「恋」に至る病︰坂本選手のトラブルを考える

はじめに

Twitterのトレンドに「けつあな確定」という不穏な文字列があったので驚いてその理由を調べた。

そしたら、上のニュースが出てきた。
野球選手とはいえ、ただの一人の青年のくだらない女性トラブルの話なのだが、この「けつあな確定」という最高に不潔で、最高にキャッチーな文字列のおかげでかなりの速度をもって拡散された感がある。

僕らの倫理はいま、どんな感じなのか

こういうニュースを見ると度々思うことがある。
それは「僕らの倫理観は今、どんな感じ?」ということだ。

例えば、これが「じゃあ、結婚はしないけど産んでいいよ」と相手の女性に言ったとする。
「わかっていると思うけど、俺は他の女もいるから文句言うなよ」とも。いわゆる隠し子ってやつだ。

「そんなの考えられない!」と健全な現代人は言いそう。
「ちゃんと奥さんも、子供も大切にすべき!」みたいな教科書的な意見を平然と並べ立てそうな感じがする。
無論、それができるならやってもらった方がいいと思うのだけれど、できないからこういう問題がおこっているのでは?と問いたくなる。あえて主語を大きくとって「自由とは?」と詰め寄りたくなる。

こういう「隠し子がいた!」みたいな話は別に珍しい話じゃないと思う。
志村けんにはも隠し子がいたそうだし、北野武は本妻との間に子供はいるけど、ほとんど会ったことがないそうで、今では愛人と事務所を作ったりしている。
実体験としても、スナックとかに行って苦労の多そうなママと話すと
「ダメな男でね、だから私が一人で子供育てたわよ」みたいな話は結構聞く。

セーフではないにせよ、数十年前はこういうのは「まあ、そういう人もいるのか」くらいの問題だったような気がする。
そもそもコンドームが発達して、ほぼ完璧に避妊ができるという状況になったのもごく最近だし、恋愛してれば子供が産まれるのは当然だったのかもしれない。

A子はなぜそんなことをしたのか

こういう記事はだいたい「女性は無理やり関係を強いられていた」みたいな書きぶりになる。
きっちり避妊しなかったのは良くないけど、それ以外の「ハードなプレイをさせられていた」みたいなことは言わなくていいやろ、と思う。
何事も後から文句を言うのはフェアじゃない。
なので「えずくようなフェラしなければいいじゃん」「アナルファックさせなければいいじゃん」と思ってしまう。

断れない雰囲気で・・・、ってのがあるんだろうけどやっぱり「断ったらもう会ってもらえないかも」という気づきがあったのだと思う。望む関係にはなれないな、という気づきが。

「気づいてたなら、手を引かなくちゃ」と言いたい。
それは残酷だし、勝手な意見だと思いつつも「きっちり線引きできなかった君も悪いで!」と思ってしまう。

そして妊娠の報告を録音して行った時点で、坂本以外の男からも「ないわ、この女」と思われてオシマイ。金欲しさに近づいていた、とか色々言われることでしょう。

恋愛は依存しちゃうもの

これが薬物だったらどうだろう。
「LSDが欲しくて色々尽くして来たけど、結局くれなくなったからキレた」みたいな話だったら誰も同情してくれない。

けれど、恋愛だと周りが同情し、共感し、見ず知らずの他人までもが坂本を糾弾する。

どちらも考えれば「勝手に依存症になってるだけじゃん」と言われれば同じことなのに、なぜか差分がある。

こういう糞つまらないスキャンダルを見てあ~だこ~だ言っても、悲しいだけだ。
けれど、一つ勉強になることと言えば「恋愛は病気。だから自分もこじらせないようにしないと」と思うことかな。

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