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忙しい人が音声で情報収集を行うべき3つの理由

ぼくが暮らすアメリカは、音声配信の先進国です。

若い人を中心に、ポッドキャストが生活に浸透しています。ぼくも、かれこれ10年以上、英語のポッドキャストを愛聴し続けています。

記者という仕事柄、世の中の動きに敏感でなければならない。情報収集が仕事みたいなものです。もちろん、文字や映像でも情報を入れますけど、今や音声も欠かせなくなっています。

日本でも、ようやく音声配信が注目され出したようなので、もっと活用する人が増えてほしいと思い、音声が情報収集に優れている3つの点をまとめました。

1. 「ながら」聴きができる

音だけだと、他の作業をしながらでも、楽しむことができます。

ぼくは、運転する時やジョギング中、掃除や料理など家事をしている時は、常にiPhoneと連携させたAirPodsでポッドキャストを聞いています。

さらに、子供を寝かしつけている間も、暗い部屋で横になりながら、こっそり聴いています。画面がいらないので、息子を起こしてしまう心配もありません。

忙しいビジネスパーソンや、家事や子育てに追われて自分の時間がとれないという人は、ぜひワイヤレスのヘッドフォンと音声配信で隙間時間を活用してみてください。

2. 速さをコントロールできる

多くの音声配信アプリでは、再生スピードをコントロールすることができます。

ぼくは、Appleの純正アプリを使って、1.5〜2倍速で聴いています。これは、2時間分の情報を、1時間で聴けてしまうということです。

大量の番組をフォローしている記者としては、大変ありがたい機能です。(それでも、聴ききれてはいませんが。)

加えて、30秒の早送り、15秒の巻き戻しボタンもついています。英語のポッドキャスト番組は広告が埋め込まれていることが多いですが、簡単にスキップすることができます。

3. ドラマ並みにハマる

音声配信が黎明期の日本では、まだ当てはまりづらいかもしれませんが、英語では「こんなに面白い、タメになるのに無料でいいの!?」とびっくりするような番組がいくつもあります。

ポッドキャストには、大きく分けて3つのスタイルがあります。

1つ目が、ホスト役が一人で話し続けるもの。専門家や話の面白い人が、一人でトークをします。Voicyやstand.fmなどでも、多くがこのスタイルです。

2つ目が、対話やインタビュー形式のもの。ホスト役がゲストを呼んで、専門家の話を聞いたり、語り合ったりします。ラジオ番組では一般的なスタイルです。

そして、3つ目が、ストーリー性があるもの。アメリカでは、ここ数年で、このスタイルが一気にブームになりました。

フィクションであれ、ノンフィクションであれ、映画やドラマのような物語仕立てになっていて、聴いていると、ハラハラドキドキさせられます。言葉の表現や肉声、音楽などを駆使して、頭の中で情景がイメージできるような工夫が凝らされています。

この代表例が、ポッドキャストの可能性を一気に広げ、人気に火をつけたと言われる「Serial」という調査報道番組です。

2014年に配信されたシーズン1では、18歳の女子高生が殺された実際にあった事件の真相に迫りました。プロのジャーナリストが、事件に関わるあらゆる人物に取材をして、証拠を調べあげた内容を、12のエピソードにまとめています。

「一体、誰が嘘をついているのか?」など疑問が次々に湧いてきて、先が知りたくてたまらなくなります。ぼくは、一気に聴いてしまい、寝不足になりました。配信から約1年半で、8000万以上のダウンロードを記録しました。

制作に協力した、有名なラジオプロデューサーのアイラ・グラス氏は次のように魅力を語っています。

HBOやネットフリックスのシリーズものを見ているのと、同じ体験をしてもらいたい。登場人物に夢中になったり、回が進むごとに新事実が明らかになったり。でも、話は事実であり、映像もない。『ハウス・オブ・カード 野望の階段』のようだけど、運転しながら楽しめる。

こうした番組は、長年ラジオなどに関わってきたプロたちが制作に携わり、企画や取材、編集、録音に、とてつもない手間とお金をかけています。市場が大きく、広告がつくからこそ成立します。

他にも、あらゆる分野で無料とは思えないクオリティの番組が、英語ではたくさん配信されています。英語を勉強している方は、ぜひこちらをクリックして、興味あるトピックの人気番組を聞いてみてください。音声配信の可能性を感じられるはずです。

まさに、ポッドキャストも、英語ができると人生が楽しくなる一つの例です。

最後に

宣伝になりますが、ぼくも日本語で音声配信を始めました。

すでに持っている英語力を、会話や仕事、人脈づくりなどで最大限に生かす方法を紹介しています。

外国人と交流したい、仕事で対等に渡り合いたい、留学・駐在生活を充実させたい、海外に飛び出したいと思っている方は、ぜひお聴きください。

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