ」が役に立ちました。

一番ワクワクする選択肢は?
面白いと思う選択肢は?と自分たちに問いました。

そしたら僕とタツの答えは一致してました。
合わせるんじゃなくて僕らに合わせてもらおうと笑
オール日本語接客で行こう!そしてラーメンの味は塩っぱいと言われても限りなく日本で提供しているものに近いものを出そうと話し合いました。

僕たちは文化を創るんだと意気込んでました!!!!

ゴールが決まれば後はどうやってそれを実現するかを考えるだけです。

  • 言語がわからないならわかる人を見つけるしかない。

  • 直接指導できないなら要点をまとめて事前に翻訳機を使いながら共有するしかない。

  • ラーメンの味の感想を直接聞けないならアンケート用紙で回答してもらいスキャンして翻訳する。

50人以上にアンケートを実施

できるかできないかで考えるのではなくどうやったらできるかだけを考え行動しづけました。


なんとかなるやろ精神で韓国に飛び込んだ訳ですが、オープン初日の来店者数は28人でした。なんとかなりません。本当に焦りました。ド赤字ですかね、、。

日本のお店だと3時間で100人を超えることが多々ありあす。(12席のお店)

認知が全く取れていなかったのです。



価値観の壁:日本で通用したマーケティングが通用しない。

日本ではグルナビなどの飲食店情報がまとまったサイトがあります。
Twitterでも情報が拡散されます。しかし韓国にはこれら2つがなかったのです。

Instagramは日本同様大半の方が利用していたのですが拡散力はTwitterに劣ります。
どうやって認知を取ろうかばかりが先行していました。

毎日現場に出て考えているとそもそもの価値観が違うのだからマーケティングの手段に拘るのではなくもっと本質を見ないといけないと気づきました。

日本人と韓国人の価値観の違いは言い出せばキリがありません。ご飯を食べ切ることへの価値観の違いや休日に対しての考え方などなど

どっちが正しい正しくないという話ではありませんん。
違いを間違いと捉えては絶対にいけません。
韓国でやるなら韓国の人たちをもっと知らないといけないと気づきました。

それからは夜営業が終わってから韓国の方達と飲みに行き韓国の食文化やみなさんの考え方についてたくさんお話を聞きました。

聞けば聞くほど韓国素敵〜〜!!!!と好き度がアップしていきました笑

小手先のマーケティングだと海外では通用しない。
相手視点に立つためにはまずは相手を知るところから始める必要があります。

僕たちの貫くところと柔軟に受け入れるところのバランスがとても難しかったです!

合わせすぎてもいけないし、貫きすぎてもいけない。
バランスを見つつメリハリを聞かせることがとても大切なんだと身をもって体感できたことは僕の人生においての財産になりました。


グローバルは誰かのローカルってことを忘れてはいけない

ローカライズしていく必要があります。
そこで生活をしながら価値観や文化といった背景を知っていく。
そうしないとその国、その地域の人たちにとっての
美味しいラーメン・いい接客が何かなんてわかるはずがないんです。

知った上で、その国にないものを挑戦することには意味があります。
なぜなら仮説を持って挑戦できるからです!


次回の記事ではこれらの壁に立ち塞がれた中でどうやって乗り越え行列を1か月間で作ったのかについて書きたいと思います!!

本日も最後までお読みいただきありがとうございました!


今後の事業計画と採用について

2024年8月に国内新店舗「限界を超えろ」が千葉県(京成大久保)にオープン
2024年9月にラーメン釘宮(元夢を語れ新潟)統合
2025年1月に韓国に子会社を設立
2025年2月に国内新店舗「限界を超えろ」が千葉県(西千葉)にオープン
2025年4月に韓国店オープン🇰🇷

年内だけでも新規出店が続きます。
それに伴い採用を強化していきます。
海外で働いてみたい方、ラーメンを作りたい方、外食スタートアップで働きたい方、ぜひ一度カジュアルにお話しさせてください。
マネージャー・店長候補・バックオフィス絶賛募集中!
2025年1月に韓国法人を設立を予定しております。
グローバルで働きたい方ぜひお力を貸してください。
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来期も200%以上の成長を実現させていきます。


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