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ものの価値は自分で決める

ちょっと自己紹介ですが、わたしはサッカーユニフォームが大好きです。
昨年までサッカーユニフォーム通販会社に勤務もしておりました。
世の中には欲しいユニフォームがたくさんありまして、そのつもりはないのですが所有枚数も多くなってきました(200枚くらい?)。
わたしはサッカーユニフォームを古着屋さんでよく購入します。
特に好むのはアウトレット商品。
汚れだったり、マーキング剥がれなど一癖あるものの、とても安く買えるからです。
今日も町田のヴィンテージスポーツさんに行ってきました。

店内には数百枚ユニフォームがあるのですが、いつきてもワクワクします。
良いユニフォームはたくさんあるのですが、なかなかわたしが欲しいと思う、琴線に触れるユニフォームがありません。

わたしが欲しいと思う基準、いい変えればわたしにとって価値が高いユニフォームとはこうです。
安く珍しく自分が着れるかどうか。

まず安いこと。
限られた予算で購入しなくてはねらないのでどんなに欲しくても高いと感じる物は我慢します。

そして珍しいこと。
珍しいという観点は人にとって違うかもしれませんが、人と被らないとか日本で流通してないとかですかね。
だから現行モデルは買わないことが多いです。それはまだ珍しくないから。欲しい時に買えるものはわたしにとっての価値ではないのかもしれません。

あとは自分が着れるかどうか。
わたしはユニフォームを飾って愛でるのではなく、着ることで満足感を得ています。
これもわたしなりの価値かもしれません。
だから186cmのわたしが着れるものは限られてます(特に古着となればなおのこと、通常のアパレルでも苦労する笑)。

同じ時間帯に大学生くらいの三人組が入店してきました。
「うぉ!カッコいい!」
沢山のユニフォームを見てテンションが上がってます。サッカーが好きでユニフォームを買いに来たのでしょう。
わかる、わかるぞ!
この喜びは何物にも代えがたい!
彼らのテンションが最高潮に上がったのはユベントスのディバラのマーキング入りユニフォームを手にした時でした。
彼らの会話では「ヤバイ!」が連発されてます。

その時わたしはこう思いました。
確かにディバラはいい選手だし、実力もあり活躍してるし、だからそのユニフォームはカッコいい。
でもいまのわたしは買わないかな。
理由は珍しくないから。
ディバラはまだまだこれから活躍して記憶に残る選手になるだろうし。
わたしの「珍しい」という観点には若干のノスタルジーも含まれているのでしょう。

そしてこの日わたしが買ったのはこれです。

薄汚れたリーグユナイテッドのユニフォーム。2000-2002シーズン、マーク・ヴイドゥーカのマーキング入りだ。

この時期のリーズにはヴィドゥーカをはじめ、ハリー・キューウェル、リー・ボウヤー、リオ・ファーディナンド、アラン・スミス、イアン・ハート、デイヴィッド・バッティなどなど、錚々たる"荒くれ"メンバーでした。
プレミアリーグのオフィシャルマーキング、かつ袖のリーグパッチもついている。
私の好きな"昔のプレミアリーグ"を思い起こさせるには十分なユニフォーム。
シャツはよく見ると汚れている。
それでもこれがほいいと思いました。
これくらいの汚れではわたしの思い出は汚されないからです

しかし流石にこれは少し手を入れないと人前では着れないですね。
洗って、染み抜きなど色移りをとる。
できるかどうかはわかりません。
でもその手間を上乗せしてもわたしにとっては買う価値のあるものだったのです。
他人が見向きもしないものを手に入れたという謎の優越感!(ニヤリ)

それでいいと思うんです。
そのユニフォームが欲しいかどうかはその人の好みですし、その人の価値観だから。
汚れていても私の見つけたヴィドゥーカのユニフォームは買う価値のあるものだと言えます。
彼らのディバラかわたしのヴィドゥーカか。
ちなみにディバラのユニフォームは10999円(Sサイズ)でわたしのヴィドゥーカは1900円(Lサイズ)でした。
(わたしだって予算があればディバラも欲しかったが)

さて重曹と洗剤で汚れ落としにチャレンジします。
そのシャツが再び純白さを取り戻して人前に出ることができるのか?
その過程もこのユニフォームの大切な価値です。


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