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エストニアヒッチハイク1日目 3/25 (月) 【タリン → ラクヴェレ】

直前まで宿題をやってたり、準備が遅れていたこともあって、出発は午後になりました

とりあえず画用紙にRakvereと書き、それを前に出しながらラクヴェレのある東方向に歩いていきます

ドライバーに紙を出しながら歩くのはなかなか恥ずかしいです

道行く人にラクヴェレ行きの車はどこで捕まるか聞といてみると、「ここは街中だから難しいよ。まずは東の端っこのほうまで行かないと」と言われました

「確かにな」と思い、バスでタリンの東側まで行きました

ラクヴェレへ向かうハイウェイを見つけたので、付近のガソリンスタンドに行き、何台かの車に声をかけます

この声をかけるという行為もけっこう恥ずかしくて、ヒッチハイクは恥ずかしさとの闘いという側面があることを知りました

しばらく声をかけ続けていたのですが、どうも地元の人しかいないっぽくて、もう少し東に進みました

日本だとサービスエリアなど高速を使う人たちが駐車するようなところがいいと知っていたので、そういう場所を求めて歩きます

が、まったく見つからない、、、

あれ、詰んだ?と思いながらしばらくハイウェイ付近をうろうろしてました
ハイウェイの隣の道路に別のガソリンスタンドを見つけたので、そこでも声をかけてみました

でも、みんな近くの工場までしか行かない

初日で失敗かよ、、、と思ってスタンドを離れると、一台の車が目の前に止まりました

さっき声をかけた男の人で、「ここじゃラクヴェレへ行く車は捕まらないよ。市内まで戻らないと。そこまででよかったら送るよ!」と言ってくれて、僕を車にのせてくれました

人生で初めてヒッチハイクで車に乗り、めちゃくちゃ興奮しました

乗せてくれたおじさんはエナジードリンクをくれ、「ラクヴェレまでへのバス代くらいなら出すよ?」と言ってくれましたが、旅の目的に反するので、丁重にお断りします

市内のガソリンスタンドまで送ってもらい、「このスタンドが、ラクヴェレ行きの車が最後に止まる場所だよ!頑張って!」と言ってくれました!

「Спасибо!(ありがとう!)」と何度もいい、別れました

前に進んでいる感じがして、すごくウキウキしました

ただ、スタンドにいる車に声をかけてもなかなかラクヴェレまで行く車が見つからない

道のほうに向かって紙を見せてもなかなか止まってくれません

だんだん太陽が沈んできて、空がオレンジ色になってきます

エストニアは北欧なだけあって、けっこう寒くて、3月の終わりでも、ジャンパーやマフラーが必要なほどです

紙を掲げる手がかじかんできます

「あ〜これはやばいな、、、」と思いながらも行動を繰り返す

と、一台の車がスタンド脇の道路に止まりました

急いで駆け寄り、ラクヴェレに向かうことを確認すると「Aitäh!(ありがとう!)」といって乗らせてもらいました

タリンとラクヴェレの間は99kmで、ヒッチハイクでの長距離移動はこれが初めてとなりました

話を聞くと、ドライバーのお姉さんはIT系の仕事をしており、ノルウェーで以前は働いてたそうです

エストニア、日本、ノルウェー、大学のことなど、いろいろなことを2時間弱話していると、遂にラクヴェレに到着しました

お姉さんと別れてから、しばらく街を歩き、初めてヒッチハイクを成功させた感動を噛みしめてました

街に到着したときにはすでに夜で、そろそろ宿を探さないとな、と思い、カウチサーフィンとAirbnbで探してみると、あれ?今晩のチェックインができない、、、

到着したのが遅すぎて、その日の予約ができませんでした

ホステルを探してみても、高いホテルしかないので泊まれず

こうしてヒッチハイク初日はホームレスになることが決定しました!

笑えない、、、

エストニアの夜はマイナス何度の世界なので、外に一晩いると死ぬかもしれません

とにかく雪と風から守ってくれる場所が必要です

しばらく街を歩き回り、ホームレスをするのによさそうなポイントを探しました

と、ここで思いついたのがカジノです

エストニアではカジノは24時間営業なので、そこで一夜を明かそうと決めました

ただ、ここで一つ大きな問題があって、カジノは20歳以下の人は利用できないのです

俺は今20歳なので、追い出されてしまいました(多分お店の中にいるだけでも法律違反になるから)

まじか、、、と思いながらしばらくベンチで寝っ転がってると、巡回中の警察に声をかけられたりもしました

その後は、銀行のATMスペースが24時間開いてるのを発見したので、そこの床に座って一晩過ごそうと決めました

初日からこんなんかよ、、、

しかし、ここで幸運なことがありました

しばらく座って待ってると、1人のおじさんがやってきて、何か話しかけてきました

聞いてみるとエストニア語のようですが、まだ会話を続けられるほどはできないので、最初は何を言ってるかわかりませんでした

「Ei räägi eesti keelt. Inglise keel?(エストニア語が話せない。英語は?)」
「Ei.(できない)」

話を聞いてみると、おじさんはムスリムで、ウズベクとエストニアのハーフだそうです

エストニア語、ウズベク語、ロシア語、アラビア語が話せるらしく、とりあえずお互いの最大公約数の言語であるエストニア語でコミュニケーションをとります

しばらくエストニア語で話してると、おじさんが、家へ来るか?と言ってくれました

おお!と感動し、お願いしますと言って、おじさんについていきました

おじさんは少し訛ったエストニア語を話し、困った人を助けるのがムスリムだと言いました

食べ物と飲み物を用意し、「Давай!(いいよ!)」と言ってくれました

見知らぬ人である俺に食事をくれ、寝る場所まで提供してくれたおじさんには感謝しかありません

本当にありがとうございました

おじさんが提供してくれたカウチの上で寝て、一日目が終わります

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