男子に観て欲しい映画
「男子に観て欲しい映画」を二つ紹介します。どちらも原作本も読んで欲しい。見てから読むのも、読んでから見るのもどちらでも良いです。
まず、「モーターサイクル・ダイアリーズ」。
友人を連れてバイクで旅するアルゼンチン医学生エルネストの南米バイク旅行記。キューバ革命指導者チェ・ゲバラの日記が下敷きになっています。
彼は30代前半、カストロ首相の右腕として通商交渉に海外歴訪、日本にも来ています。その後、地位を捨て再びゲリラ活動の前線に身を投じ、命を落としてしまいます。
二つ目は「イントゥ・ザ・ワイルド」。
放浪の旅に出た若者の物語です。
大学を優秀な成績で卒業してヴァージニアから旅立ったアレックス。
2年後アラスカ山中で彼の死体で発見されたのですが、彼の旅の行程を綿密な取材をもとに再現構成していまする。
著者ジョン・クラカワーは、骨太ノンフィクションを多く発表していて他の作品もお薦めです。
この二つ、対をなす作品です。
外へ向かうエネルギーと内面へ向かうエネルギーの強烈さが共通します。
僕が、読んで観たのは40歳過ぎでした。
「ああ、もっと少年時代にゲバラに触れていたら俺、かなり影響されただろうな」と、「自分の息子に勧められない。ちょっと怖いかな」というそれぞれの感想を持ったことを覚えています。
ちなみに、どちらの映画も綺麗な映像が印象に残りまする。
フランスの撮影監督エリック・ゴーティエという人が両方とも撮影を担当しているのです。
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