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コーチングコラム:夏の大会に見る地域移行の是非

先日茅ヶ崎市内で行われた総合体育大会、いわゆる夏の大会で外部指導員として関わる学校の試合等を観戦しました。結果は望ましいものにはなりませんでしたが、それ以上に選手達の頑張る姿や普段は見づらい緊張感のある中での戦い、しびれる展開を通して様々な気付きを得ることができました。

地域移行の是非を考えるー

今回、外部指導員の立場でいくつかの学校部活動の環境を目の当たりにし、その中で集大成と言える公式戦を数試合見てみて、改めて『部活動地域移行』への考えを整理する機会となりました。

私の意見としては、『地域移行』に対して賛成です。
その理由をいくつかピックアップしていきたいと思います。

成長・育成の観点ー

まず、部活動を地域に移行する上でどんなメリットがあるのか?
ひとつは、専門的及び継続的な指導環境が必要であり、確保することができます。
先生の異動によって方針が変わったり、会議等で顧問が不在の状態でのトレーニングというこを改善出来ます。

最近、良く『自主性を育む』という事で顧問がいない中で生徒達でトレーニングを行う様子を見掛けます。

私自身は基本的にGKのトレーニングをメインとするので、言及したりはしませんが、やはりトレーニングの内容が同じであったり、技術的なトレーニングが主で、戦術的なスキルを向上させるようなアプローチが少ないように見受けられます。
それは、先の夏の大会でもベスト4の戦いではありましたが、その内容はあまり戦術的なアプローチがあるようには見えませんでした。

やはり、育成年代の多くの能力を吸収、獲得することが可能な年代において、これらの指導現場の環境を「部活動だから」という言葉で片付けてはいけませんし、『生涯スポーツ』を掲げるのであれば、スポーツの本質にもしっかりと触れる機会を作らなければならないと考えます。

また、先生の中にも『自分自身でチームを見たい』というのであれば、そうした指導方法の是正や環境改善においては、第三者機関もしくは管理を行う体制も必要になってくると思います。

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