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英語が話せない大学4年のヨーロッパ剣道一人旅part3

ベルギー ブリュッセル編

ドイツのデュッセルドルフからベルギーのブリュッセルに向かいます。デュッセルドルフでお世話になったご家族に早朝も送迎をしてもらい、別れを告げて電車に乗り込みました。6時58分発の電車で一度ケルンで乗り換え、ブリュッセルに9時35分に到着しました。(同じ時刻ではありませんがイメージとして載せました)

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この日はパリ大会でアポイントを取った若駒剣士会で稽古を行う予定でした。16時から稽古開始なので午前中はブリュッセルの街並みを観光することにしました。

まず荷物が邪魔だったので、予約していたドミトリーホテルに荷物を置くことにしました。受付を終えてbagged roomに荷物を入れようと思いましたが、南京錠を持っていないと盗難されると言われ、4ユーロで購入。初めての共同のホテルなので緊張しましたが、見慣れた光景でした。それは大学の寮で過ごしているような二段ベットが並んでいるだけなので、意外と外国人ばかりいる部屋でも何故か落ち着きました。

さて外に出て名物と言われればベルギーワッフルです。人気のワッフル店を探して食べたのですが、これがとてもおいしかったです。

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一番感動したものがサン・ミッシェル大聖堂のステンドグラスでした。下の写真の建物はブラハント公「アンリ1世」の要請により、13世紀初期から約300年という長い年月をかけて完成されたものです。

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ステンドグラス綺麗すぎやしませんか…これは16世紀に造られた窓と17世紀に造られたバロック様式の説教壇になります。ここに来て宗教の力を身をもって知り、宗教間の戦争が絶えなかった理由がなんとなくわかってきました。

午後になり道場の場所を間違えていまい、道場の方に車で迎えに来てもらいました。(大変ご迷惑をおかけしました。)道場は大学の体育館ということもあり、とても綺麗な床でヨーロッパ回ってきた中で一番良かったです。また子供が多くおそらく20人以上の少年少女剣士がいたと思います。2時間ほど汗を流し終わった後、館長に「明日は時間あるかい?」と尋ねられ「午前中なら空いています」と答えると、朝7時から稽古を行うことになりました。(午後はアムステルダムに行きます)

翌朝は宿泊地に車で迎えに来てくださって2回目の稽古に行きました。1時間程度の稽古でしたが、ナショナルチームの方々もいらっしゃって、大変有意義な稽古で楽しかったです。(稽古が終わっても日が出ていない)

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オランダ アムステルダム・ロッテルダム編

ここまでで長距離高速バスを多用してきた私は、少し余裕を持っていました。しかし、高速バス乗車場が広い駅にあり、バス乗車に近い出口がどこかわからなくなりました。さらにお腹も痛くなり、トイレに1ユーロ払い、自分の勘を頼りに走っていき、ギリギリつきました。(勘は最強です)

ここで少しバスのチケット予約方法を皆様にお見せします。私は複数のバス会社から一番安いバスを選び、アプリでチケットを取りました。大手はFlix Busという会社ですが、BlaBlaBusという会社の方が安いので多用しました。(サービスは悪い、遅刻する、運転手は勝手にサービスエリア寄る)

おすすめはFlix Busです。

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昼にブリュッセルを高速バスで出発して、夕方にアムステルダムでお世話になるご家族の家に到着しました。剣道一家のご家族で、そこに5日間お邪魔させていただき、とても感謝しています。またパリ大会で出会った日本人女性の剣士の方が、アムステルダムの剣道家に聞いてくださり、泊まることができました。初日は久々の和食に感動し、ご馳走になりました。また日本食が世界の食べ物の中でも一番美味しいと感じる1日でした。

2日目は夜にロッテルダムで稽古があるというので、それまでは観光の時間にしようと思いました。電車でアムステルダムからロッテルダムまでは1時間半ほどです。駅に到着し、コインロッカーに荷物を預けようと思ったのですが、竹刀が入らないサイズだし値段も高いので預けることは諦めました。

美術館に行けば防具と竹刀を預けて身軽に歩けるのでは?と考えてマウリッツハイス美術館に向かいました。ここにはかの有名なフェルメール作「真珠の耳飾りの少女」が所蔵しており、この作品は大好きな作品の一つなので、テンションが上がりました。

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ここで警備員に竹刀と防具袋を持っている僕を怪しく思ったのか声を掛けられ、すぐに入らせてくれませんでした。しかし数分本部と話し合ったのでしょう、(僕はまた懸命に説明しましたが、やはり剣道を理解してもらうことは難しい)快く入館を許してくれました。

さて、本日のメインは剣道です。ロッテルダムの道場は駅から電車で15分であるが街並みを見たかったので徒歩で30分ほど歩くことにしました。この地域は第2次世界大戦後にほぼ完全に再建され、大胆でモダンな建築物が多くあり楽しかったです。

早く着いてしまい、迷っていると、防具をもった人が来てくれて案内してもらいました。先に着替え防具を出すと、感激した様子で「その防具は美しいね」と言ってもらいました。海外の剣士はあまりすぐには防具を購入しづらいようです。今ある防具を大切に長く使いたいと思えた瞬間でした。

20人以上集まり稽古をして、現オランダ監督が指揮、指導していただいてとてもわかりやすかったです。的確にアドバイスをして、合間に笑いを入れるような指導で、このような指導者はあまり日本にいないなと感じたところでした。

稽古が終わって隣のバーが併設されているので、そこでみんなと団欒し集合写真を撮って帰りました。その時の写真↓

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3日目は念願であったファン・ゴッホ美術館へ行くことにした。ここにはゴッホの作品を中心とした美術館で、個人的に好な画家なのでとても楽しめました。ゴッホは日本画に影響を受けた印象派の画家で浮世絵を模写したものを展示してあり、日本人として嬉しかったです!

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この後は稽古2回と観光を思う存分してオランダを満喫したのでありました。一番ヨーロッパ旅行の中で滞在が長かった分、いい思い出がたくさんできました。(チーズ、サーモンがうまい。風景が綺麗。人が優しい。)

洋服店を眺めながらぶらぶら歩いていると、剣道具がディスプレイされていました。店長が不在で理由は聞けませんでしたが、日本文化に興味があるようでした。

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最後にホームステイをさせていただいたご家族に感謝を伝えイギリスへ向かいました。

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次回、英国と旅の感想を添えてこのシリーズは終わりになります。最後までどうぞお付き合いください!!

ちなみに僕がゴッホがもっと好きになった本が原田マハさんの「たゆたえども沈まず」というゴッホと弟テオの感動のストーリーです。是非読んでみてください。


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