【シティリーグ準優勝】アルセウスデッキの変遷、今後を考える

以前までは戦果を残した時にnoteを書くこととしていたが、今回はシティ優勝以上の成果は出していないもののnoteの記事を久しぶりに執筆することとした。理由としては、
1)Dレギュレーションが存在している時からアルセウスデッキを握り続け、そのまとめを自分用に書きたくなった。
2)シティ優勝こそ逃したが、準優勝はしたしあまり卑屈になりすぎても良く無いかなと思った。
3)CL愛知直前だし割と多くの人が見てくれそう
4)タイピング練習したい
といった複数の要因が重なったことにある。

アルセウスVstarを軸にしたデッキの人気は根強く、何と組み合わせてもそこそこデッキとしては機能するし、Vstarパワーの存在によりCLのような連戦を重ねる大会に向いている。本稿はそんなアルセウスの強みを期間ごとに分析しつつ、実際に筆者が用いたデッキを紹介していきたい。そして、今後メタゲームが変遷して行った際にも振り返りやすくし、どんなアルセウスを用いたデッキがありえるかを考えやすくすることを目的とする。

過去の戦績としては、
2022 CL横浜 Day1 7-2 ,Day2 3-2
2022 CL京都 Day1 5-3
2022 シティS2 予選4-1 TOP8
2023 シティS3 予選5-0 準優勝
となっている。これら4大会を基軸としながら、当時の環境及びアルセウスデッキの立ち位置について振り返っていきたい。また、最後に現環境のアルセウスデッキについて少しだけ考えて終わりとしたい。
本稿がCL愛知出場者、あるいはその後の大会にでる人たちの参考になれば幸いである。

1.2022 CL横浜 Day1 7-2 ,Day2 3-2

当時は裏工作のインテレオンをお供に添えたパルキアVstarが環境を牛耳っていた。そこに新弾からギラティナVstarのデッキ、及びロストを利用したヤミラミやウッウ、かがやくリザードンなどでサイドを優位に進めていくロストバレットと呼ばれる形が流行して行った。
アルセウスデッキは環境の中ではパルキアと同じく裏工作ラインをいれた形や、ビーダルを主軸としたアルセウス単と呼ばれる形と、ロストを溜めずにギラティナへと加速するアルセウスギラティナという形の二つが主流になって行った。

アルセウス単については、
1)ポケモンを並べる要求が若干高い
2)ビッパや裏工作ラインを並べても、環境主流であるパルキアデッキから飛んでくる月光手裏剣によりベンチが悲しくなる。対してこちらは月光手裏剣を打ちにくい
という問題を孕んでいた。

そこで筆者はアルセウスギラティナの形をとることとした。また、当時は夏のWCSの影響からか、空を飛ぶピカチュウを入れたアルギラ空ピカビーダルのような形も多かったが、
1) 空を飛ぶピカチュウがいなくてもパルキアには有利を取れる
2)ビーダルがたたない
3)当時流行っていたレジデッキに対しても空ピカで殴り続けるとレジアイスが厳しい
という点から、1,2)を不採用とし余った枠に回復アイテムを入れたことで、非エクに対しては怪しい缶詰で1ターンもらう格好とした。また、ガラルジグザグマも入れることで先攻のバリューをより確実なものとし、後攻をとったときは置くシステムがいないことから、ベンチを並べすぎないことで環境に対するケアを可能とした。



実際の対戦

  1. ○アルセウスキュレム:穴抜けベルトジグザグマからサイドテンポとって勝ち

  2. ×ディアルガ:マリィ雪道連打するも揃えられる

  3. ×ディアルガ:マリィ雪道打つも先2クロススイッチャーから裏のエネついたアルセウスを取るカードを揃えられる。なんでや。1-2心がしんどい。

  4. ○パルキア: 後1手張りできないが、相手がスタジアム全部落としてくれたから雪道によりスターポータル止まり、相手のエネが足らず勝ち

  5. ○ロスバレ:こちらサイド3のときに雪道はったおかげでかがリザが起動せず、投了もらう。

  6. ○パルキア:相手先1でパルキア出せず。こちらも後1気合のナイトアセットからアルセウス引けて、テンポとって勝ち。

  7. ○パルキア:こちら先攻。お互い順当に回ればこちらが若干有利なので勝ち。

  8. ○ゾロアークVstar:こちら先攻。相手後1で手札1枚だったので先2雪道貼ったら案の定ゾロアークの上だけ持ってた。殴り切って勝ち。

  9. ○ダークライ:相手バケッチャ手張りで先1エンド。そのまま殴り切って勝ち。ちょっぴり安堵。

  10. ×レジギガス:順当にまわられて負け。こっちもロストシティから頑張りはしたが、相手の回収ネットの使い方がうまかった。

  11. ○パルキア:相手先1でバトルVIPパス200枚くらい打ったような完璧な盤面を揃える。気合の後1雪道マリィしたら相手の手札がエネでつまっていたらしい。

  12. ○ヒスイウィンディ:ここにきてはっぽうやぶれですか。。!

  13. ×ロスバレ:最後タフネスマントつけたかがりざが越えられなかった

  14. ○アルギラ:相手後1ビッパエンド。先2勝ち

所感:
回復手段はえらい。ディアルガはきらい。
安定性はある。ビッパはなくてもなんとかなる。
ギラティナが280出せるから偉い

2.CL京都 Day1 5-3

このとき新弾パラダイムトリガーが発売され、世の中は大ルギア環境となっていった。ルギアとロストバレット、そしてミュウが世界の大きなシェアとなっていった。従来のアルセウス〇〇というタイプは、
1)先攻とったルギアに逆立しても勝てない
2)後攻取ったルギアには逆立ちしないと勝てない
3)ミュウも厳しい

という問題点があった。そこで筆者もアルセウスを捨ててルギアでCLに行こうとしたが、友人のロスバレに勝ちきれず、またアーケオスをトラッシュに落とすことが私の右手では不可能だったためルギアと決別した。
課題1~2を克服する際、外国のCLに相当する大会で、有名なプレイヤーがイベルタルコントロールで好成績をおさめていたことに着目した。しかし日本では時間の制約もあり、ルギア相手にコントロールすることは現実的ではない。
そこで、殴るプランのあるアルセウスをデッキに組み込み、アルセウスイベルタルコントロールという形に海外のデッキをアレンジすることとした。
アルセウスを入れた理由は、イベルタルコントロールで勝てない相手、特にロスバレに強く出られる点である。イベルタルとアルセウスが互いに相性補完の関係にあり、広い相手をみる構築となった。

カビゴンやイベルタルがHP110を上回っているのも、ロストに強く好印象である。

CL京都:イベルタル頑張れ

実際の対戦(簡略版)

  1. ○ロストギラティナ:雪道マリィで相手の手札事故り勝ち

  2. ○ミュウ:相手後1盤面にデオキシスのみでエンド。勝ち。

  3. ○ルギア:相手のエネ全部破壊して勝ち。

  4. ○レジギガス:雪道割れないVSレジ揃わないの消耗戦。お互い揃った後はチェレンで細かい打点消しながら勝ち。

  5. ×ミュウ:何もできませんでした。。。!

  6. ○白馬パルキア:お互い譲らないいい勝負。最後相手のつつじ返しでボス+エネのセットを引きギリギリ勝利。

  7. ×ミュウ:何もできませんでした。。。!

  8. ×アルジュラ:後攻だったのでまずもうきついし、アルセウスの上どうあがいても引けなかった。

所感:
回復手段はえらい。ミュウはきらい。
安定性はある。ロスト系統には相当強い。


3.2022 シティS2 予選4-1 TOP8

環境としての変動はなし。気持ちレジが増えたか。。?という程度。
そのため持ち込みデッキに変更はしなかった。
ただ、CLでミュウに2敗(しかも先1ウッウロボで裏だったら何もできなさそうなハンドから)だったのに腹が立ったので、鬼のドラピオン2枚採用とした。


S2:魂をドラピオンに売った

実際の対戦(簡略版)

  1. ×ロスバレ:何もできなかった。多分今日はそういう日だと悟った。

  2. ○ソルルナ:最後負けかけたが、超エネ1枚分の打点が足らなくなり勝ち。

  3. ○ロスバレ:チェレンで相手の打点全部回収して勝ち

  4. ○ドガスダイナ:相手がダイナへの手張りが間に合わなくて勝ち。

  5. ○ロストギラティナ:相手のギラティナ着地が遅くなったおかげで助かった。苦手対面だがマリィのおかげでギリギリ拾えたという印象。

  6. (決勝T1)×ルギア:初手にエネ引きすぎて、最後エネなくなって殴りきれず負け

所感:
回復手段はえらい。ミュウへのヘイト溜めすぎたら目の前に出てこなくなった。さすが幻のポケモン。
ギラティナへの苦手意識は依然としてある。
エネの枚数管理ができなかった自分は弱い。

 

旧レギュレーションの話が終わり、レギュレーション変更を迎える。そこから先の話は有料にしていただければと思う。ここまで読んでいただいたみなさまに感謝するとともに、投げ銭感覚で募金しつつ現代の話も覗いて行っていただければ幸いである。

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