新型コロナウイルス騒動から見るマクロとミクロ その73 ~政治家とは・・・。~
最近、チャーチルの下記の言葉が頭をチラつかせている。うまく全文があるサイトが見つからなかった。チャーチルはが首相になった時、66歳でした。彼の決断などで第二次世界大戦が終結しました。彼は次の政治形態がどうなるかは、未来に託したと思われますが、民主主義はこれまでのどの政治形態よりよりよいものであると考えています。しかしながら、彼は皮肉屋のため最初に政治家にろくなやつがいないとも述べています。
チャーチルは、「選挙に出たいやつなんて、ろくでなしばかりだ」と言っていたんです。「選挙に出るやつなんて、金儲けしたいやつか、目立ちたがりのやつばかりだ。まっとうなやつは選挙になんか出ない」と。
チャーチルは自分自身が大政治家でしたから、この言葉には説得があるでしょう? でも、ろくでなしばかりだから誰にも投票しなくていい、と言っているわけではないのがチャーチルの偉いところです。彼は、こう言ってます。
「選挙とは、いまの世の中の状況で、ろくでなしのなかから誰に税金を分配させたら相対的にマシになりそうか、消去法で選ぶ行為のことだ。選挙とは要するに忍耐である」
そしてさらに、あの有名な言葉、
「だから、民主主義は最低の制度なんだ。これまで試みられてきた皇帝制や王制など、ほかのあらゆる政治形態を除いては」
が続くのです。
なぜそうもこの言葉が気になるのかと考えていくと、日本の政治だけを見た場合、バブル経済崩壊以降、政治家の質がどんどんと劣化していると感じているからである。それは、与党だけでなく野党にも強く感じてしまう。一度、民主党が政権を取ったものの不安定な運営を続けた事による不安がある。そして、その後の合併や分裂を繰り返したことも不信感をつのらせていると考えられる。その責任の一旦は我々有権者にあると考えるべきである。それは、これまで強い野党を育てることが出来ていないからである。
先日の東京都知事選挙で気になったことがある。無所属の候補者が多いのである。または諸派で小さな政党が多い。政治において政党とは何かを実行するための母体である。それは1つのイシューではなく複合的に、国を地方をどういった方向に進めていきたいかの方向性をもった集団である。そこに属していなくてどう実現するのだろうかと考えてしまうのである。政党は、その理念を持って実践していくことに意義がある。そこに同意することで投票することになる。公約を掲げるのはいいのであるが、それを実行する手段はどうなっているのかも分からない。どうやって地方の選挙で消費税を無くせるのかも分からない。
本当に大喜利大会のようで、色々と迷った末にある候補者に投票した。どこかで試験的に導入して欲しいのは、マイナス票である。『ネット投票で選挙はどう変わる?「ネガティブ投票」「連記式」に関心』にもあるようにマイナス票に関心がある。あの人を当選させたくないという思いもあるのだろう。試す価値はあるのではないかと思う。
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