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新しい日本代表のユニフォームコンセプトを勝手に補足する
日本晴れ
2019年11月6日、日本代表の新しいユニフォームが発表されました。
日本代表 2020 新ホームユニフォームを発表 #jfa #daihyo https://t.co/uI0lJgPFnK
— サッカー日本代表 (@jfa_samuraiblue) November 6, 2019
「日本晴れ」をコンセプトにした大胆なデザインです。
twitter上では賛否というか否定的な意見が散見されます。
もちろん好き嫌いは個人の自由なのですが、コンセプトを理解するとこのユニフォームにも愛着が湧いてくるかもしれません。
私はこのコンセプトストーリーがとても気に入りました。
東京オリンピックに向けて
今日10月10日は、1964年東京オリンピックの開会式からちょうど50周年を迎える日となります!#Tokyo1964 pic.twitter.com/H0MK2AsjNt
— Tokyo 2020 (@Tokyo2020jp) October 10, 2014
2年おきにモデルチェンジされる代表ユニフォーム。
今回は2020年に開催される東京オリンピックを意識したコンセプトとなっています。
1964年の東京オリンピック。
大空に浮かぶ五輪の雲。
多くの人に大きな記憶として残っているといいます。
そう、東京オリンピックといえば空。
1964年は高度成長期。
戦後から驚異的な成長と発展を遂げつつあった日本。
当時の日本は大きな希望に包まれていた時代だったのです。
来年再び迎えるオリンピック。
果たして現在希望はあるのか?
閉塞感漂い、必ずしもポジティブではない時代となってしまっている今。
そこで、スポーツを通じてもう一度「希望」をもたらしたい。
今回のユニフォームの大前提は「希望の空」の再現でした。
それぞれの空
空は時間帯や季節はもちろん、同じ人でもその時の気持ちによって見え方を変えるもの。空は人々の心を映す鏡でもある。
朝練に向かう学生が早朝に見上げる朝靄。
将来の夢と現在の不安が詰まった空。
サッカーを始めたばかりの子供たち。
ただただ友達とボールを蹴るのが楽しく。
無心で見上げた澄み切った空。
2011年、なでしこジャパンが成し遂げた世界一。
金の紙吹雪とともに見上げた空。
2018年、サムライブルーが仰ぎ見たロストフの空。
悔しさと新たなる希望をみた空。
人それぞれの空がある。
しかし、見上げる空はひとつだ。
前面にみんなのそれぞれの空を集め、背面には雲ひとつない最高の「日本晴れ」を表現した。
それが今回のユニフォーム。
Art meets Football.アートとフットボールの融合
グローバルアディダス(日本だけじゃなく世界)の2020年ユニフォームデザインコンセプトは「Art meets Football. アートとフットボールの融合」だそうです。
アディダスがサプライする各国代表(日本はじめドイツ、スペイン、ベルギー、スウェーデン、ウェールズなど)がこのコンセプトを基にデザインされています。
日本は日本古来の美術「浮世絵」からヒントを得て、「日本晴れ」がデザインされました。
また落款をイメージしたサインオフ、アンビグラム作家の野村一晟(のむらいっせい)さんとのコラボも楽しいです。
他の代表ユニフォームも楽しみですね。
アディダスジャパンの説明
下記ライブ配信されたアディダスジャパンのコンセプト説明です。
「なんで背番号が赤なの!?」とお思いの方。
オリンピックでメダルを取り、大空にはためく日の丸をイメージしたものだそうです。悪くないでしょ?
わたしは以前は某ユニフォーム販売店に勤めていて、5月の展示会で新ユニフォームのプレゼンを受けていました。上記の動画とほぼ同じ説明でした。
アディダスジャパンの担当さんの熱意あるプレゼンに圧倒されたの覚えています。熱意あるプレゼンを経てデザインを見たからか、そんなに悪いデザインとは思いませんでした。コンセプトが詰まった、かっこいいユニフォームだと思いました。
素敵な思い出を詰め込もう
日本代表のユニフォームはこれまでも奇抜なものが多かったです。
ドーハの時(1993年)やフランスW杯(1998年)の時もその奇抜さに世界中が度肝を抜かれたものです(いまや古着業界では大人気商材です)。
アディダスジャパンがサプライするようになってからも胸の赤ライン(2012年)、背中の円陣(2014年)も他のグローバルアディダスに比べて変わってます。
どんなユニフォームデザインでも好き嫌いはありますよね(笑)
でも後から振り返った時に、このデザインはどの大会で着用したとか、どの選手が活躍したとか記憶が蘇ってきます。
発売時は嫌いでも後から欲しくなるものなんですよね。
東京の空に日の丸を掲げる。
この「日本晴れ」ユニフォームもそんな素敵な思い出が伴うものになればいいなと願っています。
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