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#150 【人生観】学ぶ人を決めるのは自分!映画『カンフー・パンダ』に学んだ師弟の絆と信頼関係

『カンフー・パンダ』

公開開始:2008年
制作会社:ドリームワークス・アニメーション

■あらすじ

擬人化された動物たちが登場し、様々な動物が自身の特徴にあわせたカンフーを磨いています。
そのなかで、カンフーの実力も人徳も兼ね揃えた存在は、尊敬と敬意を持って”マスター”と呼ばれていました。
そんなカンフー・マスターに守られた古代中国の町が舞台です。

一方、主人公パンダ・ポーは、ラーメン屋の一人息子であり、カンフーに似合わない体格の持ち主。
幼い頃からカンフー・マスターに憧れつつ、実家のラーメン屋を手伝っていました。

山奥にある地「平和の谷」に住む動物たち。
その中央にある翡翠城には、『読めば史上最強の”龍の戦士”になれる巻物』が守られていました。
その巻物を巡って、戦いが繰り広げられます。


■伝説の”龍の戦士”

シーフー老師(レッサーパンダ)の弟子たちの、マスター・タイガー、マスター・ヘビ、マスター・モンキー、マスター・カマキリ、マスター・ツルというとくに実力のあるカンフー・マスターのだれかがその巻物を継承するはずでした。
多くの耳目が集まる中、だれも予想していなかったパンダのポーが伝説の”龍の戦士”に選ばれました。

本当の”龍の戦士”になるための厳しい修行が開始します。
カンフーに憧れつつも、ポーにとって修行は心身ともに辛く厳しいだけの毎日。


シーフー老師の師匠であるウーグウェイ導師(カメ)は、
「心から望んで信じてやり、育ててやればよい。信じるのが大事」
とシーフー老師を諭します。

シーフー老師は葛藤の末、『読めば史上最強の”龍の戦士”になれる巻物』をポーに託しました。


そこには驚愕の事実が!!!


落胆するポーをよそに、平和の谷に大きな脅威が迫ります。
人々を守るために、カンフー・マスターが奮闘します。

落胆するポーの背中を押したのは、意外な人物(動物)でした。
ラーメン屋の店長であり、ポーの父親(ガチョウ)でした。
(※パンダの父親がガチョウという謎は、本作のお楽しみに。続編の『カンフー・パンダ2』では親子の絆が描かれます)

実家のラーメンには秘密の材料が「実はない」ことを明かします。
美味しいラーメンに必要なのは、秘密の素材やレシピではなく、「自分が特別だ」と信じることが大事なのだという父の言葉。

そして、『龍の巻物』に隠されていた秘密の意味に気づきました。


■誰にでもふさわしい場所がある。その場所を決めるのは自分次第。

当初、”龍の戦士”に選ばれたものの、自分の居場所かわからないことを苦悩するポー。
シーフー老師やほかのカンフー・マスターが自分を追い出すような厳しい修行を課せられる中、厳しさや冷酷さの奥にある愛情と信頼に気づきました。

自分にとってふさわしいか場所かどうかを決めることを他人や環境に委ねているうちは成長することができません。
その場所にいることを自分で決めて、そこにふさわしい自分になるために成長し続けるための修行が不可欠です。


■結果の原因は、蒔いた種にある。咲かせたい花を変えるには、蒔く種を変えるしかない。

ポーの指導に苦悩するシーフー老師に対して、師匠のウーグウェイ導師が桃の木の下で諭すシーンが好きです。

支配することができないものもある。
支配できるというのは幻想。
桃の木を望むときに花を咲かせたり、実を成らせることはできません。

どれだけ望んだとしても、桃の種を植えていたら成るのは、りんごやみかんではなく桃の木です。

基本的に、主人公はポーであり、その師匠がシーフー老師です。
しかし、そのシーフー老師もまた師匠のウーグウェイ導師から学び成長していきます。


<弟子は師匠から学ぶ>
<学んだことが受け継がれていく>
ということが、ユーモアかつ壮大なアニメーションで描かれていきます。


その他の映画やマンガの作品にも、多くの師弟関係が登場します。
・オビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカー(『スター・ウォーズ』シリーズ)
・亀仙人と孫悟空(『ドラゴンボール』(DRAGON BALL))
・シルバーズ・レイリーとモンキー・D・ルフィ(『ONEPIECE』)
・自来也とうずまきナルト(『NARUTO』)

挙げはじめたらキリがありません。
受け継がれていく意思や信条、信念があるのは、王道中の王道かもしれません。
みなさんにとって、いちばん記憶に残っている師弟関係ってだれとだれなんでしょう?

■個人的に好きなキャラクター:マスター・モンキー

作中のポーは別として、個人的に好きなキャラクターがマスター・モンキーです。

というのも、英語の声優を務めているのが、ジャッキー・チェンでした。
そして、日本語吹き替え版では、ジャッキー専属の吹き替え声優である石丸博也さんが務めていました。

カンフーもコメディも最高なジャッキーの声。
マスター・モンキーの戦い方やポーとのじゃれ合い方がジャッキー・チェンそのものに見えてきます(笑)


■さいごに

本シリーズには、続編が『カンフー・パンダ2』『カンフー・パンダ3』まであります。
どれもアクション、コメディ、ヒューマンドラマなどの要素がたっぷりです。

ほっこりしたいときや笑いたいとき、アクションを気楽に楽しみたいとき、気分転換したいとき、師弟関係や親子関係の在り方を学びたいときにオススメの作品です。

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