ロングメインの自分がエリートレースに出るにあたり、知っていったこと
幸いにも、自分が所属するSUNNY FISHや、仲良くしてくてる友人にもエリート選手や経験者が多いため、色々と教えてもらいました。これからロングの人も挑戦する人がいたらいいなと思い書いてみました。
エントリー時に認定記録会のタイムが必要
エントリー出場基準タイム
スイム400m×2+ラン5,000m【男子33分00秒、女子37分30秒】
スイム400m×2+ラン3,000m【男子21分52秒、女子24分28秒】
オフ明けの秋口くらいから認定の準備を始め、1~2月下旬くらいで認定記録会にでるのがエリート選手が多い印象です。今はラン3000mのフォーマットが主流です。ランで10分20秒。スイムで5分20秒。くらいが目安になります。日本選手権に出場するには上位6位入賞+日本選手権の基準タイムの突破が必要です。男子:スイム04:38.30、ラン09:40.92。
捌けるシューズ/着れる水着が決まっています
認定記録会のスイムは【FINA承認】マークが必要です。ランは日本陸連 WA規則に則っています。厚底カーボンは全般的にダメですが、ターサーもダメだったり、HOKAが良かったり調べてみないと使えるかどうか全然わかりません笑。ドラゴンフライが人気ですが、ほとんど手に入らないので、別のスパイクを使っている方も多いです。僕はNIKE ZOOM STREAK LT4をなんとかメルカリで探し出し購入しました。足の裏全体が靴ずれ状態になり、私レベルがとても扱える代物ではありませんでした。
cf 使えるシューズリスト
ヴェイパーフライみたいな水着が存在する
すんごい速い水着があります。値段は29000円くらい...。認定にそこまで金額を払うかは、ご自分の泳力次第?私は...払いました。笑 結構硬いパンツが多い中、これは割と柔らかくて人気だそう。
集団スイムの難易度は異常
スイムはスタートダッシュをする
まず、スタートは狭〜い狭〜いスペースに横並びの超過密スタイルで一斉スタートします。一度人の後方についてしまうと後々追い抜かすのが大変なので、最初はダッシュして極力先行したいところです。ただ、みんなダッシュするからバトルの激しさがロングとは段違い。後頭部に飛来する拳の重さも量もすごい。バタ足で視界も真っ白。うまい人は外側からダッシュが落ち着いた時にぬけて行ってました。
ファーストブイは内側を死守する
集団の外側を泳いでいる場合、ブイまでには内側にポジションを変えていくといいと思います。ブイの外側はかなりロスします。ペースがいっぱいいっぱいだとブイで遅れてしまいそうです。僕はこれで逆に飛び出すことに成功しました。
ヘッドアップして確認するのは前の人より、前の前の人たち
ブイを確認するよりも今泳いでる集団が中切れしていないか、まめにチェックしないと気がつくと先行されていたりするので、前を泳いでる人の前が空いていないかみておく必要があると思います。
これ以外にもスイムテクニックはいっぱいあると思いますが、最低限この辺は抑えておいた方が良いと思いました。
スイムアップからバイク乗るまでが超超超重要
ロングだとスイムアップで心拍落とそ〜ってなりますが、スプリントは急いだ方がいいです。今回は40秒離されたら無理だということを学習しました。360W平均でプルスウルトラしても、酸素音速肉弾頭を展開しても7kmでは差が少ししか縮まらず断念しました。レースは残念ながらここで決まってしまいます...。バイクは最初とにかくシューズも履かず踏めるだけ踏んで前の人に追いつきたいところです。何がなんでも集団は逃しちゃいけないです。
ゼッケンはウェアの中に入れておくのはダメ
ルール的にダメです。ウェットスーツの中に入れておくのはOKで、ウェアの中はNGです。僕は知らずにやってしまい、注意を受けました。
パックの回し方
基本2列で、反時計回りにグルグルとローテーションしています。右列の先頭が1番がんばるところ。先頭が左によけていったら自分の番。頑張って踏んで左に避けます。避けないとずーっと自分のターンです。ロングをやってるとドラフティングの距離感が結構遠いのですが、かなりすれすれまでホイールを近づけてないと集団全体の空気抵抗が増すので後ろの人のために、前との差は極限まで近づけるのが優しさだと思います。
ウェアはゼロディがイケてる
スイムが速いそうです。1着目なので差が分かりませんが、着用してみて、生地が柔らかく、走りやすいと思いました。海外のエリート選手も大体ゼロディですね。早速買おうとしたんですが、日本の代理店は上代プラス14,000円くらい。カスタムは代理店経由でないと無理っぽいのですが、単品の注文、ネームプリントまでは本国サイトで完結できます。発送に時間がかかるので、早めに発注した方がいいと思います。
ネームプリントの大きさには規定がある
要チェックです。名前が長い人は特に要チェックです。
ネームプリントはHi-RIDGE
今回はウェアが直前でないことに気がつき、Hi-RIDGE にお願いして対応してもらいました。スポンサーロゴも柔軟に対応してくれると思います。
ウェアにはWorld Triathlonのロゴが必要
知らないルールNo.1。ダントツで知りませんでした。
T2でエリートの皆さんが工夫されていたこと
アルファフライが人気ですが、履き口が狭いため上だけゴム紐にしたり、レースを全部はずしたり、ベビーパウダーを履き口に塗ったりと色々工夫していました。自分はゴム紐でした。T1ほど忙しくはありませんが、座ってシューズを履く時間はありません。
スプリントのペナルティは10秒
乗車ラインの手前で乗ってしまったらしく、ペナルティをやってしまいました(すみません) 。10秒と言われたとき、謎のお得感を感じてしまったのは、IRONMANは5分だからかもしれません。
DHバー長さの規定がある
前々からショートの人のバーって短いなとは思っていましたが、ルールがありました。ハンドルからバーがはみ出してはいけないし、連結キャップもないとダメだそうです。レース当日若干はみ出してた私は、バーを上むきに付け替えました。
以上です!
ロングだと冬場がオフシーズンになり、練習にメリハリを付けにくくなるので、認定記録会を使いスイムを強化したり、5000m、3000mランのトップスピードを上げることことは、本職のロングにおいて、とても良い影響を与えてくれると思います。
また、一緒に走るとショートの選手が具体的にどうすごいか実感できるので、日本選手権を始め、エリートレースを観るのも楽しくなりますよ!
思い出したら追記していきます。
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